「ITプロジェクトの約半数が失敗」の事実
日経コンピュータによる2018年の調査で、ITプロジェクトの失敗率が約半数という結果に驚愕してSNSにポストした。
ここ数年は Players1st をやりつつ、顧問派遣サービスで売上を確保している。 自分の経歴だと、ITシステムの立ち上げ、新規事業の技術的側面のコンサル/アドバイザー案件を紹介されることが多い。
結構な割合で、プロジェクトを進めているが思ったとおりに進まないのでなんとかしてほしい。という案件がある。
そういう案件は先方の状況を聞いて5分で原因がわかる。というか、大体うまく行っていないプロジェクトは話を聞いてみてすぐ原因がわかる。
原因は「人」
実は、原因は話している本人だったり、マネジメント層にあることがほどんどだったりする。
状況の共通点を書いてみる。
- プロジェクトマネージャーがプロジェクト概要を話せない。
- 技術的な主要部分は外注もしくはエンジニアが担当している。技術面を最終決定する立場のメンバーがいない。
- 正社員メンバーにシステム開発の立ち上げ経験がない。
- 外注以外の正社員メンバーに技術知識がない。
- 外注やエンジニアが簡単にやめていく。
で、その人達の傾向。
- 積極的にエンジニアとコミュニケーションを取らない。命令的になる。
- プロジェクト内でのコミットが薄い。肩書の掛け持ち。アウトプットがない。
- 自分が何をコミットしてよいかわからない。自分の役割がわからない。
つまり、チームビルディングの時点で失敗している。 知識と経験がない人間がそのポジションにいる。
至極単純なことだけどかなりの頻度で見かける。
なぜ有スキル者・経験者を置かないのか
おそらくこの前提には、システム開発や技術的な部分はエンジニアに投げればなんとかしてくれるだろうという甘えがある。 昔からある開発会社に丸投げの考え方。
これは全くNG。そもそも、エンジニアはコーディングにコミットするが、その事業やサービスに投じているヒト・モノ・カネの技術面全てをコミットしているわけではないし、契約で求められてもいない。テクニカルマネジメントの視点はシステム開発で必須なのにいない。
問題はそういうチームを組んでも達成できる踏んでいる、マネジメント層。
プロジェクトマネージャーは技術知識と開発経験を有するべきだし、持っていない時点でそのプロジェクトは失敗している。
投資メリットは確実にある
トップに近いポジションには有スキル者、経験者を持ってくる。だからエンジニアより単価が高い。なぜならそれだけ重要な(プロジェクトの成功失敗に大きく依存する)ポジションだから。 そういう人を据えるにはお金が必要。
「技術に投資する」必要性をもっと認識して良い。
逆にしっかりそういう人をポジションに置けたら、スケジュールや予算が倍になるなんてことはまず起きない。 そうなる前に手立てを打つし、不確実性を事前に消せる。
少なくともスケジュールがはみ出そうになる兆候でアラートをあげられる。そのまま緩やかにプロジェクトが死んでいくのを黙って見ることはしない。
まずはエンジニア確保の前に本当にこのプロジェクトをやり遂げられるメンバーがマネジメントのポジションに居るのかどうかを考えてほしい。
新規事業・システム開発の立ち上げのコンサルティング・アドバイザーを行っています。 今までの実績は こちら をご覧ください。
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