前日のGoogleからのお知らせもあってか、リリース当日の Google Chrome のメディアへの露出は多かった。日経新聞ではマイクロソフトの領域に食い込むんだ!のような内容が載っていたり、結構 Google がマイクロソフトの切り崩しを意図的に行い始めた。のような紹介のされ方がメディア上では目立つ。
で、使ってみての感想は 一番速い! と シンプルで分かりやすい という印象。Firefox3も速くなったけど、アドオン入れると結構ストレスを感じる今日この頃だったので、Google Chrome の速さはすばらしかった。
じゃあこれがマイクロソフトのOSの領域を切り崩すのかと問われれば、それはない。これはただの速いブラウザであってそれ以上でもない。すごく速いけど Firefox でアドオンして使っている環境から乗り換えるほどの機能は有していないし、オプションの設定内容もIEと同等以下の最低限の項目のみという感じ。
ただ、このブラウザが今後どうなっていくかはすごく興味がある。高機能化に進むのか、一番である速さは保つのかとか。やっぱり、速さと機能充実は背反になるので、このトレードオフをどうするかが今後のスタンスになっていくと思っている。機能を求めない代わりにこのブラウザを使ったユーザの大量のログをマーケティングデータとして戦略に生かすこともありえそうだし。
Googleでサービスを開発する側から見れば、Google Chrome で動作確認できていればまずOK。という自社製品にあわせる基準ができれば作りやすくなるんじゃないか。くらいか。
Google Chrome がバージョンアップされた時にどんな機能がつかされているのかが具体的に見えた時点で、Google の戦略が透けてくる。それが起きるまではなんともいえないので、やっぱり今時で点ではただの速いブラウザだ。としか言いようがないんじゃないか。と思っている。