
AIを使い始めて、最初に感じたのは快感だった。こんなに速く動けるのか、と。
でも少し経つと、別の感覚が生まれてきた。AIのスピードに、自分がついていけていない。
AIはすぐ答えてくれる
依頼すれば、数秒で返ってくる。LPの構成、コピーの案、競合分析。聞いたことに対して、AIは待たせない。
でも自分は、それを受け取って処理する時間がかかっている。
出てきたものを読む。理解する。良いか悪いか判断する。修正の方向性を考える。次に何を依頼するか決める。このサイクルに、人間としての処理時間が必要だけど、AI の処理速度に比べて圧倒的に遅い。
AIは秒単位で出してくるが、自分が次の指示を出すまでに数分かかることもある。この非対称性が、最初はストレスだったし、なにしろボトルネックは自分という事実に気づいてショックだった。
「もっと速くできるはずだ」という罠
AIが速いから、自分も速くあるべきだと思い始める。
判断を急ぐ。確認を省略する。「だいたい合っている」で進める。でもそれは、前回書いた「確認を怠る」という落とし穴に直結する。
AIのスピードに合わせようとすると、人間がすべき判断の質が下がる。本末転倒だ。
人間の処理速度がボトルネックだという現実
処理能力の問題としてしまうと、凹んでしまうので、構造の問題として捉えるようにする。
AIは出力に特化している。人間は判断に特化している。この役割分担がある以上、AIが速く出してくるほど、人間の判断がボトルネックになる。
1日1サービスを作り続けて気づいたのは、このボトルネックは決して解消されないということだ。慣れてくると少し速くなるが、AIのスピードに追いつくことはない。
劣等感は、受け入れるしかない
AIのスピードに追いつけない自分に、1日1スタートアップの取り組みの中でボトルネックとして、足を引っ張っているのは自分だと劣等感を感じる。
でも、そう思ったとしてもしょうがない。 AIと人間は、そもそも違う存在だ。AIの処理速度と人間の判断速度を比べたところでしょうがない。
自分のペースで判断する。その判断の質を上げることに集中する。AIと張り合うのではなく、AIをうまく使う人間になることを目指す。 AI に任せたほうが早く済むものはなるべく任せて、本当に大事な判断を人間に残す。
この割り切りができてようやくストレスがなくなってきた。
長く続けるコツは、自分のペースを守ること
1日1サービスのペースを続けられているのは、AIのスピードに合わせることを諦めたからだと思っている。
毎日1.5時間、自分の質を守るために自分のペースで作る。AIはその中で最大限活用する。でも判断するのは自分で、そのスピードは自分のものだ。
AIのスピードに圧倒されて疲弊するのではなく、自分のペースでAIを使い続ける方が、長期的には遠くまで行ける。
この取り組みのスタート宣言はこちら → AIが来て、ひとりスタートアップが変わった。
前回のノウハウはこちら。→ AIが補った部分が、意図と違っていることがある。
作っているサービスはこちらにまとめています。→ showcase.p1st.app
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