ブンデスリーガ再開


ブンデスリーガ再開

“ブンデスリーガ” のキーワードでおまかせ録画設定をしていたおかげで、再開されたブンデスリーガが録画できていた。

試合は ドルトムント vs シャルケ。ルールダービーと呼ばれる本来ならば盛り上がるダービーマッチだが、観客はいない。

コロナウイルス時代のリーグのあり方

ブンデスリーガ再開に際し厳密なガイドラインが示されていることが、実況者から説明される。

  1. 無観客試合
  2. 選手・スタッフは試合1週間前からホテルで隔離される
  3. 週に2回のPCR検査実施
  4. 控え選手はスタンドに各人の距離を保って座る
  5. 監督はテクニカルエリア内であればマスクを外して良い
  6. 中継カメラの台数を減らした
  7. ボールボーイも減らした

あたりが具体的に紹介された主なところだろうか。

試合結果は、ドルトムントの圧勝。終始ボールを保持しスムーズに動かし優位性を保っていた結果。一方、シャルケは今後が心配になるような深刻な内容。

トレーニングが十分でないからかトラップミスやパスミスもあり、選手自身のコンディションもこれから上げていく段階。

体をぶつけ合うコンタクトの激しさがブンデスリーガの特徴だが、その激しさは控えめな印象。コンタクトせざるを得ないシーンではもちろんぶつけていくが、それ以外は無理していかないようにしている。コンディションも関係しているかもしれないが、リーグからも注文事項として激しいコンタクトは控えるように言われているようだ。

喜び

思いがけず画面に現れたスタジアムの様子は、閉塞感が続いてきた日常に久々にもたらされた輝きに感じた。

まだまだ安心できない状況下でブンデスリーガを再開したリーグやドイツ政府の意思の強さ。厳格なガイドラインを作った科学的で緻密な仕事をやり抜いたこと。

再びスポーツを楽しむことのできる日常。

嬉しさと喜びを感じる。

のち心配

試合中の選手やスタッフの声がスタジアム内に反響する。歓声はない。

トレーニングマッチみたい。 と思った。

やはり観客がいないのが大きい。いつもであれば常に歓声がこだまし、ゴールが決まれば感情を爆発させる。その様子がない。

熱狂や緊張感がない中での試合は果たしてどんな意味があるのだろうか?

果たして、いつ観客がスタジアムに戻れるのだろうか?

新しいスポーツの楽しみ方

スタジアムに満員の観客を入れることは当分難しいだろう。再開してこのまま今シーズンは無観客で終わらせると思うが、では来シーズンはどうだろう?今年夏に自体がそこまで改善していると思えない。来シーズンも最後まで無観客で行くかもしれない。

1年以上は無観客は続くだろう。

そうなるともうスタジアムで観戦することは当分できずに、テレビで見ることしかできない。

これが新しいスポーツの楽しみ方になるのだろう。

その場では観戦できないから、もしかしたら、ある座席にカメラを置いてバーチャル観戦ができるようなチケットが売られるかもしれない。

そんな工夫がこれからされていって、新しいスポーツの楽しみ方が充実していければ良いと思うし、何かしらのソリューションがなければ、観戦の楽しみをもとに戻すのは難しいと思う。

他の競技にも使えるソリューションを

ネット・テレビ中継されるフットボールやプロ野球は無観客でも放映権の収入があるから経済的メリットの元、再開できる。

では、中継のないその他の大多数の競技はどうすればよいのだろう?

ピンチはチャンスでもあるので、試合の中継が簡単にできるツールやバーチャル観戦で収益を確保したりとか、他の競技でも利用できる敷居の低いソリューションが登場するかもしれない。

バーチャル観戦は以前からアイデアとしては言われていて、VRゴーグルをつけて360度カメラで撮影したものを見る。コロナウイルスの影響が追い風になって今後実現に向けて加速していくのではと思っている。

番外編 AWS 広告

ブレーメンの試合も見たのだけど、前後半開始時に時計の下に AWS の広告が出た。ドルトムントの試合でも出ていたと思う。

これはすごく興味深く思った。

こんなに露出の高い場所に AWS を出すってことは、それだけドイツはITの成熟度が上がっているんだなと思った。

日本で同じことをやっても「AWS って何?」と思うのが9割はいるのでは?アマゾンが提供しているクラウドサービスだよと答えを教えたところで「なんアマゾンがクラウドやっているの?」となるはず。

そういう状況をドイツではとうに越していて、AWS といえば何のことかわかるような状況だから、ここに広告を出稿している。

ドイツの予想を遥かに超えたITの進み具合とIT途上国の日本の差を痛いほど実感した。

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