http://www.shakesoul.net
Linkedin の勤続記念にいいねが付いて気づいたのですが、個人でやっている株式会社シェイクソウル ShakeSoul, inc.を設立して6年たちました。
6年間といっても途中 fluxflex, inc. を2年間やってその間は開店休業状態だったので、実質4年ほどですが、まぁそれだけ時間がたちました。
色々やってきたことがあるから虚しさはないけど、それだけの時間が流れたのかぁとそんなしみじみした感覚です。
良い機会なので、つらつらと振り返ってみる。
最初は自分の力で食べていけるかのチャレンジ
特に顧客も持たず売り物も決まっていなかったけど、単純に 自分一人の力だけで食べていけるか ということを試したかった。
「何でもやります」と言うのは最初からスタンスとして取っていなかった。AWSとの出会いや良きパートナー会社との仕事もあって受託を中心に売り上げられた。
2009年に会社をはじめて1年程度で自分の市場価値で食べていけるくらいの売り上げをあげられることは証明できた実感があった。
シリコンバレースタートアップを始める
2010年から fluxflex, inc. を共同創業者としてスタート。その間はシェイクソウルは休眠した。
fluxflex は自分の力で食べていくチャレンジから、自分以外のチームや投資の力を得ながらとても大きな成果を出す というチャレンジに変わった。 この変化に対応する必要は自覚はしていたが、一気に求めるレベルが上がってしまった気がした。
結果的に思ったような結果や外部環境の変化から、本当に自分の情熱を注ぎたい状況ではなくなって、本当に自分のやりたいことにこだわりたくて2年間で辞めた。
リカバー
2012年からシェイクソウル活動再開。
結構シェイクソウルに付けていた損失が大きかったので、それをリカバーするのが金銭的な目的。仕事は1段階レベルを上げて、やりたいジャンルでやりたいレベルで仕事する ことを目的にした。
いろいろな会社といろいろな仕事ができた。単純な受託案件はやらなくなってコンサルティングなどで稼げるようになった。
損失をリカバーするだけの売上額になったし、仕事の幅も広がった。同時にオリジナルサービスへの布石として、iOSアプリを作ったりした。
自社サービスで食べていくチャレンジ
2013年終わりから、仕事をすべて断って自社サービスを作り食べていくための時間にした。生活費は会社にプールしているキャッシュと自分の貯金から出した。
このアプローチはかなり無理してしまったと思う。
キャッシュが減る様子はメンタルに影響が大きく、焦りにつながり正しい判断がしづらくなっていた。
サービス作りはリーンスタートアップの手法を採用したが、はじめてのことなのでうまくいかず、ユーザの様子も正しく捉えられなかった。
そもそも、リーンスタートアップは次の段階に進む条件を満たすまで繰り返し行うので、いつ次の段階に進むのか誰もわからない、スケジュールが立てれないアプローチの仕方。
時限性のあるキャッシュでやろうとしたことがそもそも間違っていた。結局キャッシュがつきて親から借りるはめに。
サービスの周辺で稼ぐ
OpsDeliver の開発を経て、ターゲット探しのために様々な会社に紹介しにいったところ、サービスそのものは売れなかったが、開発要素やノウハウを使っての共同開発案件の依頼があったり、DevOpsの要素を使ったりインフラ分野の先端的なところ攻めているので、技術勉強会講師とDevOps演習講師の仕事が決まった。
今まで1年以上売り上げがほとんどなかったが、2015年1月から売上が入り2015年4月にはキャッシュフロー的には大きくプラスに転じる予定。
そんなこんなで最近の目標は 自社サービスに関連が深く先端分野で、やりたいレベルで仕事する になっている。
今の OpsDeliver はスケールさせる前の顧客発見の段階で、サービスで十分稼げる手前の段階なので、このアプローチが合っている。
そしてこれから
これからのことを考えるとやはりサービス作りの成果を最低1つできれば3つくらいは出しておくべきだと思っている。
単にサービスの注目を派手に集めて知名度を上げると言うことではなくて、ちゃんとユーザが使ってくれてかつ売上もしっかり立つサービスの作り方を自分なりに発見したい。 新しいサービスの作り方の法則を見つけてそれを繰り返して、成功の確実性を高めたい。実験を繰り返して法則性・規則性を見極める科学実験のようなアプローチ。
その方法が分かればノウハウになるし、人に伝えることができる。若い世代に伝えて間接的に世の中に貢献することができる。歳をとってからの社会貢献のイメージ。
サービス作りに没頭するのはあと5年から7年くらいかなぁ。それまでにノウハウを身につけることができるようになりたい。というのが今現在の考え。