- 作者: 坂爪一郎
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: 単行本
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最近、経営者の書いた本を読んでないなぁ。と思いながら本屋で目に付いて買った本。
順調に右肩上がりのキャノン社長のインタビューをまとめた本。
キャノンという会社がどういう考え方を元にどのように意思決定を行っているのかが、リアルに分かる。
最近の日本企業での流行は、”終身雇用制度の廃止”、”社外取締役の充実” だったりするわけですが、御手洗社長ははっきりそれらに対し No と言う。会社に20~30年いることで見えてくるものがあって、それがコミュニケーションの強さやスピードにつながるという主張です。
今まで日本企業が守ってきたものへマイナスイメージが先行しがちだが、その良さを守りながらも実力主義を取り入れてきたりしている。大事なのは良し悪しの判断と今と昔のバランスかと思う。
小さい会社にいると人の流動というのがかなり激しくって、その(仕事に対する)希薄さが気になっていたし、会社を長期に見るときにすごくぼやけるマイナス面を感じてきていたので、御手洗社長の主張は会社を大きくしていく時に必要かと思う。
言葉自体はとてもやさしく、あっという間に読めてしまう。ごちゃごちゃ複雑にするのではなくシンプル・イズ・ベストだということか。