母方の祖父と祖母に会いに行った。
祖父は98歳、祖母は95歳だ。
自分が産まれた時にはすでに祖父祖母までしかいなかったが、娘にとってはひいおじいちゃんとひいおばあちゃんがまだ健在ということで、なんとも長寿時代を実感する。
祖父はさすがに衰弱していていここ2,3日寝てばかりだったが、自分が来たことを聞いていきなりしゃべりだして、ビックリしたと同時にとても大事な言葉だった。
こんな格好しちゃって面目ない。
あんたはいい男なんだから、ひとつ、頑張ってみましょうよ。
ひとしきり一気にしゃべってまた眠ってしまった。
いつも遊びに行った時に言ってくれたことだったけど、ずっと伝えたかったのかな、と思いながら言霊のように受け止めた。
そういえば毎回別れ際に大きな手で力強く握手をしてくれて、さすがに高校生以降は力では負けなかったけど、分厚くって温かい手の感触をふと思い出した。
祖母はほんとうに元気で、1人で杖も使わず立ち上がり歩き回れる。肌ツヤもとても90代には見えなくて、ちゃんと反応してしっかりしゃべる。
久しぶりだったのか、大きくなってからの記憶が薄くなっているのか「大きくなったねぇ」と何度も関心したように言っていた。
長生きしてくれて娘も見せることができて本当に良かったし、今なお健在でいることは喜ばしいことだ。
それと同時に、こうやって長生きする人が多くなって高齢化が進んでいった先に自分が高齢者になった時にどう生きていけるのか、とても考える。
子どもには迷惑かけたくないけど、実際世話は病院や施設にお願いする部分もあるが子どもに負担が結構かかってしまう。
自分が高齢者になった時にどんな生き方をしたいのか、過ごし方をしたいのか、また、最後の迎え方はどんなふうにしたいのか。まだ具体的には考えていなのだけど、いざその時になってからでは遅いのでそんなに遠くない時点で考えておいたほうが良い気がしている。
高齢者が占める割合が多くなった時、世の中に対する影響も大きくなって、実際の生活環境も変わってくるだろうなとも思う。例えばエスカレーターの速度とか、移動時間の見積りが増えるとか。ここらへんは別エントリーで考えてみたいと思う。
何か大きなテーマを与えられたとても重たい日になった。