映画を観るのは数年ぶりだったけど、話題の「アバター」にみに行ってきた。
最初は観るつもりはなかったけど、映像がすごい!と聞いてどんなもんかと気になったことと、仕事でバーチャルコミュニティをやっていると「アバター」という響きをよく使うので、どんな意味で使っているのかも気になって行ってみることにした。
どうせみるなら3Dで良いものを、と思って IMAX でみることを決める。川崎のIMAXシアターの座席をネットで申し込んで、当日はクレジットカードを発券機に読ませて発券。チケットを買うために受付に並ぶことと比べると、実にスムーズにできるもんだ。ちなみに故障中の発券機を見るとWindowsXPのロゴのスクリーンセイバーが動いていたので、Windowsベースのアプリで動いているらしい。
アバターを見た感想としては、以下。
- ストーリーとしてはよくあるパターンで、正対悪の構造で最終的に正が勝つ
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とにかく映像がすごい!!
- 現実ではありえないアバターがリアルな存在に思えるように、生々しく見える
- どっからがCGで、どこからがリアルでというのがまったく分からない
- 人間のシーンはスタジオで撮っているのがわかるけど、アバターと人間が絡むシーンとかがまったく継ぎ目が分からなかった
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とにかくどう映像を作り上げたのかが気になる
- 人間とは体格が異なるアバターが本当に生き物のように躍動している様子は驚いた
- 同じように人間と顔のパーツの比率が異なるのに、表情豊かに見えるのも驚いた
- 映像が濃い状態が2.5時間以上上映されるのですごく疲れた。感覚としてはお腹いっぱい以上、120%だった。
- さらに3Dなので、奥行きの情報も加わって映像の情報量が本当に多い
ちょっと作り方へのネタバレだけど、メイキングの動画があったので見てしまった。顔専用のカメラを設けてモーションキャプチャーしたところが表情の表現を豊にしていて、これが新しいんだろうな。その他、CGとリアルの切れ目も少し分かった。しかし、これは膨大な仕事量だなぁ。何人関わって、いくら使ったんだろう。
YouTubeでもあったけど、以下が画質も良かった。
http://seqmag.com/2010/01/making-of-avatar/
見終わった後は、これでもか~の映像の情報量に耐えられず、頭痛がしてしまった。多分3D酔もあるのだろうけど。もうお腹いっぱいで食べれないところにまだ詰め込まれたので、体が耐えられなかったんだろう。
これは今までの映画の概念が変わったなぁ。どれだけの仕事量をかけてこの膨大な映像を作り上げたのだろう。自分の想定をはるかに超える映像の量を作ることが実際に出来てしまっていて、見る側の体力をも奪うほどの情報量を与え続けることを可能にしてしまっている。
映画というものはここまで大規模で映像品質の高い領域に入っていったのだなと思った。これは今までなし得なかった新しい領域を開拓したことになるのだろう。この領域に入る映画は今後も出てくるだろう。
今度映画を観るときは体調を万全にした状態で行こう。観る側も心して準備しなくてはならない領域の映画だ。