
AIを使って作業が速くなった。1.5時間で新しいサービスのLP(ランディングページ)が1本できるようになった。
でも速くなったからこそ、新たな落とし穴が生まれた。確認を省略したくなる、という落とし穴だ。
AIは「いい感じに」補ってくれる
AIに依頼するとき、細かいところまで全部指定することは少ない。「このサービスのLPを作って」と伝えれば、AIは指定していない部分を自分で判断して埋めてくれる。
トーン、言葉の選び方、セクションの順番、CTAの文言。聞いていないことまで、それなりに整えて出してくる。
これは便利だ。いちいち全部指定しなくていい。作業が速く進む。
でも、その「いい感じに補った部分」が、自分の意図と違うことがある。
気づかずにスルーすると、意図と違うものが残る
出てきたものをざっと見て「良さそう」と判断して進む。そのとき、AIが補った部分を十分に確認できていないことがある。
後から見直すと、「ここは自分ならこう書かない」という箇所が残っている。ターゲットに届かない言葉になっていたり、サービスのトーンと合わないフレーズが混じっていたり。
一つひとつは小さなズレだ。でも積み重なると、全体として「なんか違う」ものができあがる。
スピードが上がるほど、確認を省略したくなる
1日1サービスのペースで作っていると、この誘惑は強くなる。
「さっさと進めたい」「だいたい合っている」「また後で直せばいい」。こういう思考が確認を省略させる。
でも「後で直す」は、たいていの場合後回しになる。公開したものは公開したものとして残る。最初の確認が全てだ。
確認するポイントを絞る
全部を細かく確認するのは現実的ではない。スピードと品質を両立するために、自分が今やっているのは確認するポイントを絞ることだ。
ターゲットの言葉になっているか AIはやや汎用的な表現を好む。自分のターゲットが実際に使う言葉になっているかを確認する。なによりターゲットに届くかどうかを意識している。
サービスのトーンと合っているか 介護系サービスとBtoB向けサービスでは、言葉のトーンが全然違う。AIは文脈を読んでくれるが、微妙なトーンのズレは自分でしか判断できない。 このトーンは色味もあって、やはりBtoB向けではネイビー背景色をよく使う。
CTAが意図した行動を引き出しているか 「登録する」「相談する」「試してみる」——言葉一つで行動率が変わる。ここだけは必ず自分の目で確認する。
AI活用でも、確認を怠らないことは変わらなかった
作業が速くなっても、最終的な品質を担保するのは人間の確認だった。
AIが補った部分を信頼しすぎない。出てきたものをちゃんと読む。当たり前のことだが、スピードが上がるほど忘れやすくなる。
スピードを求める中で自分自身がボトルネックにならないように、慎重に、妥協せず、確認を行う。 結構、キツイ。でも、これがあるから納得した質が担保できるはずと信じている。
速く作ることと、ちゃんと確認することは矛盾しない。確認するポイントを絞って、そこだけは妥協しない。それがAI活用における品質管理の現実だと思っている。
この取り組みのスタート宣言はこちら → AIが来て、ひとりスタートアップが変わった。
前回のノウハウはこちら。→ AIは聞けば全部答えてくれる。でも「今これは考えなくていい」と捨てるのは、人間の仕事だった。
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