妻の提案でひとり旅に行ってきた。思えば仕事の出張はあれど、結婚してから1人で旅に出たことはなかったと思う。
独立後、8年間どこにも属さず一人で仕事をしてきたので、責任の大きさに対するプレッシャーに麻痺していると感じることもあり、ここは一つリフレッシュのために行ってくることにした。
行き先・宿泊先
箱根にした。川崎の小学校にいたころの林間学校で行った記憶が良かったから。海よりも山のほうが癒されるかもと思った。
数年前に仕事で星のや 軽井沢に泊まることがあり素晴らしかったので、同じ星のや系列で、星野リゾート 界 箱根 にした。
外に出るつもりもないので、夕食、朝食付きの1泊。 値は張ったが自分への投資(というかプレッシャーになってしまった?)。
移動
箱根湯本へ
新宿からロマンスカー使わなくても15分くらいしか変わらないので、快速特急と乗換しながら向かった。
小田原駅で乗換。箱根登山鉄道に乗る。終点、箱根湯本癖まで。
箱根湯本駅着
自宅を出てからトータル2.5時間くらいで箱根湯本駅に到着。
これから帰る人たちもいるので、結構な人の賑わい。 気温は都心よりもカラッとしている。日陰なら若干涼しさも感じて外でも過ごしやすい。
駅近くの川と山のコントラストが素敵だったので、ほとんどやったことのない動画でとってみた。
箱根湯本駅からタクシーで山を上っていく、8分ほどで宿に到着。
界 箱根
部屋
部屋から見える正面の山は人の手が入っておらず、野生の動物がいるらしい。窓枠いっぱいに緑いっぱい。それだけで癒される。
車・バイクの騒音はなく、正面の山との間に流れる川の音、鳥の鳴き声が聞こえる。 騒音だと気になるけど、自然の音は気にならないのは人間としての本能なのか。
こういう場所に引っ越してオンラインで仕事したらどうなんだろうとまたも想像してしまう。 日常的な田舎暮らしが自分にどの程度合うのかわからないけど、いつかはチャレンジしてみたいことではある。
宿の感じ
たぶん築30年以上の旅館をリノベーションしたと思われる。 部分的に残しながら全体的にはモダンにしている。
大きなガラス窓の手前にはふすまがあったようで、つまり半分の面積はふすまで隠してしまっていたが、ふすまをなくしブライドを設置して窓の開放感を出すようにしている。
古い年季の入った柱が上部で切られ、新しい柱がふすまレールの途中にたっているので、部屋のレイアウトも変えたのだろう。もともと3部屋だったものを柱の位置を変えることで1部屋を廊下のように狭め、ベッドルームの広さを確保している。
食事
お品書き含めアルバムにまとめておいた。
界 箱根の良かった点
- 部屋の広さと空間演出 : 古い資源を活かしながら良さを創り出すようにしている。部屋も1人にしては十分過ぎるほど。建物の外観、中庭のデザイン、目にするものはモダンかつ洗練されている。
- スタッフのサービスレベル : よく教育されている。マニュアルだけでなくゲストと接して楽しむ時間を提供しようとしている。常にゲストとコミュニケーションしようとするスタンスはひとり旅でもうれしいところ。
- 大浴場 : この宿の最大の魅力。大きな半露天風呂。目の前の開放的な景色は全面緑。部屋からの眺めより自然を近くに感じられる。アメニティグッズも十分。
界 箱根のイマイチな点
- 部屋の上・隣からの音 : これは古い宿の建築構造が原因などでどうしようもないかもしれないが、結構聞こえる。足音、トイレの流れる音、ふすまを閉める音。朝早くに上からの大きな物音で起きてしまったので、それ以降気になり続けてしまった。
- 料理 : 頑張って懐石料理を出していただいたのだけど、感動を呼ぶような感じにはならなかった。相性かもしれない。
宿の総評
今回は10畳の畳部屋のあるタイプで夕食・朝食付きの1泊で6.2万円。
イマイチな点があったので too much な金額な印象。特に音の部分は 古宿 = 安い宿 のイメージが付いているので、その点が完璧に解消されないと金額に見合ってこないな。という感じ。
ひとり旅での発見
特に何もプランせずに自分の身に任せて過ごしてみたところ、リラックスしたい時にどういうことをしていたいのか発見をした。
- SNSを見なかった : Facebookは通知内容だけ1回見て終わり。Twitterもタイムラインをちらっと見て、どうも嫌な感じがして閉じた。リラックスしたい時はSNSはいらないと体が言っていた。
- テレビも見なかった : 一応、帰る時に台風が直撃するかもと思ったのでテレビをつけてみたが、台風情報をちょっと見ただけで消した。
- 温泉で体をすっきりさせた状態でいようとする : 自宅でも風呂は夜だけでなくてこの時期は特にこまめに入ったら良いかもしれない。
- 時間を忘れて本を読む : 本当に没頭して読めた。持っていった本が小説だったのも良かった。ビジネス本だとモードが仕事になる。
- 音楽・ラジオ不要。自然の音に勝るものなし : 外からの自然のからのボリュームは結構大きい。でも嫌とは思わない。むしろ集中しやすい。
次回は
なんとなく自分の過ごしやすい宿は、
- 自然の近く
- 大浴場がある
- 部屋はそれ程求めない
- 美味しい食事
の条件があれば良さそうなので、次回リフレッシュは次の四半期(3ヶ月後)くらいを目指して、電車で行ける、箱根、伊豆、熱海あたりで今回の金額の半分くらいで楽しめらたと思う。