ガンダム展にみる普遍的価値


ファーストガンダムが大好きです。

小学校低学年で見たアニメはいいおっさんになっても不滅です。ガンダムは僕の中で永遠です。

ということで、ガンダム好きには外せない 機動戦士ガンダム展 に行ってきた。

展示物に関しては、オリジナルショートムービーに始まり、当時の絵コンテやモビルスーツのデザイン画、アニメに登場する建物や戦艦内部のデザイン画まで、「ファーストガンダムを創り方」をあますところなく紹介。

来場者は、おそらくリアルタイムでは見ていないだろう若者や外国人観光客の方もいて、おのおのにガンダムワールドを満喫していた。

展示物を眺めていてふと思った。

「なぜこんなにもファーストガンダムは人を惹き付けるのだろう」

35年たっても色あせない魅力はなんだろう。それはどうやって作られたのか。

知りたい。

考えながら歩を進めると、富野喜幸監督が書いたガンダムの世界観を端的に示した原稿の展示物が目に止まった。 そして、メカニックデザインを手がけた大河原邦男氏のデッサンとキャラクターデザインを手がけた安彦良和氏のデッサンが続き、アニメの原画の展示。

そうかと気づく。

確固たるコンセプト

ガンダムの世界観は壮大でかつリアル。作品のコンセプトがしっかり確立している。

未来・宇宙・戦争・青年

それまでの強い主人公ではなく、致し方なく戦争に巻き込まれ揺れ動きながら戦う思春期の少年。反発・失望も描く。

富野監督のガンダムの原作が小説になっているが、読むとだいぶアムロのキャラクターが違う。そのままアニメになっていたらここまでの作品にはならなかっただろう。

みんなが知っているガンダムに行き着くまでにスタッフで議論を重ね何度も修正している。

練られたコンセプトはより最適化され、強いコンセプトになった。

隙のないプロフェッショナルデザイン

メカデザインだけにとどまらず、建物、内装全て事前にデッサンされていた。それらを描くのはデザインを専門とするスタッフ。 テレビに映るもの全てにプロのデザインが施されている。

そして、絵コンテの原画のうまさ。アニメでは感じることのできない鉛筆のタッチがいきいきとキャラクターを描く。

これはプロの仕事だな。と思った。

確固たるコンセプトの元にプロフェッショナルなデザインで隙間なく固める。監督だけでなく優秀なスタッフとのチームによって実現されている。

妥協しない

展示物を見ると作品に対して 妥協していない ことが分かる。

何度もやり直し、書き直し、最善への模索して、出されたものが素晴らしかった。良い物を創り出すことにこだわって、結果として普遍的な価値が作品に埋め込まれた。

そう感じる。

大事なことを教えてもらった。

おみやげたち

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