今年2015年夏にバリ島に行ってみて実際色々わかったことを、今後行ってみようかと思われている方のお役に立てればと思いまとめてました。
気候
日本の最近の夏の猛暑に比べればとても過ごしやすい。7月の最高気温は31℃。湿度も低め、ホテルは緑が多いので東京のようなアスファルトの照り返しで気温が下がらない状況はない。
明け方は気温が下がり、ちょっと肌寒いくらい。
避暑地に逃げてきた感覚になれる。
飛行機
東京からバリ島へは、直行便は成田発のガルーダ・インドネシア航空のみで1日1便のみ。だいたい往復でひとり10万円弱と思っておけば良い。
- 行き 11:00 成田発、現地時間 17:25 デンパサール着
- 帰り 現地時間 0:25(夜中) デンパサール発、8:50 成田着
この便を使う時の注意点は、帰り便が夜中発で日本に着く時には1日経過しているのでホテルの宿泊数が1つ減ること。4泊6日のようになる。ホテルの最終日は日本着の日ではなく一日前にチェックアウトするように予約する必要がある。
他の便は乗り継いでいくルートもありそちらのほうが安いが、時間がかかる。
為替
1ルピー(Rp)あたり0.01円と思っていて良い。現地価格を日本円に換算したい時は、0を2つ取る(2桁少なくする)とだいたい日本円になる。
現地で払ったクレジットカードの請求レートも同じくらいだった。
現地の人にとっては最大金額紙幣の 100,000Rp が日本の1万円くらいの価値の多きな金額の感覚ぽい。
両替
一番レートが良かったのはデンパサール国際空港の出口を出て駐車場の間にある両替場で 101円/Rp だった。
デンパサール国際空港の到着ゲーを出たすぐ脇に2箇所ある両替場は 104円/Rp で渡す金額をごまかされたのでおすすめしない。
2.6万円を両替してだいたい4千円くらい渡さなかった。最初確認し始めて2千円ほど後から出してきて、さらに確認していたらもう2千円ほど出してきた。
明細書は発行しない。多分発行するちゃんとしたところを見つけるのは難しいだろう。なので、
- あまり大きな金額を両替しない
- 渡された金額を時間がかかってもいいから数える
- 少額の紙幣ではなく大きい金額の紙幣 50,000Rp や 100,000Rp だけに替えてもらう
あたりの対策を取ると良いかも。
確実なのはホテルまでに確実に到着できる金額5千円程度を最初両替して、ホテル到着後にホテルに両替をリクエストしてみる。レートが悪くてもちょろまかされることはないだろう。
食事
定番料理
- ナシゴレン Nasi Goreng ご飯の炒めもの、チャーハン
- ミーゴレン Mie Goreng 麺の炒めもの、焼きそば
- サテ Sate 焼きもの
ナシゴレン。お店によって具や味が若干異なる。
ミーゴレン。割とどこのお店も同じ味。
鶏肉のサテ。串に刺さっていて焼き鳥っぽい。添えてあるピーナッツペーストに付けて食べるが、付けないほうが美味しかった。
豚はなし。牛肉料理は少ない。肉といえば鶏になる。宗教上の理由かな。
8件程度の軒を連ねるレストランエリアを見たが、メニューに他の食べ物はあまり見かけなかった。海沿いのレストランは海老や魚のソテーがあったが、バリ島独自というわけではなさそうだった。
ホテル
高級リゾートホテルと言っても東京ほどの完璧さは求められない。
発展途上国のホテルに共通しているように、電気と水回りは弱い。
コンセントは1つ通電しておらず使えなかった。ちなみに現地のコンセント形状は丸ピン二本足だが、ホテルの部屋のコンセントは日本の形状にも対応していたので、変換器を購入する必要もなかった。あらゆる国から来るだろうから対応できているのだろう。
シャワーは水の出る勢いが弱く、お湯にしてても途中冷たくなったり暖かくなったりを繰り返す。
これが インターコンチネンタルホテル(InterContinental Bali Resort) の Duplex Suite の部屋でのことなので、レベルが分かるかと思う。
従業員の態度は優しく笑顔が印象的。おそらく外の世界よりも給料が良いのだろう、スタッフの教育・質の良さを感じる。
とはいえ、日本ほどのサービスクオリティーは求められない。そこは発展途上国で提供できるレベルと思っていたほうが良い。 実際、予約係のミスでこちらが予約した人数より一人少ない分のサービスしか提供されなかったし、ベッドメイキング時にアメニティが補充し忘れていたこともあった。何度内線でお願いしたことか。
ビーチは最高だった。宿泊客の層も高く、ゆったりのんびり過ごしたい人々が集まっている。
インターコンチネンタルの宿泊客の人種は実に様々で人種のるつぼのようだった。 日本人は割と少なめ、韓国、中国人は街でよく見かけた。食中でもスマホをいじっているのは日本も含めた東アジアの人種。 欧米人でアメリカ人かとおもいきや、ロシア語、スペイン語、ドイツ語などで話していた。実はアメリカ人は少なかったかも。基本いつもカジュアルで持ち物の男性は手ぶら、女性は布製のトートバック一つという感じ。あとは、インド系。世界中から集まっている印象だった。
ショッピング
正直期待できない。
ショッピングエリアもあるが観光客しか買わないような店は東京と同じような価格帯。
ファッションのレベルや質で言えば東京のほうが良いので、わざわざ買うモチベーションはわかない。 洋服系は求めないほうが吉。
あとは民族的な木彫のものやスカーフ。これらも観光客向け。
結局、おみやげに無難なのは石鹸、バスソルトなどになる。これらはデンパサール国際空港の出発ロビーにある売店で買えるので無理にショッピングエリアに行かなくても良い。
治安
良くないと思っていたほうが良い。
引ったくりやスリのようなものはないが、現地の人達は貧しくお金持ちの観光客は良いカモ扱いになる。
両替所のちょろまかし、子どもの物乞い、空港で待ち受けるタクシーの勧誘と高めの金額、タクシーの不正請求などに会うのは間違いない。
被害金額で言えば数千円程度ですむが、せっかくの旅の雰囲気を壊してしまうのであまりホテルから出歩かないのが無難。
特にクタは、安いホテル、多くのショップとビーチがあるので、非常にごみごみしていて危険な香りがする。小さい子供を持つ家族連れはおすすめしないエリア。
交通手段
旅行者は実質タクシーしかない。電車はない。
現地の人はバイク(スクーター)や車。道路も2車線程度なのでいつも混雑している。運転マナーは非常に荒く、割り込み、追い抜きが多数。ウインカーは出さない。常にクラクションが鳴り響いている。
レンタルバイクやレンタカーの選択肢もあるが、この運転マナーの中をチャレンジされたい方はどうぞ。
街中を走るタクシーは要注意でほぼ観光客目当てにぼったくる。
実際あったのは、クタで捕まえたタクシーでメーターをちゃんと回していたが、せいぜい500円程度で十分足りる移動距離なのに、遠回りをした挙句に到着した途端にメータを消し、桁が2つ足りない(つまり100倍)を請求してきた。 結局、2千円程度を渡してこれしかないからと言って降りれた。
信頼できるタクシーはホテル発のタクシーでメーター通り、日本語も少し話せてとても質が良かった。街中だとデューティーフリーショップから乗るタクシー。
信頼できるタクシーを街中で見つける手段はないので、ホテル発で乗ったタクシーの運転手にまた迎えに来てもらうようお願いしてみるくらいだろう。
ちなみにデンパサール国際空港からジンバランにあるインターコンチネンタルまでは 50,000Rp(500円)程度で着ける。 東京から到着したてでタクシーの客引きに捕まってホテルまで送ってもらった金額は 250,000Rp(2500円)。相場がわかっていなかったのでたくさん払ってしまった。勉強代。
かかったお金
夕飯でも観光客相手のレストランでも1人100,000Rp(1000円)。家族3名で300,000Rp(3000円)ですんだ。
家族3名4泊して計2.6万円で収まった。
だから1日あたり1人200,000Rp(2000円)程度みておけば十分だろう。
理解しておいたほうが良いこと
ホテルの中と外の世界はまるで違うと思っていたほうが良い。
現地の人達の生活はまだまだ発展途上で貧しく、その激しい貧富の差から一歩ホテルの外にでるとお金持ちの観光客をターゲットにごまかしてお金を得ようとする。
基本、観光客相手ではお釣りを渡そうとしない。タクシーやコンビニでも同様。
あと、現地の金額は桁数が多いので紙幣を間違えやすく多く渡してしまっても、間違えを教えることなくコンビニでもそのまま受け取ってお釣りを返さない。
無難なのはなるべく現地の人と関わらないように過ごすこと。 ホテルの中で過ごし、夕飯の時だけ近くの観光客がたくさん訪れるようなレストランに行く。
おすすめの過ごし方
なんといってもバリ島の魅力は、ホテルが提供する自然豊かな敷地、地平線に広がるビーチ、穏やかな波、快適でゆったりとした時間が流れる空間だろう。
ゆったりしたいならホテルから出ないほうが良い。出てしまうと全く違った世界がある。
ホテル内の飲み物は高いので、何か軽食やお菓子飲み物が欲しい時は近くのコンピニで買いに行くと良い。コンビニは充実していてたくさん見かける。現地の人も使うのでぼったくられることはない。
夕飯はホテル周辺の観光客向けレストランで観光客が多いところ無難。普段自炊の習慣がない現地の人達が食べに行く場所はこじんまりした空間で衛生的にもかなりハードルが高い。チャレンジしたい方はどうぞ。
リゾートを満喫する ために来たと割り切ることかと思う。逆に色々ショッピングでめぐったり現地を知るようなことはリスクがあるからしないのが、最も無難に楽しめる。
この割り切りを心得ていけば天国のような別世界を満喫できる。