3/20 梅田望夫さんのオフィスを訪ねる
梅田望夫さんの会社 ミューズ・アソシエイツ のオフィスでの1.5hのお話し合い。12名のJTPAシリコンバレーカンファレンス参加者で伺った。
なるべくこの日のことを忘れずにいたいので、つたないメモも記述しておく。
オフィスビルの周りにサクラが咲いていた
ここ3年くらいの自分にとって最も影響を与えてくれた梅田望夫さんとの直接のお話は願ってもない機会で、何を話そうか色々考えたが以下の2点を聞こうと思った。
- 今自分が考えていること、振る舞い方を伝えた時に何が返ってくるか
-
梅田さんが今何を考えているか
- ウェブ進化論が出てから3年、ウェブ時代をゆくが出てから2年がすぎているので
- この経済状況の悪化の中で何を思うかはまた違っているはず
自分の用意していた事前メモ
- インターネットの上で群衆の英知にゆだね、自ら発信することで生きていけると思っている
- その可能性にかけて独立した 35歳までに起業というイメージもあった
- 自分がどこまでできるのか、すべてのスキルをためしてみるため
- 独立は自己実現の最終形と思っている
-
現状はまだインターネットの力を生かし切れていない
- 実際は SI 案件が多い、その先にコンシューマがいるケースもあるが
- もっと発信する必要があると思っている
- ゆくゆくはコンシューマ向けサービスに発展できれば
- 情報の整理から、ノウハウの集結、ノウハウの取得へ
- 一人の力は小さい、webは最大限にしてくれる
- 最近一人で出てきている人があまり見ないようになってきた
- 違う形態になってくるのか、何かが変わってきているのか
- 一人でやっている人たちもいるが、ちょっと違うように思う コンシューマに向いてない、日本だから?
当日メモ
オフィスに入ると会議室に通されホワイトボードにいくつかのこのミーティングを進めるための決めごとが書いてあった。
- 自己紹介
- カンファレンス参加の目的、今日ここにきた目的
を参加者一通りして、司会者 id:katsu8 を決めてからスタート
梅田さんは今何を思っているのか
- 今サバティカルを取っている 今空っぽ 45年間分すべてを出し切った状態
- 2年間取材して、2.5年で7冊書いた
- 理由があって沈黙している訳ではない
-
世界不況 世界はどうなっていくのだろう 朝から晩まで考えている
- そういう中でどうやって生きていくか ずっと考えている
- 自分の力と時代の力のかけ算になって何かがあって何かができる
-
ITの世界は明らかに成熟した # 言い切った
- ハイエンドにいっても誰も使えない
-
オープンソース、半導体、チップも最先端ではないとんでもなくすばらしいことをもたらした
- が、それを使いこなせない
自分の力と時代の力
- 自分は時代の流れに乗ってここまできた 時代の力が結構大きかった
- 日本の力もあった 1980年代
-
自分の力 x 時代の力 x 日本の力
- 日本の力は衰退して今は期待できない
- 自分の力の比率が高くなる 力がある人は生きていける
- 今自分の力を強くする道具はそろっている
- 自分の勤勉さと戦略性 によってずいぶん差が出てきてしまう
- 昔より全然意識が高い若者がいる 道具があるからがんばってほしい
- 自分が発信すると返ってくる 人脈になる
- なんとなくやってたら最終的に行き着いたのがここだった
- 近い思考の人たちが多かった
日本について
-
日本は上の子を甘やかすから</p>
- こちらは優秀だと選択肢がある
- 将来を台無しにするオファーが多い
- スケールの大きな視点で考えればいいのでは
QA
-
Q1 英語の壁を越えられるのか</p>
- 5%がいいもの出せればと書いたが出てない
- 英語圏は実名で出てきているから、くだらないものが淘汰させられる
- 日本は低俗なところがフォーカスされる
- 本は売れた コンセプトは届いたが、若い人はやってない3年たって
- 英語圏はもっと先に行った
- 大衆向けのサービス DeNA, GREE は期待したところになってない
- 戦略的な大きな流れ 一度日本で作って戻るものあり
- 留学したかった
- 一度留学して出て、日本で活躍するのもあり
- 供給者は成熟した、利用者側はまだまだ
- 道具がそろっているがビジネスは生まれない
- 利用者の成熟してない場所、地域ならばあるのでは
- 企業の理念の枠組みを超えることになる
- ITの利用価値が変わるのだろう
- 日本の中間層が分厚くって アメリカのセンスの違い 能力は同じ
- こちらはアカデミックな中にビジネスもある
- 日本では議論がない 組織を超えた あるコンセンサスを得るために議論がある
- 優れた人の意見が通る 上下関係がはっきりするエンジニアならなおさら
-
Q2-1 日本のサービスを売る場合 世界に対して商流が生まれるのか
- アメリカなら0からかなりのスピードで動ける 特に BtoB なら
- 人が動くにつきる 日本は人が動かない
- アドバイスは誰でもできる 口だけは
-
VCは人をつれてきてくれる
- 例えば vice president of sales 級の人をつれてくるとか
- 実績ある人をつれてきてくれる
- VC弱小なものはお金だけ何もしてくれない
- シリコンバレーは必要なリソースをそろえられる環境がある そのメカニズムが働く時に成功する
- それまでは予選 その先が本戦 それ以降うまく行かない場合もある
-
Q2-2 はてなが来たこととシリコンバレーのルールはマッチしていないのでは (かなり意訳)
- 彼(jkondo)がこっちに自発的に来た
- ここに来るということは会社をかけた勝負をするかどうか 日本は会社をかけなくても生きていける
- ここでは大きな流れに乗ることを意味する
- ここだとベンチャーをやることは関係者全員のものになる 創業者のものではなくなる
- ここでやること どういう勝負をするかどうか
- 日本の実績は意味なし ここでは 0 からやる
-
日本である程度大きくなってからこっちで成功を目指すというのは難しい
- # 自分も何となく思っていたことが確信してしまって梅田さんとその場共感してしまった
- ここにはこなきゃルールは分からない
- 失うモノが大きいゲーム
- 日本のVCは創業者を大変甘やかす
- 創業者が変わらないのはコモディティだと思われる こっちだと
- ここは納得ずくめのゲームをする 変わるのはしょうがないこと
- 成功確率が低い 若いからできる
- 現場ではワーっとやっている感じ
- モノが語ってくれた 日本初グローバリゼーション
-
モノだから言葉がいらなかった
- 車、電機メーカ
- 日本の供給者は先先に行きたがる、利用者はここでいいと思っている
- マーケティングがダメ モノが語ってくれるから ちゃんとマーケティングすればよかった
- 日本人の雇用だけを考える これもやりたくない
-
Q3 アジアってどうでしょう
- 今後どうでしょう
- 日本のITの世界でダメだったね 最先端ハイテクの世界では
- 日本初アジアで活用する側でIT以外の分野でもいける
- 食品産業とか
- 自分がどうやって生きていくか 個人
-
Q4 地方の活性化のために web を活用できないか
-
web サービスは一人当たりの儲けが少ない ニッチ形だと厳しい</p>
- ただに近いから
- リアルなものをもっと良くしてきたいからITを使えばいい
- webサービスは利用者は多くないと成り立たない
-
webサービスは100万人にもっとさせたいということを毎日考えるような感じ
- 1億5000万人を支えている感覚 facebook とかみると 無情の成功を感じる
- 中途半端に陥りやすい
-
web サービスは一人当たりの儲けが少ない ニッチ形だと厳しい</p>
産学連携について
- ビジネスアイデアがない人が仕組みの話を延々としている人が日本には多い
-
自分ががやっているVCで唯一成功した会社で日系人がいるが考え抜いて
- 考えに考え抜いていた すべての質問の答えていた
- what がないのが致命的
- そのアイデアがあるかどうか アイデアない人は起業しない方がいい
- museassoc 立ち上げたときはどんな質問にも答えられていた
-
振り返って成功、偶然良かったというがその時は思っていただけ 先のことは分からないから
- # やることはやっているからという意味かな
参加者のみんなと
そこで自分が思ったこと
-
シリコンバレーでベンチャーでいることは明確なルールに沿ってゲームをすることに他ならない</p>
- そのルールに乗るからこそ大きな成功をおさめられるという経験がすでにこの地にはある
-
明確なルールとは VC が必要なリソース(資金、人、戦略)をすべて用意してくれて急速にサービスと会社を大きくしていく
-
VCに売り込む時点で会社は創業者のものからみんなものもになることを分かってないといけない</p>
- ビジネスモデルが変わること 思ったようにできなくなることは創業者は覚悟しなくてはいけない
-
VCに売り込む時点で会社は創業者のものからみんなものもになることを分かってないといけない</p>
-
今年2月に会社を作ったが、なぜサービスを作って資金を募らなかったのか、一人でスタートさせたのか。その時は時代の臭いをかいでなかば本能的に決めたけど、それはすごく正解だったことが分かった
- 資金を入れることはゲームに乗ることになることなのでそれを今は避けようと思っていた
- 今はビジネスモデルやサービスアイデアを練るための材料集めとしてライフカンパニーでよいと思えた
- この話を聞いた後に実際何をするかが自分に試される
- 自分自身の戦略性を磨こう 会社としてのTODOは常に挙げているがもっと俯瞰的にみて描いたものを追加する必要を感じた
梅田さんオフィスを後にした時にきれいな青空と飛行機雲に出会った
右端の灰色な低層ビルの1部屋が梅田さんオフィス
シリコンバレーの田舎町は本当に底抜けに明るい天気と素敵な風景を持っている
ミーティングを終えて
念願の梅田さんに会えて思ったことは、梅田望夫という人間に触れて本当に良かったということだった。
今まで10年ほど働いてきて、進んできた道への振り返りとここ数年の身の振り方に本当に大きな勇気と実行力を与えてくれた本を書いた人として感謝していたし、論理的で的確な単語を用いて軽くない文章を書けることにあこがれを持っていた。
本当は自分自身の力をいかに出せるかが大事なことなのに、会社をスタートさせた後の指南とか、この経済不況でもうまく生きていける何かを話してくれるのでは。とか、何かうまいことを言ってくれて助けてくれるのでは。のような感覚になってしまっていた自分が少しいた気がする。それは尊敬ではなくて崇拝に近かった感覚で、誰かがAと言えばAをするような主体性のない危ない状態だった。
梅田さんはこの経済状況の不透明感、ITでの日本と世界の差を見て、自分が予測と希望を持って提示したものがそうではなくなっている現状を悩んでいるように見えた。まだきれいな答えは見えておらず考え続けている最中のようだった。
その悩んでいる姿、言葉から人柄であるまじめさや堅実さに直接触れられた気がして、自分も同じように同じくらい悩み、考えることが必要だったのだなと反省した。
これからに対して一つヒントになるとすれば、時代の力、日本の力は期待できないとなると 自分の力 をいかにのばしていけるか。時代の力が戻った時に自分の力と掛け合わせていかに大きな力を生み出せるようになるか。今はその準備段階なのではと思えた。だから留学を進めるのではとも思った(留学すれば少なくとも数年は大学に属し働かない状態を作ることができる)。
そして自分は自分の会社をどうしていこうか、いやもう一度シリコンバレーの地を踏むにはどうすればいいのか。それはベンチャーとしてゲームに乗る覚悟を決めたときなのか、ライフカンパニーとして小さくともこの地で生きていくことを選ぶのか。どちらの形態でいつ実現させるかも分からないまま、もう一度この底抜けに明るい天気の元に戻ってきたいなと単純に思っている自分がいた。
3/20 会社訪問 Transcosmos Investments
梅田さんオフィス訪問後、みんなとは離れて一人で Transcosmos Investments のオフィスに訪問してきました。
Transcosmos Investments は日本のトランスコスモス株式会社のグループ会社で、投資事業の一環としてシリコンバレーで VC としてベンチャー投資を長年続けてきています。
私がちょっと前までトランスコスモスにいたこともあって、上長経由で Transcosmos Investments の永倉専務を紹介いただき、今回伺わせていただきました。
オフィスは田舎町からちょっと開けた感じの一角のビルの中。ビルから眺める遠くの山に沈む夕日が印象的でした。
なかなか VC の観点からの話を聞く機会は今回の旅でも少ないと思うので、とても貴重なお話を伺うことができました。
投資しているものご紹介
meez
- http://www.meez.com/
- アバターを作ってチャットコミュニケーションできる
- アイテム課金、部屋を設けることができるのでその部分でも課金
- ゲームがある CM(バナー)つき
- 2011 300億/年目指している、100億行けるだろう もうすぐ黒字
- 16-22歳ターゲット こちらではその年代にリーチする広告手段がないので需要がある
- flashでつくっている
- もう少し子供っぽいサービスはあるがそのちょっと上の年代
- セカンドライフ これはのびない
-
2つの会社を合併させて継続することができた
- お金のない可能性のある会社とお金のある伸びしろがない会社組み合わせ
become
- http://www.become.com/
- 日本でも展開している http://www.become.co.jp/
- US 20億/年
- JP 7000万超えている 今年6月単月黒字化するだろう
- 通年で黒字化する
- 250社取引先ある
VCとしての資金
- 56億くらい トータル70億ある
- 25億くらいあれば そこそこの会社を買える
- 10億売り上げ、利益が3億
- 投資数今まで合計120社くらいになる
ベンチャーとライフカンパニー
- ライフカンパニー 中小企業のこと 創業者が変わらない
-
コアな人たちだけなりたっている
- 市場が狭いから広がる可能性がない
-
ベンチャー
- カジュアル形
- 規模を望む人たち
こちらのオフィス環境
- 回線速度100kbps 遅い
- オンラインゲームのような大きめなファイルのダウンロードができない
成功のパターン
- 上場が成功パターンだけでない M&A ちょっとでもエグジット
- 可能性のパターンはある
- たくさんの会社がある
-
なんとかしたいと発信したら ネタとネタはつながる
- VC同士でも会社同士でも
- 事業開発のネタを持っている人たちの会合がある
- 人のつながりがある
ECサイトの可能性
- こっちはとりあえず自分ブランドでたてる
- 日本では楽天になる
-
こちらは Google にだす前にテナント集め
- 日本はeコマースまだまだ先あると思っている
- 品揃えがちゃんとある、ちゃんと配達される事が大事
- 自分の検索対象にちゃんとヒットするようにする
- クリック数を倍にすれば売り上げが倍加すること
流行るビジネスモデルは
- リード会社 導線を用意する リクルートのような それに代わる会社がない
- 広い意味でのリードジェネレーションな会社がない
- 他に情報を集める手段が検索だった
- 人が効率よく欲しいものが手に入れるための導線 手段は何でもいい
- 携帯も入ってくるので広がるかもしれない
- モノはあるけど、サービスはない
シリコンバレーでやるには
- 留学が一番良い
- 真剣にネタありきで行かないとシリコンバレーにきても意味ない
- ネットのいろんなサービスは成熟してしまった 成功してしまった
- 今からインターネット系で大きくあたることはないのでは
- バイオ、太陽電池はあり
- ネットサービスはボリュームの勝負になってくる
- テクノロージー勝負でなく使い勝手だろう
- アイデアは金で買えばいい エグゼキューションに特化する Amazon のようなスタンス
シリコンバレーにきて、日本との差を実感していた時にまだ日本での EC の成長可能性を説明してくださったり、ライフカンパニーとベンチャーの違いについて教えていただいたり。知識とアイデアの両面で得るものが大きい時間だった。
サービスを考える時にwebありきのようなところが自分にもあるが、リードを効率的に提供するような目的で手段としてネットを使うような発想でサービスを考えられたら結構可能性はまだまだありそうな気がした。これからのアイデア出しに大きなヒントをいただいた。
終わった頃には自分が元気になったことが分かった。単純に自分もアイデアを固めてシリコンバレーにまた来たいなと思った。
貴重なお時間いただきまして、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます>永倉専務
帰りに歩いた公園はとてもきれいだった。きれいな空、豊富な緑、そこにあるベンチそれだけの風景なのに、すごく魅力的に思えた。
3/19 シリコンバレー会社見学 parc
parc について 副社長 ジョン・ナイツ博士から説明
-
話が始まる前の雑談レベルの話が良かった</p>
- シリコンバレーは半分以上が非アメリカ人、色々な文化/習慣が入り交じっている特別な場所とのこと
- http://www.parc.com/
- 研究開発会社 前身は Xerox の研究機関として設立され、会社として独立した
-
sample projects 日本企業もやり取りがある
- DNP : mobile rich media プレスリリース
- Fujitsu, Sun : hight-performance computing
- Powerset, SolFocus
-
Client Services
- Discovery, Platform Creation, New Business Germination
- 170 research staff # 少ない
-
Q&A
- スタートアップはVCも絡ませて入るのか
-
テクノロジーサポートをしている
- 実際空き部屋も貸してあげていた
- inside でやっているものは10%くらい 後は外からの売り上げ
オフィス内見学
- 唯一の日本人研究員の方に案内していただく すべてのフロアを一回りできた
-
スタッフは一人ずつ個室 結構広め6畳くらい?
-
ドア以外はガラス張りなので中は丸見え ブラインドを下げれば見えなくできるが下げている部屋はほとんどなし</p>
- 多分見られても自分は自分の感覚で気にしないのだろう。もし外から目が合ったら Hello と言えばいいだけだし。という感じだろう 日本と違う感覚
- ソファーを置いたり、電飾光らせたりして思い思いに勝手に使っている
- とはいっても、誰かの部屋に行って2~3名での打ち合わせしているシーンが多かった
-
ドア以外はガラス張りなので中は丸見え ブラインドを下げれば見えなくできるが下げている部屋はほとんどなし</p>
- 1Fはハードウエア研究設備、2Fはソフトウエア開発と個室
- 図書室もあり
-
大きな功績を残したフェローをたたえたオブジェが廊下に飾ってあった
- ただ研究するだけでなく、結果を判断したりたたえたりする部分が日本にはないところと思った
- 天井が高く非常にゆったりとした作り
- 研究施設という位置づけから周りには建物はなく、草原にぽつりとある 中庭に緑があり建物にも緑が取り囲む
終わってみて
- あの広さの建物を170名で使うならばとても贅沢
- 人数で考えるならプロジェクト数はそれほど多くないのだろう
- 研究者が研究しやすい環境を提供しているのがよくわかった
- 一人当たりの単価は非常に高いのだろう
- シリコンバレーで研究目的の会社が成り立つのか不明だったが、日本などの海外の会社も顧客にしているから何とかなっているのかも
- この研究所ならではのコアテクノロジーは不明
- 昔の名残かハードウエアの研究も今でもやっている、半導体を製造するくらいの設備はなかったので性能評価くらいか
-
ソフトウエア研究は他のwebサービス開発会社との差異がよくわからなかった
- 日本の大企業相手からすれば自社でできないのと箔がつくところがあるので、parc を選ぶのかもしれない
2階テラスにあった古い太陽光発電システム
2階テラスからの眺め 距離はあれど他の会社の建物も周辺にある
3/19 シリコンバレー会社見学 Adobe本社
San Jose にある Adobe へ訪問。日本人エンジニア3名とのお話しあい、色々質問しつつ答えていただく。
Adobeで働く日本人エンジニア3名 ご紹介
-
羽田さん</p>
- XML log を拾って社内webに展開することやっている
- アメリカ歴13年、Adobe歴9年
-
平島さん
- 富士ゼロックスからスタンフォード大学マスター
- インターンしてそのまま Adobe
- Adobe歴9ヶ月くらい
-
熊谷さん
- アメリカ30年以上 日本で働いたことない
- Adobe歴15年以上
事前の訪問者からの質問への回答
-
新機能情報は labs.adobe.com からたどれる</p>
- お金にどうするのか分からない
-
Adobe としては flash が得意
- レポート、グラフに見せるのが効果的
- Adobe自体が同じようなコンペチターがいるので mashup しないか
- 仕事はwebから探す
- Adobe Japan は開発してない 派遣社員が多いらしい ちょっとしたローカライズだけ
- Acrobat Connect よく使う 社内連絡は密
- HQの方がやりやすいだろう プロジェクトが多いので変更も可能
- 個室提供、自宅勤務は今は推奨してない といっても勤務時間の縛りはない
- 面白いアプローチは ボトムアップ、トップダウン の両方があること
- Photoshop は 80% プロフェッショナルシェア、要望が色々くる
- 買収によるイノベーションはある 結構あっさり考えるのがこちらの感覚
- SaaS に取り組んでいる理由は不正コピーを取り締まりするため
- wwwで日本人100名 HQでは50人くらい?
- 15年前は500名くらい みんなで助け合おう シナジーがあった
- 一度入ったら抜けられない感覚になっている
- 日本人でも長い人多い 10年プレーヤー
- すごい人が近くにいる、コードの重み、働きやすい
- Photoshop team は色々言える 他のチームもやったりする
- トップダウンであまり色々言わない
- flash は version 1.0 からずっと新しくなっても見れるからその対応が大変
- エンジニアが力が強い マネージャがエンジニア(部下)を支える感覚でいる
- 金曜日にタダお酒を交えエンジニア同士が意見交換する場がある
- Adobe ミネソタ/india はエンジニアがそこに行きたいから作ったらしい
- ディレクターレベルでは日本のこと参考にしてくれている
- 新しいもの、mobile もそう 日本の技術が広がってくれれば
- 日本の市場だけでなく、精神面で尊敬している
終わってみて
- 長年勤めているかかもしれないけど、のほほんとしている感じ
- Adobe は10年以上の大企業になっているので、長く勤める方もいるだろう 日本の大企業に勤めている感覚と似ていると思った
- やっぱりエンジニアドリブンで進んできているのがよくわかる
-
仕事の仕方は自分のパフォーマンスがでやすく、やることやっていれば何でも良いという感じ
- 勤務時間の縛りがない 自宅勤務も実際あり 打ち合わせは Acrobat Connect 使っている
- マネージャの役割がエンジニアをサポートすることと言う点は全く同意 エンジニアのパフォーマンスがすべてということがよく理解されているのだと思う
- 大きなシェアを持っている点で、ベンチャーではなく確実な手法で外向きにアプローチするのだろう 買収は最も効率的なイノベーションというのはすごく理解できた
- たくさんの社員、たくさんのプロジェクト、個人の裁量に任せた環境、安定した環境(レイオフはあるけどね)を求めるならばどうぞという感じ
- San Jose は海には近いがちょっと都会ぽく高いビルがいくつかあって、その脇を free way が走る。田舎町の底抜けに明るい天気を味わうには難しい場所
お話し合いで使った社食 テーブルの上の小さなお花
抜擢される人の人脈力
どなたかのブログでレビューをされていて、ひとり立ちする自分にとって「人脈」というキーワードが今後大事になってくると思ったので買ってみた。
- 作者: 岡島悦子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今やっている仕事をひとつ上のレベルにあげるためにはフィールドを変える必要が出てくると思う。それは基本的には誰かに声をかけてもらって(抜擢されて)実現していく。その実現するためには自分というモノを理解してくれている人たち(人脈)が必要で、この人脈を積極的に作る意識を持たないとレベルアップするチャンスがめぐってこない。
この本で述べていることはこのような内容かと思う。
読み進めていくごとに自分が今大事だと考えていたこと、世の中の流れへの予想がこの本と共感しあって、自分の中の確信となった。
「人脈のパラダイム・シフトが始まった」「個人が組織より長生きする時代」という項目部分で、
これからの時代、人脈構築の努力をしていない人は、淘汰される時代になっていくのです。
(中略)
もはや、会社組織だけに頼る時代ではないのです。自分の仕事を確保するのは、自己責任という時代になってきているのです。ここで重要になるのは、社外に出ても通用する「再現性のある実績」の有無なのです。
とあるが、まさに今まで自分が転職を繰り返し2月の会社設立にいたった流れの中で感じてきて実行してきた理由が明確に書いてある。
NTTを辞めた最初の転職はまさにこの「社外に出ても通用する」人間になりたいために大企業を抜けた。自分のやりたい仕事、やりたいプロジェクトを求めて転職活動をして meet-me の立ち上げというチャンスにめぐりあえた。リソースの少ないベンチャーやスタートアップにおいてはプロジェクトに対してよいパフォーマンスができる人たちだけで構成され、パフォーマンスができない人は結果的に淘汰されていた。
会社が用意してくれる仕事ではなく、自分が求める仕事を探すために会社の領域を超えてサバイバルするような感覚だろうか。
ウェブ進化論にもあるように、大企業と個人においてはインターネットにおいては個人でも大企業をしのぐ力を持つことができるし、そうなってくるとますます個人としてどういう人なのか、何ができる人なのかがフォーカスされてくる。結果として会社に属しているよりかは個人として振舞うほうが自分にとってもよいことが多いはずと思い今回の起業にいたっている。
一人で生きていくと覚悟した時からやはり自分だけの影響力は小さいことを分かっていたのか、ほとんど本能的に今までの人脈の再構築と新しい人脈作りをする必要があると思っていた。今まで面識のある方々でも自分自身がどんなことをしてきた人なのか、どんなことを目指している人なのか、今までちゃんと伝えてきていなかったと思うので、それも伝える意味で新たな出会い直しをするような感覚でお話してきた。実際、面識作りにほとんどの時間を割いていて、積極的に会ってお話しするようにしている。
自分が本能的にやってきていることがこの本で人脈の重要性を論理的に説明してくれている。そのことがとても安心感を与えてくれた。
一点気になるのは、抜擢されるチャンスは人脈を通じて分からないタイミングでやってくる。と述べられていたがさすがに自分のように売り上げ=生活費に直結するような状況では意図的に(今は早めに)タイミングを作りたくなるのだが、、、まぁ、それはあせらずコツコツやるべきことなのだろう。
とにかく今の自分にとって共感の塊のような本となった。
付箋紙もこんなに張った本ははじめてかも。
</div>花粉症の薬 2009年
アレグラがあまりに効かないので、違う薬を処方してもらった。
-
エバステル</p>
- 白い錠剤 10mg/錠
- 就寝前に服用 1回/日
一日一回なので飲むのは楽だけど、晴れた日のように花粉が大量な日は効き目薄。
鼻から吸い込むやつがあるらしいが、ついにそのレベルまで行かないとダメかなぁ。。
引っ越しました
引っ越しましたはがきはきっと出さないと思うので、お知らせもかねて。
今まで4年間住んでいた横浜市青葉区から東京都世田谷区に引っ越しました。
なぜ?と言われれば、仕事と将来のため。というとこでしょうか。やはり自宅兼オフィスにとっては都心へのアクセスは良い方がいいし、将来的にも静かで平地であまりお隣さんに影響を受けない環境が良いと思ったので。
日当りがいいこともあって、今のところお日様の光をたくさん浴びれて、周りは静かで集中しやすい環境になっていると思います。
今回の引っ越し業者の方は100%自社採用というだけあって、手際がよく丁寧で気持ちよく終わらせてくれて感謝です。
今まで田園都市沿線に長いこと住んでいたので、帰路を考える時についつい渋谷経由をイメージしてしまいますが、いやいや京王線だったと思い直す毎日だったり。。。
しかし、今年の四半期は本当に怒濤のような過ごし方をしている。この振り返りはJTPAカンファレンスから返ってきて、3月が終わった時点でしたいと思うけど。
銀行口座開設
法人名義の口座開設は顧客との取引が始まったら振り込んでもらう先として必須なので、請求が発生する前には開設しておきたい。できれば事務処理ついでに、税務署の各申請書類の提出と同じタイミングで行った方が楽だと思う。銀行のWebには会社名義の口座開設の情報を載せていないので、心配ならば事前に開設したい支店へ電話して確認した方が間違いない。
自分の場合は会社の所在地に近い銀行で、ATMも駅前にあった 三菱東京UFJ銀行 にした。
手続き自体は15分くらいで終了。その場で通帳を受け取れる。
必要だったもの
- 会社の銀行口座用の届け印
-
登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 参照のみ 会社法人等番号あたりを控えて返却してくれる
- 本人確認のための証明になるもの : 免許証とか
-
口座に入金するお金
- 0円の口座開設は法人の場合できないそうだ
- 設立時に個人の口座に入れたある資本金をそのまま入れれば通帳履歴上はすっきりすると思う
-
その場で銀行側が用意した申請書
- 登記簿と同じような内容を書く
ポイント
- 会社の代表者が窓口に行った方がスムーズに進む
- 窓口手続きになるので15時までに行かないと、、
-
1000万以上の金額を守りたい場合は利息なしのタイプの普通口座を選択する
- 普通口座でも利息が付く/付かない2タイプがある
- 利息がつくと1000万とその利息までが保証され、それ以上の金額は消えてしまう可能性がある
- 利息がつかないと全額保証される
-
基本的には通帳のみ発行
-
キャッシュカード発行は別途申し込みが必要</p>
- ただ、申込書を書くだけなのでついでに申し込んだほうがよい
-
ネットで色々やるには別途サービス(有料)があるみたいだ
- 必要性が高ければ申し込むとして、様子見にした
-
キャッシュカード発行は別途申し込みが必要</p>
どの銀行を選べばいいか
- お金の出し入れが多いので、個人の口座と同じ銀行の方が給与振込の手数料がかからないとかメリットはある
- 取引先との支払いや入金を考えると、みんなも使っている都市銀行にしておいた方が無難ではある
- 基本的にはどの銀行でもよい
税務署/都税事務所への申請
申請の順番は税務署、都税事務所で届出書を提出する。それぞれの場所はWebをみて、所管している区に該当するところを確認すること。
注意ポイント
- 世田谷区の法人税の都事務所は世田谷都税事務所ではなくて渋谷都税事務所が所管しているので、渋谷区合同庁舎に行く必要がある(2009.02.23現在)
申請書類について
-
提出書類はほとんど税務署のWebからダウンロードすることが可能</p>
- 事前に記入/押印しておいて、分からない部分は税務署に行って聞いてしまうほうが良いと思う
-
法人設立届出書だけは税務署の申請書は使わず都税事務所のWebにある法人設立・設置届出書をダウンロードして使うこと
-
都税事務所の様式で税務署提出用、都税事務所用、控え用が一式になっているので処理がスムーズにできる</p>
- 税務署の申請書は税務署用のみなので、都税事務所の様式だけあれば不要
-
都税事務所の様式で税務署提出用、都税事務所用、控え用が一式になっているので処理がスムーズにできる</p>
-
控えを必ず作成する
- 法人設立届出書は控えが一体になった様式なので不要
- その他は控えという意味で2部作る
- 申請時に控え分にもハンコを押してくれ、こちらで保管することが可能
税務署で提出するもの
- 法人設立届出書 その1、その4
-
登記簿謄本
-
世田谷区の場合は履歴事項全部証明書が望ましいらしい</p>
- 現在事項全部証明書でも受け付けてはくれた
-
世田谷区の場合は履歴事項全部証明書が望ましいらしい</p>
- 定款のコピー 1部
-
青色申告承認申請書
- 任意だけど出しておいて損はない
- 給与支払事務所等の開設届出書
-
源泉所得税の納付の特例を受けるための届出
- 任意だけど毎月支払処理をするのを年2回にできるので、事務処理の効率化ができる
- 大体みんなこれも出すとのこと (税務署の担当してくれた方曰く)
都税事務所で提出するもの
- 法人設立届出書 その2
- 登記簿謄本
- 定款のコピー 1部
税務署での提出の様子
会社の所在地上、世田谷区の北沢税務署で行った。
自宅で作成しておいたけどその場で修正する可能性もあるので、代表取締役印を持っていく。
3Fで法人担当の部署で、そこで不足分の申請書を書いたり最終的なチェックをしてくれる。まったく申請書類を持ってなくても最悪代表取締役印、定款のコピー1部、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)を持っていればその場で作れる。事前に自分の家で作った方が落ち着いて作れると思うけど。
届出書は全部埋める必要はなくて、不明な部分は空けておいて税務署で聞いてしまう方がやり直しをせずにすむ。源泉所得税の特例とかもどういうものか、源泉徴収の納期限の説明もしてくれた。
3FでチェックしてもらいOKになったものを2Fに持っていく。ほとんど中身をチェックせずに受け取りのハンコを押してくれる。2部のうちの1部は控え用として返してくれる。
税務署の方もはじめての申請ということで、基本分からない点はちゃんと教えてくれる。自分だけで無理に進めずにうまく活用してしまおう。
都税事務所での提出の様子
渋谷区合同庁舎の1Fにある法人設立申請受付の窓口で行った。
法人設立届出書のその2と定款コピー、登記簿謄本を提出。既に税務署でハンコを押してもらった法人設立届出書のその4に一緒にハンコを押してもらう。ものの15秒くらいで終了。
設立後に必要な各申請まとめ
法務局に会社設立申請をして、その後法務局が申請時に教えてくれる申請終了予定日(世田谷出張所の場合3日後)まで何も連絡がなければ、不備なく無事設立されたと思ってOK。
その後は登記簿謄本を必要とする各申請をする。以下行くところとそれぞれやること
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法務局</p>
- 登記簿謄本を発行してもらう
- (任意)印鑑カードを申請する
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税金関係
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税務署</p>
- 法人設立届出書
- 給与支払い事務所等の開設届出書
- (任意)青色申告承認申請書
- (任意)源泉所得税の納付の特例を受けるための届出
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県税事務所(東京で設立の場合は都税事務所)
- 事業等開始届出書
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市町村役場(東京で設立の場合は不要)
- 事業等開始届出書
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税務署</p>
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銀行
- 法人名義の口座開設
申請する順番は以下にするとスムーズ(会社の所在地を東京都にする場合)
- 法務局
- 税務署
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銀行
- 税務署の前でもOK
- 都税務署の後だと登記簿が余計に必要になる
- 都税事務所
ここで注意点はいつまでに申請すればいいかということ。
税務署は提出すべき届出書の最短が1ヶ月以内だが、東京都で会社を作る場合は設立後15日以内に都税事務所に申請することとなっているので、結局15日以内にすべてを終わらすつもりの方がいい。
自分の場合1日申請日と決めて一気に終わらせたので、その方がずるずる引きずらずにいいと思う。
ポイント : 都税事務所への提出が15日を過ぎてしまった場合
実際やってしまったのですがw、15日を見事に過ぎてしまって焦って都税事務所に電話したところ、15日をすぎても特に罰則はないのでそのまま申請してOKというお答え。
結局、目安ということで強制力はないということみたい。実際、提出した際も何も言われず受理してくれた。