どなたかのブログでレビューをされていて、ひとり立ちする自分にとって「人脈」というキーワードが今後大事になってくると思ったので買ってみた。
- 作者: 岡島悦子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今やっている仕事をひとつ上のレベルにあげるためにはフィールドを変える必要が出てくると思う。それは基本的には誰かに声をかけてもらって(抜擢されて)実現していく。その実現するためには自分というモノを理解してくれている人たち(人脈)が必要で、この人脈を積極的に作る意識を持たないとレベルアップするチャンスがめぐってこない。
この本で述べていることはこのような内容かと思う。
読み進めていくごとに自分が今大事だと考えていたこと、世の中の流れへの予想がこの本と共感しあって、自分の中の確信となった。
「人脈のパラダイム・シフトが始まった」「個人が組織より長生きする時代」という項目部分で、
これからの時代、人脈構築の努力をしていない人は、淘汰される時代になっていくのです。
(中略)
もはや、会社組織だけに頼る時代ではないのです。自分の仕事を確保するのは、自己責任という時代になってきているのです。ここで重要になるのは、社外に出ても通用する「再現性のある実績」の有無なのです。
とあるが、まさに今まで自分が転職を繰り返し2月の会社設立にいたった流れの中で感じてきて実行してきた理由が明確に書いてある。
NTTを辞めた最初の転職はまさにこの「社外に出ても通用する」人間になりたいために大企業を抜けた。自分のやりたい仕事、やりたいプロジェクトを求めて転職活動をして meet-me の立ち上げというチャンスにめぐりあえた。リソースの少ないベンチャーやスタートアップにおいてはプロジェクトに対してよいパフォーマンスができる人たちだけで構成され、パフォーマンスができない人は結果的に淘汰されていた。
会社が用意してくれる仕事ではなく、自分が求める仕事を探すために会社の領域を超えてサバイバルするような感覚だろうか。
ウェブ進化論にもあるように、大企業と個人においてはインターネットにおいては個人でも大企業をしのぐ力を持つことができるし、そうなってくるとますます個人としてどういう人なのか、何ができる人なのかがフォーカスされてくる。結果として会社に属しているよりかは個人として振舞うほうが自分にとってもよいことが多いはずと思い今回の起業にいたっている。
一人で生きていくと覚悟した時からやはり自分だけの影響力は小さいことを分かっていたのか、ほとんど本能的に今までの人脈の再構築と新しい人脈作りをする必要があると思っていた。今まで面識のある方々でも自分自身がどんなことをしてきた人なのか、どんなことを目指している人なのか、今までちゃんと伝えてきていなかったと思うので、それも伝える意味で新たな出会い直しをするような感覚でお話してきた。実際、面識作りにほとんどの時間を割いていて、積極的に会ってお話しするようにしている。
自分が本能的にやってきていることがこの本で人脈の重要性を論理的に説明してくれている。そのことがとても安心感を与えてくれた。
一点気になるのは、抜擢されるチャンスは人脈を通じて分からないタイミングでやってくる。と述べられていたがさすがに自分のように売り上げ=生活費に直結するような状況では意図的に(今は早めに)タイミングを作りたくなるのだが、、、まぁ、それはあせらずコツコツやるべきことなのだろう。
とにかく今の自分にとって共感の塊のような本となった。
付箋紙もこんなに張った本ははじめてかも。
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