娘が紹介してくれて、見たくなるようなストーリーだったので家族で見に行った。
出典 : https://twitter.com/Anddrada/status/624613952056504320
人間の5つの感情をキャラクター化して少女の頭の中での世界を描く。
構成が素晴らしい。作り手が深く考えて隙のない物語にしている。 さすが pixar 。こういう深い洞察にもとづく作り込み方は日本の映画ではもうできないのだろうと思う。
11歳になる少女は思春期を迎え、家族の引っ越しをきっかけにして数々の幼き頃の思い出を忘れていく。 新しい環境は新しい人間になるための環境づくりとも言える。
楽しいことばかりが全てではない。小さな子供の頃のシンプルな思いでばかりから変化していく。悲しさの裏側として楽しさがあり喜びがあり強い思いとして残る。
家族はサンフランシスコに引っ越す。パパはおそらくスタートアップの創業者で投資家との折衝に当たっている様子がわかる。4年前の自分と重なる。家族を残してサンノゼに1ヶ月住んだ。苦い思い出が蘇る。今思うとその時に家族を連れていかなくて本当によかった。 自分自身の思い出と重なることもあり、感情移入が強くなったのかも。
邦題はインサイド・ヘッド。「頭の中」という意味だがオリジナルのタイトルは INSIDE OUT、「裏腹」という意味は、楽しさの裏には悲しさがあり、悲しさの裏には楽しさがあるという意図のタイトルだろう。日本向けにわかりやすくタイトルを変更したものと思われる。
見終わった後に家族で感想を言い合うのが楽しかった。 パパのサッカー妄想のシーンはそっくりだと言われた。家の中では確かにサッカーばかり観ているし、話を聞かないでボーっとしている時があるからな。
素晴らしく心温まる映画だった。ぜひ家族と見てもらいたい。