ここ数年インフラ周りでも新しいツールを学ぶことが多いなぁと感じていたら、ふと思い立って年齢ごとの取得スキルをグラフにまとめてみた。
レイヤの分類はそのツールがコントロールしている部分をイメージして大雑把に配置しているので、厳密ではない。 細かいツールはまだあるかも知れないが、印象に残っているものをプロット。
こういった振り返りは自分にとって重要。
全体として
徐々にレイヤを上げてきた感じ。
元々NTTに新卒で入社して法人向けSEやっていたけど、下請け業者丸投げだったので技術的にはフレッツ(PPPoE)くらいしかわかっていなかったと思う。IPネットワークのわかっていないエンジニアとも呼べない状態。
転職がきっかけになって徐々にレイヤが上がっている。新しいスキルを身につけるための転職なのでこれは意図的。
インフラ止まりだったスキルから、Titanium Mobile でスマホアプリ + MBaaSに、2014年からのサービスづくりで Ruby on Rails に着手。
ようやくネットワークレイヤからスマホ・Web開発レイヤまで網羅できた。
サラリーマン時代は3年くらいかけて1つのジャンルの技術を習得して成熟させていく感じ、環境は安定していたが学習スピードは遅かった。
安定 = 遅い
というのは当然なこと、安定しているのに早いはすごく難しい、会社としても個人としても。
遅いスピード感から早い感覚に変えることができたのは、2006年からの2年間、最後のサラリーマン時代 meet-me の立ち上げ時にクレイジーな体験できたから。
2009年以降のスピードアップ
株式会社シェイクソウルを作ったのが2009年。
それ以降AWS触るようになってからが学習スピードというか、新しいものを取り込むことに抵抗はなくなった。
ツールについていけないという感覚はなく、まぁなんとなるだろうで何とかしてきた感じ。
主に受託案件、常駐もしていたから色々なツールに触れることができたし、自社サービスづくりでもトレンドのツールを学びながら導入するスタンスで行ったのが濃い内容に結びついた。
自社サービスとして、スマホアプリを作る。スマホのコンシューマ市場調査が目的だったが、Titanium Mobile + (MBaaS) で作った。 今なら Swift + Parse でやると思う。
基本的に、自分で会社をすることは自分の判断・責任で全て決めることができるので、小回りよくスピーディーに振る舞える。サラリーマンではここまで早く動けない。短期的に集中して動けるし、すぐやめることもできる。
2013年 インフラ革命
インフラ周りの革新的なツールが出てきたのが2013年くらい。 Chef, Docker, Vagrant あたり。
今までそれほど多くなかったインフラ周りのツールが登場して大きな効果をもたらした。「DevOps」「自動化」「継続的インテグレーション」などのキーワードが飛び交い、一気に革命が起きた。今もその最中。
その波に乗り遅れまいと2013-2014年にかけて学んで開発環境やサービスサイト作りなど自分の手元で動かすツールとして利用する。
新しい技術が単なるはやり言葉ではなくツールとして活用され始めるちょっと前にキャッチアップできるのが良いタイミングだと思う。今後延びるなと判断する嗅覚は会社をやっていて良くなったと思う。
そして最近
最近は Chef, Docker のあたりの新し目のインフラツールと Rails を組み合わせて、今までにあまりないジャンルのサービスをつくっている。
インフラツールとWeb開発の組み合わせのサービスはあまりトライしている人も少ないだろう。
インフラが分かるエンジニア << Web開発エンジニア
数が違うので。
まとめ
プログラマ35歳定年説があったが、自分の場合は35歳からが本当に学習、スキル、ビジネスの総合格闘技に参戦という感じ。むしろスタートだったと思う。
そもそも年齢だけで判断はナンセンス。そんなパラメータはいらないと思っているし、年齢に関係なく自分のいたい場所(ポジション)でやりたいことをやればいいと思う。
エンジニアというか自分のスキルを十分に発揮して生きていく人たちは、アスリートと同じだと思っている。能力を発揮し続けられれば引退を考える必要もない。
年齢ではなく身体的に学習できなくなるまで、スタンスを変えることなくやり続けて行こうと思う。