茂木健一郎氏著の 「すぐやる脳」の作り方 の中に出てきたので観てみた。
監督のクリストファー・ノーランの作品はいくつか観ていて、ダークナイト三部作の バットマン ビギンズ、ダークナイト、ダークナイト ライジング や インセプション は好きだ。 特に インセプション の 夢の階層 は複雑で知的好奇心を刺激されスリリングな世界観だった。
前評判も高く、期待を込めて休日に3時間弱のこの大作をじっくり見た。
描画がとにかくリアル。宇宙の空が真っ暗、無音。 実際科学者のレビューを経ながら数式に従って描かれたブラックホール。装飾もあり現実にどうかわからない未知の分野だが、とにかく美しい。
好きなシーンは、宇宙ステーションとのドッキングのシーンで、ジョイントが咬み合ってロックする時、「ガチャっ」という音がするかと思いきや、音がまったく無音になる。そうかここは本物の宇宙なんだと気づく。
最後のシーンは、あ〜、ここでドラマの世界になっちゃったな。と少し残念になるが、綺麗なラストシーンにつながるので良し。
時間軸が変わるというのはインセプションと似ていると思った。同じノーラン監督だし。
インセプションは、夢の階層を進むと時間が遅く進む。 インターステラーでは、重力が強いと時間が早く進む。実際、地球にいる高さによって時間の進み方が違う。
知的好奇心を刺激されるのもインセプションと同じ。相対性理論、宇宙物理学が出てくる。
父と娘のヒューマンドラマでもありつつ、リアルな宇宙探検物語でもある。
宇宙への好奇心をたっぷり満足させてくれる、大作だった。