
AIに任せれば、仕事が楽になる。使い始めた頃は、そう考えていた。 実際に任せてみると、手が離れる部分は確かに多い。ただ、手を離せない部分も残る。出てきた結果を確認することと、触ってほしくない部分を伝えること。 任せているようで、実際にやっているのはマイクロマネジメント。 #1日1スタートアップのノウハウ #12 は、この「結局マイクロマネジメント」について書いてみる。
結果が具体的だから、小さなミスが紛れる
AIは、具体的な作業結果をすぐに出してくる。LPのコード、広告の設定案、ドキュメント作成。見た目は整っていて、一見すると問題がない。 ところが、細かく見ると小さな誤りが混ざっていることがある。
- 価格を変更したとき、LP本文だけ直っていて、OGP画像やフォームの隠し項目に古い価格が残っている
- 登録するはずの項目が、空欄のまま登録されている
- 公開前に差し替えるはずの仮の値が、そのまま残っている
どれも、大きな間違いではない。だからこそ見落としやすい。 AIの出力は自信ありげで、全体の完成度も高い。その印象に引っ張られると、細部の確認が甘くなる。結果が具体的な分、確認する側の目が必要になる。
頼んでいない部分を、勝手に変更される
もうひとつ厄介なのが、指示していない部分の変更。 自動化したプロセスの途中で、思わぬ結果になっていたことがある。AIに悪気はなく、むしろ良かれと思って途中で判断をして実行している。そのため、こちらが気づかない限り、変更はそのまま先へ進んでしまう。
対策としては、変更してはいけない部分を先に伝えるようにしている。作業に入る前にサービスサマリーを出してもらい、内容がズレていないかを確かめることもある。それでも勝手に変わったときは、その都度指摘して、ルールとして足していく。
確認は、気合いではなく仕組みにする
毎回、気を張って細部を見続けるのは続かない。確認の抜けを減らすには、仕組みにするのが早かった。
- 公開前に必ず確認する項目を決めておく
- 同じミスが出たら、再発防止策を提示させて、ルールを1行足す
- 変更してはいけない部分は、最初の指示に入れておく
ノウハウ #10 で書いた「小さく直し続ける」と同じ考え方。ミスを一度で防ごうとせず、見つけるたびに確認項目を増やしていく。そうすると、同じ種類のミスは次第に出なくなる。
任せているようで、マネジメントしている
AIに任せると、作業そのものはとても速くなる。一方で、結果を確認し、変更してはいけない部分を伝え、ズレたら指摘するという役割は、人間の側に残る。 これは、新しい部下に仕事を任せるときの感覚によく似ている。任せきりにはできないが、確認の手間を差し引いても、任せる価値は十分にある。
AIを使うというのは、作業をなくすことではなく、作業する役から確認する役に回ること。そう考えると、マイクロマネジメントも仕方がないと思うようになってきた。
また、AIは凄まじいスピードで進化しているので、使用するモデルを変えると、今までミスが起きそうな箇所で起きなかったり逆に精度が高くなったりする。
人間がマイクロマネジメントする必要はなくなるのだろうか?とも考えたくなるが、今は楽を選択することなく、目的に向かって神経を使いながらマネジメントすることで結果が出ると思っている。
スタート宣言 AIが来て、ひとりスタートアップが変わった。
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