はじめてのスタートアップをミニマムコストで実現するツールたち


ツール

5年くらい前に比べてもさらにコストがかからなくなってきたと思う。 スタートアップを始めるために初期資金はほとんど必要なくなったし、継続する上でのコストもとても低くなった。

はじめてスタートアップ始める方普段使ているツール・サービスを紹介してみる。

一応前提としては、

  • チームは5名以下
  • IT系ソフトウエアカンパニー
  • リモートワークを実現する(メンバーが離れていてもOK)
  • PCは自前

あたりを想定しておきます。

ツール・サービス

ツールを大別しておくと、

  1. コミュニケーション
  2. マネージメント(管理ツール)
  3. ドキュメント
  4. インフラ(サーバ・クラウド)
  5. サービスサポート
  6. プロモーション

として順に紹介する。

小さなチームなので必要最小限のツールで効果的に。

コミュニケーション

Zoho Mail

Zoho Mail

https://www.zoho.com/workplace/pricing.html

無料で使えるメール。25ユーザーまで無料。 POP3もIMAPも対応。

昔は Google Apps の Gmail が独自ドメインでも無料で使えたのだけど、今は G Suite として有料になっているから、独自ドメインが使えるIMAP対応メールは Zoho Mail だけかと思う。

正直、Zoho Mail の WebUIやスマホアプリはダサいので使わず、スマホなら Gmail アプリで imap 設定、Macなら Mail を使うようにしている。

Slack

https://slack.com/intl/ja-jp/pricing

オンラインコミュニケーションはこれ。

エンジニア、プロモーションメンバーと分けてチャンネルを設けたり、タスクのアップデートやサーバエラーの通知を受け取る。

即時性の高い通知を受け取ったりやりとしするのに最適。全ての通知を一元的に Slack で受け取れるようにしている。

マネージメント

Bitbucket

https://bitbucket.org/product/pricing

ソース管理・チケッティングシステムとして使っている。 ソースコードだけでなく、プロモーションのタスク管理にも使っている。

使い方は、タスクを issue として新規作成、マイルストーンを設定。担当者をアサイン、issue のコメントで相談。クローズに持っていく。

issue のアップデートは Slack に通知されるので、誰が何をしているのか知ることができる。

Trello

https://trello.com/pricing

いわゆるかんばん方式で進捗状況を俯瞰して管理するために使っている。チームとしてではなくサービスマネージや経営をする自分のために使う。

いくつかのプロジェクトやタスクが平行して走る時に混乱しないため。

期限設定で通知させたり、コメント、チェックリスト、ラベル付など綺麗なデザインながら機能十分。

ドキュメント

Google Drive(Google Docs)

以前はメモ書きのようなものは Evernote で共有して、ドキュメントは Google Drive で併用していたけど、場合分けがよくわからなくなり Google Drive に一元化した。

ミーティングメモやインタビューメモはドキュメント、ビジネスモデル検討やサービス説明資料はスライド、月次の数字管理やKPIの変動はスプレッドシートを使っている。 機能としては全く問題なし。

1点、誰かがファイルを作成したり変更したりしたら Slack に通知して欲しい。以前はサードパーティーなサービス経由でSlackへ通知させていたけど動かなくなってしまった。

インフラ(サーバ・クラウド)

CloudFlare

CloudFlare

https://www.cloudflare.com/plans/

ネットワーク周りの複数の機能を提供しているがDNSだけ利用している。特殊な使い方をしなければ無料。

さくらのクラウド

さくらのクラウド

https://cloud.sakura.ad.jp/payment/

サービスサーバはさくらのクラウドを使っている。長くスペシャル対応いただいていて大変ありがたいです。いつもお世話になっています。

AWS

まぁ、これは当然入ってくるがあまり多用していない。S3 を画像配信用CDNとDBバックアップファイルの保存先として使っている。

S3 はとても安い。

Strikingly

https://www.strikingly.com/s/pricing?locale=ja&

会社Webサイト、ランディングページに使っている。

イケてるデザイン、簡単に編集、ページが増やせる。独自ドメイン利用は有料PROプラン $16/月 x 12ヶ月 を年1回サイクルで課金。

数少ないお金払っているサービスだが、新しいサービスを試したい時にタイムリーにページが作れるので、自作するコストに比べれば安いと判断している。

会計(法人登記しているなら)

freee

会計と人事労務両方使っている。

月額1980円 x 2サービス分

会計は各口座情報を自動で定期的に引っ張ってくれるのは良い。 人事労務は年末調整申請用。

最近はおとなしいが、以前は電話サポートと名乗りながら勝手にかけてくるアウトバウンドサポート?(そもそもサポートにアウトバウンドなどあるのだろうか?)がとても迷惑だったり、実質値上げをしているので、同機能で低価格なサービスがあれば乗り換えたい。

サービスサポート

Smallchat

https://small.chat/pricing

無料で利用。サービスサイトの問い合わせ窓口用チャットとして設置している。

ユーザーがチャットに投稿すると Slack に通知される。

プロモーション

Tumblr

サービスブログとして利用。独自ドメインでも無料。

機能面で不満はないが、古いサービスなので今どきにマッチしていない気がする。

Twitter Card 未対応とか。Tumblr 内のフォローはほとんど使われてない。

Twitter

対外的なお知らせとユーザーやサービスに言及してくれた方とのコミュニケーション用。

正直 Facebookページより全然拡散力がある。広まるスピードが早くて範囲も広い。

逆に Facebook ページはページを知らないユーザーの目には止まらず広がりにくい事がわかったので、最近は Twitter メインでやっている。

他にもSNSアカウントは Instagram, LINE@ などあるがサービスの特徴との親和性があるので(Instagram は画像との親和性やPOST APIがないので手動投稿必須でオペレーションコストが高い)、やれるかどうか判断して導入したほうが良い。

まとめ

結局、払っているのは Strikingly と Freee くらい。 合わせて月額6,000円弱 という感じ。Freee が4,000円でそれを除けば月額2,000円。

あとはドメイン維持利用料くらいか。SSL証明書は Let’s Encryptによって無料で証明書が取得できるようになったし。

コストという点ではお小遣い範囲でチャレンジできる。

結局、コストが問題ではなくなっているので、やるかどうか、どうやるかだけが問われている時代になった。

じゃあ、どうすれば実現できるのか、どんな順番ややり方で進めることができるのか。

はじめてスタートアップにチャレンジする方はわからないだろうと思っているので、低コストでリスクを抑えつつ失敗確率をなるべく減らす方法をまとめてみたいと思う。

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