- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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梅田望夫によって集められたシリコンバレーの賢者達による金言集+解説で構成されている。
良い点としては英語/日本語の言葉の違いもあって、なかなかこういった言葉を集中的に浴びる機会はないと思うけど、効率的に成功者/実績者が語る金言に触れることが出来る。また、こういう言葉が日常的に飛び交っているシリコンバレーの雰囲気も同時に感じ取ることが出来る。
自分としては今まで実践しながら掴んできた仕事をする上でのポイントとかポリシーみたいなものが合致して、うれしかったなぁ。確かに集められた言葉はネットの世界で成功してきた人たちの実践に裏付けられたものなので、そういう意味ではこの本は実践書としても十分活用できる。
合致した文章と考えをまとめるといかのような感じ
- チームワークに根本にはお互いの尊敬と共通の目標の認識があること p83
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やっぱり複数名で何かをやる時には目標を認識してもらうこと
レベルの高いチームを作るにはお互いのスキルに対する劣等感を越えたスペシャルパートナーの意識がないと上下が生まれてパフォーマンスが下がる - チームの理想のサイズはランチテーブルを囲める程度(最大6~8名) p98
- 10名以上になると意見の収集が困難になる
- マネジメント重視でなく行動重視 p100
- 口だけ、指示だけの人が多すぎる。結局は何かしらアウトプットしなくては何も進まない
- ライン(筋肉)とスタッフ(頭脳)を分けない p102
- 一番早いのは考えた人がその場で手を動かして作ることだと思う
- ソフトウエアにはまだ可能性はある p158
- ハードウエアは競争が働き均一化されるが、ソフトウエアは強烈なインパクトを生み出せる可能性がある唯一のジャンルだと思う。
- 普通の会社になろうとも思わない p186
- 会社のポリシーを明確にすれば上場しても市場の論理に振り回されずに済むのではないか。また、そのポリシーは明確にしてもよいのだということ。
- 重要なのはタイムマネジメント p202
- 情報を得ることは簡単になった以上、時間をどう使うかでアウトプットされるタイミングが全く変わってくる
- 自発的/能動的に仕事に取り組む p203
- 自分で考えて自分で動くことが高いレベルでの仕事のし方だと思う。それぞれの動きが有機的に結びついて会社の求心力になることが理想
- 会社は質問によって運営している p208
- それぞれが考えて動く際のヒントは全て決めるのではなく、どうすればいいか?を社員に質問してしまうこと。共有するレベルを会社の課題/問題点にまでレベルを上げてしまうこと。
この本全体に一貫して通じるシリコンバレーの世界へ誘われているような気もして。あー、やっぱり自分の目指す方向性は確かにここにあるのだなぁなどと思う。
同時にシリコンバレーは速さの中でチャレンジする歴史があってこのような実践に行き着いていることを考えると、日本でも素直にこのカルチャーを実践しても良いと思うし、それはすでに可能な環境になっていると思う。J
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