新しい取り組みを始めました。育成事業です。
2017年年始にやりたいことをいくつか決めて、その中の1つに育成を挙げました。
そこからアプローチを始めて、おぼろげながら考えてきたり調査したり、見込み顧客と話しながらサービスの概要をまとめ、今スタートすることができました。
ゼロイチ Engineer Academy
Webサービスを創り出したい方が、Web開発を通じながらスキルとノウハウを身につけることができる「Web開発現場を体験してサービス開発を学習する場」です。
アカデミーWebサイト より
単にプログラミングを学ぶのではなく、あくまでWebサービスを1人で創り上げるスキルとノウハウを身につけることを目的にしています。
この点が従来のアカデミーやオンライン学習サービスと異なる点です。より実践的であり、よりスタートアップ的であると言えるでしょう。
コンセプト
特徴をまとめると以下になります。
- 1人で行う
- アジャイル開発に対応したタスクドリブンな開発フロー
- git を開発の中心に位置付けプルリクエストによるコードレビューで、より良い書き方を学ぶ
- サービスアイデアを実装に落とし込むための設計手法を学ぶ
- 開発するサービスは世の中に確立されていない新しいサービスとしてリリースされる
- 全てリモートで行う
重要なのは、今どきのWeb開発会社で行われている手法や開発フローに則って作り、新規サービス開発やWeb開発というものがどんなものなのかを体験して通じで学んでいただく点です。
また、現在、フルリモートで開発を行うための環境やツールが充実しており、実際、Players1stで行えているので、場所を確保することなくフルリモート前提にしています。
結局、学んだ内容に再現性があって、エンジニアとして転職したり、自分でWebサービスを作ることに結びつかないと活かすことができず、意味がないと思っています。
サービスの説明資料
サービスの紹介は Webサイト と Google Drive のスライドで公開しています。
育成を始めるきっかけ
自分の今後の人生を考えた時、プレイヤーとして10年後もバリバリと今と同じようにエンジニアリングしているかと言うとそれはないだろうと思えました。
将来的には人を育てることを主にしたいという思いはずっとあったので、やり方としては徐々に育成の割合を増やしていくのだろうなぁ。というイメージがありました。
まずはどういう分野で育成したいのかを考えたところ、私のキャリアを活かすとしたら、
- ビジネス側面 = 新規サービス作り、新規事業
- エンジニア側面 = 新規Web開発
- スタートアップ側面 = 創業者
というあたりかと思い、現状はどうなっているのかを2017年から調べ始めました。
準備期間
すでにサービスや教育機関が存在していたのが、ITエンジニア育成系の分野でした。
まずはそこからアプローチすることにしました。ちょうどオンライン学習サービスがいくつも登場して市場がこなれてきた時なので、さらなる課題があるだろうという予測がありました。
現状どうやって教育しているのか、なにより通っている生徒さんの動機などを知りたいと思い実際講師としてやってみることにしました。
講師として授業をする
実際、とあるアカデミーに講師登録をして平日夜に週2日授業を行いました。よくある1人の講師対複数の生徒さんの対面授業形式で、授業内容はLinuxの初期レベルを実機を触りながら学ぶものでした。
そこでわかったことは、生徒さんの申し込まれた動機は2パターンしかなくて、
- すでに仕事で経験している人は体系立てて学ぶため
- 今は全く異なる仕事をしている人はITエンジニアになりたい
というものでした。
2つ目のエンジニアになりたい人は経験がないため苦戦していて、実際授業時間だけで完璧にカリキュラムを身につけることは難しい様子でした。 また、エンジニアになるという目的に対して、必ずしもカリキュラムや体制は最適化されていないようでした。
そういう様子を見るとエンジニアになる手段が自力で頑張る以外に少なく、外部の力を借りてお金を払って実現させようと思うのは確かに動機として成り立っていました。
見込み顧客と話す
あるマッチングサービスで Ruby on Rails のイロハを教えるメニューを買ってくれた方がいて、その人にリーンスタートアップの手法で課題インタビューをしました。
その方は、Railsチュートリアルは終わっていて、オンライン学習サービスも複数体験していて、しかも実際お金を払って利用していた経験を持っていました。
その方でも課題はあって、プログラミングの初級レベルは学んだが、その先何をしていいかわからない。サービス作りたい。というものでした。
確かに、対面の授業にしてもオンライン学習サービスにしても、主眼は「プログラミングを学ぶ」であって、サービスを作るためのフローや考え方を教えていないので、生徒としてはせっかくお金を出して学んでもその後何をしていいかわからない状態になっていました。
やっぱり自由にWebサイトを作れるツールを使えたら、Webサービスとして作って世の中に出したくなるのは個人的にもとても良く分かります。実際このモチベーションがあったら私の場合はインフラしか知らなかったところから、Ruby on Rails を学びWebサービスが作れるようになりました。
Webサービス開発の現場ノウハウをそのまま使う
教える内容は今、Players1stで日常的に開発運営している手法とノウハウをそのまま活かします。
実際にWebサービス開発運営で行っている内容だからこそ、生徒さんの「サービスが作りたい」に応えられると思っています。
Players1stの私を含めた開発チームが担当し、開発エンジニアにはGitプルリクエストのコードレビュー、私はサービスアイデアから実装に落とし込むまでのサービス設計の手法やノウハウを全てドキュメント化して、生徒さんからの受け答えを行います。
この仕組みは育成とゼロイチの検証を同時に満たす
開発するサービスアイデアは世の中にまだ確立できていないだろうものになります。
生徒さんからの視点ではエンジニア育成のサービスですが、運営者としてはサービスアイデアの検証を行えることになります。
サービスアイデアの検証は確率論で考えると複数を同時で進められるのが理想ですが、リソースが限られる場合なかなか複数同時の検証は難しい現状があります。
そこで育成機関とリンクさせて、複数同時に検証する体制を作ってしまう。そんな一石二鳥な狙いも実はあったりします。
自らの手でWebサービスを作りたい方、募集!
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「すべてのエンジニアに、失敗の担保と成功のチャンスを」 ゼロイチ Engineer Academy