別に誰のためという訳ではないが、自分の確信を持ったことについてメモしておく。
仕事をする上でどういう人材になりたいか。というようなことを考えることはあると思う。就職活動や転職のとき、最近ではご丁寧にNHKが企業の人事を招いて就職活動ぽいことをする番組があったりして、誰が欲しい人材か。みたいなままごとをしている。
誰しもお金を稼ぐ立場にいれば働けるよう必要な人材と思われたい。という気持ちはあるだろう。
この「必要な人材」とはどうなっている人のことだろうと自分なりに考えて出した答えは、単純明快「必要な人材と思われる人になっていること」だった。
ちょっとこれには解説がいるので説明してみる。
例えば100名くらいの会社があるとしてあなたは属している。会社全体がイメージしづらい時は自分の所属している部署を思い浮かべてみる。
あるとき突然、この組織を半分の人数にする必要が出たとする。今までの仕事内容は維持しなくてはいけない。で、人選して半分にしてみる。さて、その半分の中にあなたはいるだろうか?ん~、入ってそうだな。では、半分ではなくて1/3にする場合はどうだろうか?なんとか入っていそうだ。では、1/4にする場合はどうだろうか?ちょっと厳しいと思うかもしれない。この範囲をどんどん狭くしていって、1/10に入れていればかなりコアな人材になっている人だと思う。
で、結局何が言いたいかというと、この残った人材に入るようになっていれば良いということ。入るためには小手先のテクニックや表面的な振る舞いは意味をなくして、その組織で何を行っているかにフォーカスされる。実際自分が人選する側に立った時には容易に想像出来るけども、とられる側視点でどうしても細々したことにこだわってしまう。
結局、組織で必要かどうかというのは俯瞰して必要な人材と思われるよう振る舞い、スキル、人間性などが総合評価されて判断されるはず。それぞれの割合は均一である必要はなく、技術スキルが飛び抜けて高い人は絶対残る人になるだろう。
この視点は経営者そのものだけど、すごく単純明快だ。
なので、テレビで人事担当者が「熱意が伝わることが大事です」などと言ったりしているが、熱意だけでは残れないのは明らか。組織から見た時の必要な人材のイメージができていないからそういう精神主義的な発言をしているだけに過ぎない。
実際、今は1/10に残っていなくても、1/10に入っていそうな人がメージ出来たらその人のスキルに追いつくように目標にすればいい。で、実力をチェックする時は自分の組織を1/10にして入っていればOK。
人を急激に減らすとかは実際ベンチャーくらいしかないかもしれないけど、大企業で埋没してしまっている人にとって大企業病に染まらないうちにイメージしてみると、自分のスキルアップへの目標が作りやすいのではないかと思う。
この話は、スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学でのスピーチのように、今まで行ってきた点と点が結びついて線になってつながっていくように、今まで転職を繰り返して、色々な会社組織に属していた時の経験がつながったような内容かと思う。