お付き合いのある業者さんの顧客を集めた新年会にお呼ばれして行ってきた。懇親会前の講演では元ライブドア社長、小僧com株式会社 代表取締役会長兼社長の平松庚三さんのお話を聞いた。
失礼ながら平松さんに対する情報はライブドア事件で突然社長になり、毎日のように記者会見する様子をテレビで見ていたくらいで、ほとんど知らないに等しかった。
ライブドアに強制捜査が入り、突然社長になったいきさつやその後の話もあったがそれよりも印象深い収穫のある話が聞けたと思っている。いくつかあるので、忘れないうちにメモしておく。
- 今まで自分自信の価値をあげることを意識してきた
- ソニーにいるころから社長になることが目標だった
- 法人も人という字がつく。人格がある
- 会社にはポジティブな気に満ちている必要がある
- 社長は常に笑って過ごせ(ソニーの盛田さんが常に言っていた言葉)
- ライブドア社長になったときは60歳。20代後半から30代の社員に支えられてあの時が今までで一番成長したと思っている
- これからはアントレプレナーたちと一緒にエキサイティングにやっていきたい
- まだ63歳。まだ後半15分くらい。まだまだ小僧ですから
話の中で一貫して伝わるのは63歳という自分の年齢はこれからも可能性に満ちていて、まだまだやっていこうと思っていること。
最近、自分の具体的将来像が45歳くらいまでしか描けなくって、そこから先が見えないというか自分がどんなことを世の中から評価されつつやれるのかイメージできていなかった。自分の会社を立ち上げ、質と規模も大きくしていくことは今から10年くらいの間でのチャレンジなのでそれ向かって進むが、それから先は早めのリタイアなのかもとも思い、リミットが近い気がして生き急いでいる感覚も最近感じていた。
平松さんの話から、63歳でも生き生きとインターネットの世界に存在していて、こんなにポジティブに生きている姿を見せつけられて、何か安心したというか45歳くらいまでしか見えなかったのが63歳まで延びた感じがした。具体的には何をしているかは相変わらず描けないが、ライブドア事件の60歳で一番成長したという話はなんと言うか人間の成長の可能性を年齢で見切ってはいけないという当たり前のことを認識させられた。
そういえばネットの世界に転職してから60歳代のプレイヤーに出会ったことがなかったかもしれない。経験者の存在はその背中を見せて将来を感じさせる効果があるのだな。
よき人生の先輩に出会えてよかった。