4月、新型コロナウイルス感染拡大を受けて自宅で野菜を育て始めた。 前々から庭で野菜を育ててみたいとは思っていたのだけど、特にきっかけもなくやらずじまいになっていた。
買い占めパニックがきっかけ
やっぱりコロナウイルス感染拡大で買い占めの光景を見たのがきっかけだった。 これをきっかけに家庭菜園を始めた人たちも多いようで、人間の本能的な反応なのかもしれない。
「お金はあるけど食べ物が買えない」この現実が目の前に起きた時に自然とどうすればいいかを考えた結果なのだろう。
近所の農芸屋さんに行って苗と種を買ってきて、自宅の鉢に植えた。 うちの庭は南向きで幸い日当たりが良い。 土と水と太陽の力だけで、すくすく育っていく。素晴らしい。
野菜の質の低下とスーパー依存
休日は夕飯作り担当なので、食材の買い出しにも行く。 最寄り駅にあるスーパーに行くのだけど、ここ半年ほど野菜の質が落ちたなぁとずっと思っている。
形が悪いのはOK問題ない。痛みが激しく小さくい、以前では並ばないレベルの野菜。でも高い。不満に思いながらも渋々買い物かごに入れる。 嫌な思いをしながらお金を払うのは最悪のUXだ。
嫌な思いをしてでも買わざるを得ない。食べないと生きていけないから。
あと、野菜が買えるお店がうちではスーパーくらいしかない。選択肢がとても少ない。 スーパーに依存してしまっているのも何か癪というか納得感がないことだった。
労働生産性を高めた先の野菜づくり
ここ数年ほどの働き方として、フルタイムの仕事はしていない。 週2〜4日でフルリモートワークが業務条件の案件になっている。
会社員の時のフルタイム必須+障害対応時のイレギュラーな稼働を行っていた時代とは全く変わって、全部労働で埋めてしまうことがなくなった。
お金面では独立してからも単価を上げてきているのでOK。
労働の生産性が上がったと言える。
特に IT に関わる業界の人ならば比較的容易に実現可能ではないだろうか。 フリーランスエンジニアはフルタイムではなく週数日稼働を条件に開発を担当しているケースをよく見かける。 (大体、フルタイムで100万円/月ベース。正社員だとフルタイム必須を求めるだろうから難しいと思うけど)
空いた時間でもう一つ何かを
生産性が上がると労働時間がフルでなくなるので、空いた時間が生まれる。
そこで何をするか?
IT に関わること以外でもっと人間にとって根本的なことが良かった。うちの場合は野菜づくりになった。もっと他の選択肢もあると思う。
食べるために何をするか
今までは当然のように 「お金を稼ぐ」 が答えだったけど、これからはそうではない。お金があるだけでは実際物が手に入らない現状を目にしてしまったから。
「自分たちで食べる分は自分たちで作る」 これが新しい答えになった。
お金の依存度を下げる
今回のような危機が訪れると本質的なことが見直される気がする。 今まで当たり前に思っていたことがひっくり返って新しい価値観に取って代わる。
満員電車に乗る必要性、人口密度の高い地域に住む必要性、対面を強要する打ち合わせ、食べることに対して全てお金に依存している日常。
今までの当たり前が問わている。
自分の中では お金の依存度を下げる がこれからのテーマになると思っている。
もう、マネーゲームからは離れる。
労働生産性を高めて自給自足。生きるために作り、食べる。それができたらもっと自分でできること増やしていく。
自分の新しい生活スタイル、新しい価値観。