クラウドファンディングのCAMPFIREでサービスアイデアの検証を始めました。
「使ってくれるユーザーはいるのか?」が一番難しい
今までいくつかのアイデアを実際サービスの形にして、スタートアップや自社 or 他社の新規サービスという形態でリリース・提供してきましたが、一番難しいと思うことは、「使ってくれるユーザーはいるのか?」という問いに対して検証しづらいことです。
今やリーンスタートアップの考え方や手法が当たり前のように取り入れられ、スタートアップ創業者体験プログラムの Startup Weekend でも推奨されていますが、たいていサービスアイデアを持っている創業者たちは見込み顧客を獲得できていません。
また、見込み顧客を見つける術が乏しく、時間が過ぎて停滞してしまうケースもあります。
私も苦労していて、たいていターゲットになりそうな知り合いから始まって紹介で広げていきインタビューを行っていますが、なかなか見込み顧客に巡り会えなかったり、インタビューでは好感触で何度か会ってきたのに、実際に申し込まなかったりして、確実に見込み顧客を見つけるのは難しいと思っています。
需要測定する方法
サービスを開発する前段階に見込み顧客を獲得する方法として、見込み顧客と思われる人に対して課題インタビュー、ソリューションインタビューがありますが、もうひとつランディングページを作って事前登録してもらうWebを使った広く募る受動的なアプローチもあります。
ココらへんの具体的やり方はRUNNING LEANに詳しく書かれていますので、一読をお勧めします。
ランディングページの難しいところ
見込み顧客がランディングページに行き着くには、
- 見込み顧客が課題を解決したいと思う
- 課題の関連キーワードをGoogleで検索する
- 検索結果の中からランディングページを選んでサイトへアクセス
という流れになり、基本的に Google の検索結果に依存しています。
実際にランディングページを作ってみると以下の点でインデクシングが難しいことがわかりました。
- 検索ランキングの上位に乗るまでには時間がかかる。1ヶ月以上かかる。
- 検索ボリュームが少ないサービス内容においては、ランディングページへのトラフィックが非常に少なくなってしまう。
結果が出るのに1ヵ月以上はかかってしまうと、すぐに検証始めることにはならず思った以上に時間のかかる取り組みになる。
時間はスタートアップにとってはとても重要な要素なので、検証する結果が1ヶ月以内には出したい。
そこでクラウドファンディング
今現在クラウドクラウドファンディングが最もサービス開発前の需要測定するに適した方法かと思っていて、需要がある程度あると判断できると同時にパトロンがそのまま見込み顧客になり、サービスリリースまで継続的な関係を保つことができます。
しかし、資金募集中のプロジェクトはすでに開発することを決めているケースが多く、サービスアイデアの需要測定を兼ねたケースが少なかったので自ら試してみることにしました。
サービスアイデアは、 牛乳、ビール、シャンプー、歯磨き粉、トイレットペーパーなどなど、生活に必要なものの最適な買い時をお知らせする買い忘れ防止サービスです。
買い忘れたくない商品を登録すれば、使い切りそうな時期のちょっと前にお知らせするようなサービです。買い時はAIが学習して使えば使うほどAIが賢くなります。
募集金額に達しない限り受け取らない All or Nothing 方式にしました。
クラウドファンディングの紹介文で気にしたこと
クラウドファンディングは新しものが好きな方やチャレンジを応援したい方が見に来ると思ったので、専門用語は使わずなるべくわかりやすい文章を心がけました。 イメージ的には、は中学生が最初に読んでも理解できるように心がけました。
また、今回のターゲットユーザは一般家庭の主婦もしくは一人暮らしの独身を想定しているので、その人たちの知識や生活パターンを考えるのに難しい文章ではなく一般に溶け込むような文章を心がけました。
さらに、こちらが一方的に思いが強く開発するためというより、見た人自身の意思によってサービスアイデアを支援できるような文章の訴え方にしました。
結果はどうなるかこれから約1ヵ月後に分かるが、その数字を率直に受け止めて達成できた場合は開発、数が集まらなければやらない、と感情論抜きにロジカルに判断にしたいと思う。
検証方法の模索は続く
検証になるべく数字のデータを使う事は非常に重要で、どうしても流行らせたい、作りたい、使ってほしい、という創業者の気持ちが余計なバイアスを作ってしまうケースが多々ある。数字はそれを防止してくれる。
クラウドファンディングは今のところ需要測定に有効だと思っているが、他の方法はあるのだろうか。 理想は、全てのトラフィックの中から賛同者がどれぐらいの割合いるのかが数値化されて、しかも2週間くらいのサイクルでわかるような手段だといい。 他にもっと有効な方法があるのではないかと思っている。