今後の自分に何を生かすか 何をしていくか
# 本当は4月中のエントリーにしたかったので、back date しています。
このエントリーを書くのにすごく時間をかけてしまった。書けなかった理由は、シリコンバレーから帰ってきてすぐには自分なりに意志を決めるまでにいたらず、決めるまでの時間が必要だったことが大きい。
結局、今回シリコンバレーで色々見てきて話してきたことが考え方や視点に大きな影響を与えた訳だけども、これが自分の今後の行動に反映できなくては全く行った意味がなくなってしまうので大事にしたいエントリーでもあり、これを書くことで自分自身へのコミットをすることになるのである程度慎重になってしまったところもある。
このエントリーを書くために今までの [svc09++] カテゴリのエントリーがある。
この間色々な人と話す中で言葉にしながら自分自身で明確にして行ったところもあるので、やはり時間は必要だったのだと思う。
短期的な行動計画と中長期的な自分の戦略をまとめた結果を示す。
基本的な流れ
- 株式会社シェイクソウルを初年度自分の満足できる内容と売り上げ数字の実績をつくる
- シリコンバレーとの人脈を保つと同時に拡大する
- サービスアイデアを継続的に考え続け、客観的評価をもらう
- 来年2月以降ワールドワイドに勝負できるサービスアイデアをシリコンバレーへ持ち込み、ベンチャーとしてのゲームに乗り exit 目指して大きな成功を目指す
短期的な振る舞い
株式会社シェイクソウルで行うこと
現状としてはまだ日本で株式会社シェイクソウルを作って3ヶ月しか経過してないので、最低でも初年度が終わる1年間は自分の会社を作ってやってみたかったことを追求して、結果を残すことをメインにする。
-
自分の会社を作った目的は自己実現の最終形だと思っている</p>
- 自分の考え方にそった内容/スタンス/レベルを求めてパフォーマンスした結果、世の中からどう評価されるか
- 自分の価値を世の中で最大化するための実験
- 形態としてはパフォーマンスを最大化するために時間を無駄に使わないライフカンパニーをこれからも続ける
- 梅田望夫氏の「ウェブ時代をゆく」内の「けもの道」を歩むことに当てはまる
- 会社規模ではなく小さくてもスキルを持っていること、ウェブの力を借りて実行力/実現力を最大化してアプローチする
- 受託に埋没して単なる歯車に甘んじることはせず、自分だからできるパフォーマンス/レベルを求められるところにリーチする
-
日本の中で提供されていない部分の小さな規模ののサービス企画開発を続ける
- 初サービスとして「Amazon EC2フルサポートパック」をリリースしたことは理想的だった
- 優良で志を同じにするパートナーを多く作りお互いの補完関係でクリエイトして生きて行くのが理想
シリコンバレーとの関わり
ビジネスとしてシリコンバレーを直接のフィールドにはできないので、緩やかにシリコンバレーの情報や人脈を保持することにする
-
今回 SVC09 で作れたシリコンバレーで働く方々と作れた人脈をこれからも保持する</p>
- できれば人脈を拡大する動きにつなげたい
-
具体的には2009年度中に1~2回はシリコンバレーに行って、直接話す機会を設ける
- この時に win-win の関係が作れていないと成り立たないので、日本で行ってきているサービス企画開発したものの意見交換やこれからに向けたアイデアに対する評価をもらう
- やはりシリコンバレーの流動速度は速いので、現状を確認してどういう変化が生まれているかを感じる
- 単純に日本にいると日本だけの視点に陥ってしまうので、ワールドワイドな視点になるために行く
中期的な戦略
シリコンバレーとの関わりを徐々に深めて行く。サービスアイデアは継続的に考え続け、その視点は日本に埋没することなくワールドワイドで通用するものにする。
- 徐々にシリコンバレーに行く頻度を上げる
-
そのための強い理由を作って行く
- 現状の仕事の発展として行けることが理想
- 日本~シリコンバレーの橋渡し的なことが少し始められるといい
-
シリコンバレーの人脈にはこのワールドワイド視点でのサービスの意見交換を求める
- もう少し具体的に絡めることがあるといいが、今後考える
- この時、海部美知氏の「パラダイス鎖国」内の「軽やかなグローバル化」のイメージで行けたら
- シリコンバレーで過ごすための必要なスキルセット(英語、生活するための知識など)はこの時期に十分にしておく
長期的/将来的なゴール
やはり大きな成功を手に入れるためのゲームに1度は参戦すべきだと思っているので、シリコンバレーでベンチャーを立ち上げることを長期的な目標にして、exit して大きな成功を手にすることをゴールとする。
- ワールドワイドで行けると思ったアイデアに対して、シリコンバレーに持ち込んでベンチャーを立ち上げる
-
進出する時にはそれまでに作ったシリコンバレーでの人脈をフルに行かして、立ち上げ初期のリスクの高い状態をなるべく短期にする
- そのためには進出する事前に体制や頼る人を整えておくことが必要
- シリコンバレーに住んでいることが必須
- シリコンバレー大企業への就職は自分のやりたいことと一致してないので選択肢にしない
-
ダメだったとしても汚点にはならないし、本当に可能性がなくなったら日本に戻っても良いので失敗のリスクはない
- それまでのシリコンバレーで作れた人脈力で痛手にならずにリトライできるチャンスがもらいやすい環境にしておくことも重要
- その時に日本ではシェイクソウルが何もせずとも継続的な売り上げをあげられる状況になっていれば理想的だが、これにはこだわらずにシリコンバレー進出のタイミングマターで行く
- 自分の勝手な感覚だと、今から1.5年~2.5年以内には実現したい
シリコンバレーカンファレンスの旅の最も大きな収穫は今後の自分の生き方として目標とするポイントが定められたことかと思う。
日本で大企業、ベンチャー、スタートアップサービスを経験して、やはりすべて自分の判断で動いてみたいと思ったので独立を選択したが、おそらくある程度の売り上げを得られた時点でこのチャレンジは成功となって、その先のもっと大きな展望が描き切れていなかった。スキルの低い大人数の組織を作ることはやりたくないし、ある程度の人数のプロフェッショナル集団が理想だが今の日本では上場が必ずとも成功にはならないのでこれはやりにくい。そう思っていた時にシリコンバレーのベンチャーがチャレンジできる充実したシステムと実際会社がうごめく姿を見て、ここで勝負してみたいとシンプルに思えた。
年齢的にも環境的にも留学は選択肢にならず、ベンチャーとしてチャレンジできる時間もあまり残されていない気がしているので、長期的と言いつつも残された時間は最長3年かと思っている。
どれくらいここで書いたことが実現できるかは全く未知でできる保証はどこにもないが、今まで自分自身でチャレンジをしてきたように今回も自分を信じて模索しながら時に大胆に歩んで行きたい。
少なくとも日本だけの文化やパイだけで埋没しないことと、シリコンバレーで得たシンプルさと圧倒的なパワーと気持ちのいいお天気はいつも忘れないでおきたいと思っている。
</div>アレルギー検査結果
花粉症が4月後半になっても少し出ていて、今までちゃんと調べたことなかったのでアレルギー検査してその結果が出た。
結局、スギとヒノキの花粉症が標準的にあるくらいだった。
もっと色々あると思ったんだけどな。。。
結果 クラス(判定)
| アレルゲン | クラス | ARU/ml |
|---|---|---|
| スギ | 3 | 12.5 |
| ヒノキ | 2 | 1.79 |
| その他 | 0.34L |
花粉症の薬 2009年前半収束時
エバステルを飲んでいたけど、この時期になってもなかなかくしゃみと鼻水に悩まされているので耳鼻科に行って出してもらった。エバステルよりかは効くし、状況がひどいときの一次処置用の薬も出してもらった。
ここまでもらえれば万全か。
-
クラリチンレディタブ錠</p>
- アレルギー性疾患の治療薬
- 朝食後1錠
-
ナゾネックス点鼻液
- アレルギー性鼻炎などの症状を抑える
- 鼻腔内噴霧用
- 外用点鼻
- 1日1回
-
トーク点鼻液
- 鼻の血液を収縮させて鼻づまりを抑える
- 外用点鼻
- つらい時のみ
-
ポララミン錠
- アレルギー性疾患の治療薬
- つらい時のみ
とりあえずクラリチンレディタブだけでもそれなりに症状が抑えられているのでしばらくこれで行ってみる。
JTPAシリコンバレーカンファレンス 帰国報告会に参加してきました
id:katsu8 の呼びかけでJTPAシリコンバレーカンファレンス参加者で帰国報告会がひらかれ参加してきた。SVCからもう3週間以上が経過していて、参加したみんながそれぞれ何らかの動き出しを始めているだろうし、振り返るにはちょうどいい時期だったと思う。
そういう自分の目的は
- 自分の中でまだもやもやしている短期的、中期的な身の振る舞い方を確信にすること
- みんなのSVCに参加して、何を考え何を思ったか。と何をし始めたか。を知ること
だった。実はまだシリコンバレーから帰ってきて、自分なりの今後の行動(自分なりの戦略といったほうが良いかもしれない)が明確に描ききれずに悶々としていた。だから帰国報告会でこの悶々としているものを払拭する場にしたいと思っていた。
振り返ってみれば、この2つに対してはある程度達成できたと思うのと、さらに
- 仕事のスタンス(ShakeSoul のビジネスとしてのスタンス)を再確認して、確信できた
- 参加者間でビジネスぽいアプローチがいくつかとれた
ことは予想外の収穫だった。
結果的にあまり確信が持てていなかった思い切った戦略案を進めてみようと思えたし、今まで自分が ShakeSoul を通じてやってきていたアプローチは間違いではなく、今後の戦略につながる良い過程を歩んでいると思えた。この戦略については別エントリーでまとめたいと思う。
全員がどう変わったかは分からずとも、個々に色々考えそれなりの結論を出して前を向いて進み始めていることが分かっただけでも参加した甲斐があった。そうやって考えながら前を向いて進む姿は触発されるし、それは世代とか学生だとか社会人だとかは関係なく影響を与えてくれる。もやもやしている自分はきっとこの参加者の話を聞けば触発されるだろうと思っていたが、やっぱり触発されて元気になれた。参加者メンバが集まったときの力は本当に大きいと感じる。
やっぱり思うのが自分を材料に自分のフィルターを通して、自分でどうするか考える、ところまで詰めないと自分は何も変わらない。というより行動として何も示せないので自分に変化を起こすことはできないだろうと思っている。逆にその人自身を通じた考えた過程が見えないと、あまり触発されない=結構どうでも良いこと と思うようになっている。
そういう意味で、参加者のほとんどが自分をフィルターを通した言葉で自分の行動に対して話していたのは良かった。だから、id:Spiny-anteater が思い立ってアイデアをプレゼンしたのはよかったし、自分を材料にした意見をくれる人が参加者には多いのだから、その中で今後ブラッシュアップして良いサービスになれば素敵だと思う。あと、id:toyo213 が参加者メンバに呼びかけてプロジェクトをスタートさせたことも素敵なことだし、そこに自分も入って手伝い始められたこともうれしいこと。
そういう自分も SVC 参加者とサービスを作るべく議論を進めつつ、少しずつ形にできてきていることも参加者メンバに何がしかの影響を与えられることかと思う。
ところで、SVC参加前の1回目の事前ミーティングと同じで実感するのが、やはりこの参加者たちはスキルが高い。とうこと、どういう点で高いと思うのかというと、
- ネガティブなことを言わない 常にポジティブな雰囲気を持っている
- 自分の考えたこと、意見、やっていること、やりたいことを明確に持っている
- しっかり話して伝えることのできるコミュニケーション能力
- 専門分野について知識が深く、よく考えている
- 今現在取り組んでいることがあって、漠然と生きていない
こんなことを感じるので刺激が多い。社会人はコンサルタントもエンジニアもいるし、文系学生も理系学生もいる。メンバは若干流動しながらも常に30名くらい集まっているだろうか。なかなか普通に過ごしていてはこんなメンバは集まれない。
このメンバで会社を作ったらすごいことができるかも、と思ったことがあるが、緩やかなプロジェクト単位で現に始まっているので、やりようによっては冗談ではなく行けそうに思う。
このメンバでサービスを作ったり新しい自分の動きの紹介をしながら、鮮度よく刺激し合う関係を継続できるのが良いのだろう。自分としては最も触発され、刺激を受けるこのメンバとの関わりを大事にしながら、自分自身もまた触発された結果をフィードバックして鮮度を保つ力になっていきたいと思っている。
自分に取ってシリコンバレーカンファレンスは1日限りの出来事だったが、その周辺に生まれたものは確かに大きく価値の高いものになっている。
パラダイス鎖国
実は JTPAシリコンバレーカンファレンス2009に参加する前に読もうと思い、行きの飛行機に乗る直前まで書店を探したのだが売っておらず、結局帰ってきてからネットで注文して読んだ。
本も読まずにシリコンバレーでは海部さんと懇親会でお話ししていて、実は大変失礼な状態だったのだがブログは読んでいるのでご愛嬌ということで。
パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
- 作者: 海部美知
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 新書
- 購入: 27人 クリック: 688回
- この商品を含むブログ (228件) を見る
「パラダイス鎖国」というキーワードのイメージする通り、日本はパラダイスのように住みやすく過ごしやすい国になったが、同時にグローバルな世界と疎遠な鎖国状態に陥っている。という主張をしている本。
本の前半の5割ちょっとの文章は経済指標などの数字を用いて歴史的に日本がパラダイス化/鎖国化してきた背景を説明している。数字に対する分析内容や結果から著者の考え方は若干うかがえるが、特にこれといった強いインパクトもなく淡々と状況分析している。
この本の価値は後半のシリコンバレーという特別な場所の様子/考え方/文化と著者自身が様々な経験を通じて得てきた生き方/振る舞い方としての主張が出てきてからかと思う。この部分が自分にとってはシリコンバレーに行ってきた経験やインターネットを中心とした生き方の模索と重なり合って、共感や更なる模索や生き方のヒント与えてくれた。
本書の中に戦略的パターンとして「シリコンバレー型試行錯誤方式」が出てくるが、従来日本人が得意とする「プロセス効率化重視」ではないこのやり方こそが、唯一日本が 脱パラダイス鎖国化=開国 するために必要な解決策として提言している。この「シリコンバレー型試行錯誤」を転職を重ねながら実現してきたように思う。今 ShakeSoul を作ったことでもっとこの試行錯誤が求められるような状況になっている。何となく自分の判断でやってきたことがつながり定義づけられたことで、自分の方向性の再確認ができた。
日本にいながら実現するためにネットを活用することを提案している。言い方は違えど、梅田望夫著の「ウェブ時代をゆく」のエッセンスと同じであり、文章としてはよりか噛み砕いて具体例を用いて分かりやすい示し方をしている。
シリコンバレーから帰ってきて思うのは、まだまだ日本のビジネスの現場には「混沌とすることを恐れる」「議論を望まない」「プチ変人を受け入れない」などの部分が根強く残っていると感じた。残っていると言うよりかは経験にしがみつき発想の転換が図れていないと言った方が正確かと思う。
日本にいながらこういったアプローチが本当にどこまでできるのか。ネットを使って英語を学びワールドワイドな活動と視点を手にいれて働くことが可能になるのか。本書ではいくつかの具体例を挙げているが新しいアプローチに対して確証はない訳で、これはこれを読んだ人が本書の提言をヒントとして模索しながら何かをしていくしかないのかと思う。
これからシリコンバレーと継続的にどう関わろうかと考えていた自分に取っては最後の方に出てくる「軽やかなグローバル化」というのは短期的な目指す姿として大変参考になった。
シリコンバレーから帰ってきてこれからを悶々と考え続けている自分にとっては決めていくためのいいヒントをもらえた。
</div>シリコンバレーの環境としての魅力
環境といっても会社の環境は他のエントリーに書いているので、ここではシリコンバレーと呼ばれる地の地理的情報や町の様子などを書いてみたい。
シリコンバレーに暮らす日本人の方に「なんでシリコンバレーに住むんですか」と若干真面目に聞いてみても、「お天気がいいから」と返されることがしばしばだったが、実は結構まじめな答えかも。と思うほどシリコンバレーは天気がいい。
シリコンバレーという地名はないがサンフランシスコの南からサンノゼ手前くらいのエリアが該当するのだろう。地名で言えば Palo Alto, Mountain View, Los Altos, Sunnyvale あたりかと思う。
これらの場所に行ってみて感じたことを一眼レフでもないデジカメで撮ってきた写真をあわせつつ並べると、
-
とにかく天気がいい</p>
- からっと晴れていて日本の夏のようなジメジメさがない
- とにかく空が青い
-
とにかく空が広い
- 高い建物がない ビルも3階建てまでの低層 住居も2階建ての一戸建てがほとんど
-
緑が豊富</p>
- ちょっとした公園もこんな感じ
- 町並みがきれい
- 区画が広々取ってある
- 芝が濃い緑色をしている
-
建物が映画に出てくるようなかわいらしいきれいなデザイン
- モダンな一戸建てはない
生活するのにデメリットなところは
-
車がないと成り立たない</p>
- 近所のお店に行くにも車
-
ファッションは期待できない
- おしゃれな服は売ってないし、着ている人も見かけない
-
コンビニがない 小さなスーパーマーケットやドラッグストアはあったが コンビニは見事にない
- 田舎生活を決めるならいい割り切りかも
-
お店が閉まる時間が早い 21:00 には大体しまってしま
- 早めに切り上げて夕飯に行かなくては
というところだろうか。
こん詰めたり嫌なことがあったとしても、この天気のもとに出たらそんなことも忘れられるくらい強烈ないい天気だと思う。
こういう最高なお天気の田舎町でハイテク産業が生まれたりベンチャーが爆発的な勢いで成長したりするアンバランスさが、また一つシリコンバレーの魅力かと思う。逆にこの最高なお天気が救ってくれるからこそタフなゲームをできるのかもしれない。会社がこんないい場所にあったら会社に行くのが楽しくなるかもしれない。少なくとも東京のコンクリートジャングルよりかは精神衛生上は良いはず。
純粋に自分もこの最高なお天気にすっかり魅了されて、近いうちにまたこのお天気のもとに戻ってきて、出来れば何らかの仕事で絡めたらいいな、と思っている訳で。今まで仕事内容とか成功を求めて仕事をするような動機だったが、町並みとか天候とか普段あまり気にしなかった要素が先行することもあるのだなと自分でもちょっと驚いている。
シリコンバレーで働く時の形態について
シリコンバレーで色々見てきたり話を聞いたりして自分なりに分かったことをまとめる。正確ではないかもしれないが自分なりのまとめ。
シリコンバレーで働こうとした時の形態についてまとめておく。あくまで先端的なフィールドのエンジニアとして日本からシリコンバレーに行った場合の形態ということなので、現地大学を出て、みたいな想定はしていない。
大体いかに示す3パターンくらいかと思う。この中間とかその他の存在はシリコンバレーでは中途半端に見られて相手にされないというか、既に淘汰されてしまっている経験がこの地にはあると思う。
1.大企業
いわゆる有名どころ。Google, Yahoo, Adobeなど既に上場をして有名になっていて社員を多く抱えているところ。
現地のエージェント経由で試験を受けるのがスタンダードだと思うが、日本から行く場合は人づてに近いレベルでたまたまポストが空いたから受けてみた、というケースもある。
今は採用がシステマチックになっているので日本から直接行くケースがどれくらいあるか不明。日本法人からアプローチするとしての時間と手間がかかるので、現地の案件を探した方が良さそう。
入社すれば安定して働きやすい環境が用意された中で過ごすことができる。ストックオプションもいくらかもらえるらしい。ただし公使期間は4年で結構長い。
2.ベンチャー
ベンチャーに途中から社員として採用試験を受けてみる際には 1.大企業 と変わりないが、VCから資金を調達する前の時期は人づてで集めるので、人脈力を生かして創業者に近いポジションで入る可能性もあるかと思う。前提として現地の人との人脈が構築できていることが必要。
もう一つの選択肢として、ベンチャーを自分で立ち上げるなら誰にでも開かれた可能性かと思われる。アイデアが良くて VC がついてくれればそこからベンチャーとして exit に向けたゲームをスタートできる。
どちらにせよベンチャーに入る訳だから、変化に順応することとスピードが必要だし、最も失敗するリスクの多いパターンの中で働くことになる。
ただ、シリコンバレーの人が循環する仕組みの中に入れれば、次に生まれてくるベンチャーに入ることもできるし、日本と違い失敗しても汚点と思われずに経験を積んでいると思われるので、失敗したことによるデメリットはないと思った方がいい。
3.ライフカンパニー
自分で自分の会社を自己資金で作るので障害になることは少ない。ただ、企業形態として売り上げが爆発的に伸びて莫大な富を得ることはあきらめる必要がある。
働くフィールドに最も立ちやすいがその後にビジネスが展開できて、生活していけるかはまた別問題。
資金的にも自腹を切ることになるし、自分を中心とした人脈が作られていなければ売り上げを得ていくことが難しい。売り上げがなければ自己資金を切り崩して生活する必要があるので、自分の生活に最も影響が出やすい形態と言える。
これはシリコンバレーであろうが日本であろうがライフカンパニーであれば同じ。
番外編 : 大企業とベンチャーのエンジニアの給料
大企業とベンチャーにおけるエンジニアの給料は変わらない。駆け出し 800万、ちょっといって 1000万、シニア 1200-1500万という具合らしい。
違いとしては大企業は安定性、福利厚生の手厚さがあるが、ベンチャーはいつつぶれるか分からないので、不安定だがそのかわりストックオプションを付与する。そうすることで exit できた時の gain が期待できる。シニア級にあがるほど株数を多くするらしい。
基本的にはシリコンバレーのエンジニア採用は新卒とかの考え方がなく実力主義、実績主義。今までどこでどのくらいのことをやってきたかが基準なので、それがアピールできる必要がある。最近では Linkedin からコンタクト受ける方法もあるけど、現地のエージェントがコンタクトしているケースもあるので、どれくらい実践的に活用できるのか不明。
番外編 : シリコンバレーでは SIer はいない
いわゆる日本で古くからある Enterprise SI (NEC, Hitachi, IBM, CTC, 受託だけをしている会社 等々)はここに該当しない。
シリコンバレーはハイテク産業の生成地で、現状で言えばwebを中心としたインターネットサービスであり、先行投資的なのはバイオになる。だから今まである Enterprise SI の産業をわざわざシリコンバレーでやる意味はない。という方が正確かと思う。そもそも日本のような政治色の強い SI の手法はアメリカでは通用しないと思うが。
そういう意味では、日本で言う IT に古くから関わっている人のかなりの部分がシリコンバレーで働く形態にマッチしなくなっていることもはっきり認識しておいた方がいいポイントだと思う。
ITをフィールドとした日本とシリコンバレーの会社の違いについて
JTPAシリコンバレーカンファレンス2009に参加して帰ってきて何を思ったかというと、想像していた以上にITにおける日本とシリコンバレーの環境が大きく違っていて、その差は相当ついてしまっているなということだった。
実のところシリコンバレーの様子はニュースサイトや本などで情報は収集していてなんとなくは分かっていたつもりだったが、実際はまさに「百聞は一見にしかず」で全然分かっていなかった。ということが自覚してしまって、なおさら悔しいというかなんともいえない虚しさのような感覚がずっとついていた。
虚しく思っていても前に進まないので、冷静に異なる点をまとめて今後自分自身のスタンスや少しでもシリコンバレーを意識したい日本にいる方々に参考になればと思って書くことにする。
タイトルに IT と書いているが日本の Enterprise SI の分野はシリコンバレーではないので自社でサービスを作って BtoC で勝負しているベンチャーの世界という意味で使っている。
ベンチャーという言葉の定義の違い
日本でベンチャーといえば少人数で比較的若くって技術力がある程度あって、オリジナルサービスや製品を元に成長を目指そうというなんとなくなイメージに合致している会社を指しそうだが、シリコンバレーでいうベンチャーは全然違う。
シリコンバレーでいうベンチャーは単純明快に exit を目指している会社のこと。に他ならない。
exit(エグジット)とは上場(IPO)なり買収されることにより会社の資本(株)が現状よりもとても高く評価され買われて資本が爆発的に増えてそれを売り抜けること。それによって創業者は多額の資本を手に入れることができて成功者となれる。このバブルのようなゲームのゴールとして exit は存在する。
もうひとつの条件として exit を目指す = VC から資本を得る こと。初期であっても数億円程度のお金を VC から得て、それを元に自社のスピードを上げてどんどん exit に向けてまい進して行く。
- exit を目指している
- VCから資本を得ている
という条件がそろってベンチャーと呼べる。
逆にこの条件から外れる会社は ライフカンパニー と呼ばれ、自己資金や小額の資本を入れて経営していて、創業者が変らない、売り上げの伸び率の低い会社のことを指す。
そう考えると日本にある非上場でweb系でそれなりに有名な会社はみんなライフカンパニーだということになって、そもそもシリコンバレーのベンチャーとまったく異なる存在になってしまっている。
VC の存在感の大きさ
ベンチャーはまず VC から資本を得ることが条件だったが、シリコンバレーでいうこの VC の存在感は本当に大きい。シリコンバレーがこの不況下でも変化は求められるとしてもまだ exit を目指したベンチャーが消滅せずに RockYou のように意気のいいベンチャーがまい進し続けられるのも、VC ちゃんと資金を提供してくれるからといえる。シリコンバレーのベンチャーが挑戦し続けられる環境を提供している肝になっていると思う。
日本にも VC は存在するがおそらく以下の点で異なっているはず。
-
資金力の違い</p>
- シリコンバレーでは数百億円程度のファンドを持つ VC がごろごろいる。資金力は VC が判断される最初のパラメータで、この金額を明示するのは当たり前。日本で明示しているところはどれくらいあるのだろう
-
人脈力の違い
-
シリコンバレーの VC で最も強い点はそのベンチャーに必要な人を連れて来てくれること</p>
- 創業者の中でセールスの部分がなければ、セールスマネージャで副社長にいた経験と実績がありその人がいればもう数百件くらいの顧客は get できるよ。くらいの実力者をポンとすえてくれる。
- シリコンバレーでは trac record という経営クラスの人たちの今までの職歴、実績がプールされているらしい
- 日本に必要な人をアサインするほどの人脈力のある VC はあるのだろうか。それ以前に真の実力を見極めるすべは持っているのだろうか。
-
シリコンバレーの VC で最も強い点はそのベンチャーに必要な人を連れて来てくれること</p>
-
会社を運営することのノウハウを多く経験していてそれを十分に生かしている
- exit のイメージを常に持ちつつ、短期的な方向付けを欠かさない
- 今どういうことをすべきかという提示を明確にしている
- それはお金、人、サービスの関連性から分析した結果を創業者メンバに指示している
- 助言という甘いレベルではなくやはり資本を提供し、exit することを目標にしている立場からは指示という言い方のほうが合っている
-
VC同士のネットワークが確立されている
- VC 同士のつながりが意図的に作られていて、お互いを助け合うことができている
- お互いが出資しているベンチャーを合併させたり、吸収(買収)させたりすることができる
- この不況下でもこの VC 同士のネットワークを生かして会社を整理できていることで、VC 自体もつぶれるレベルにならないですんでいる
ある意味創業者はアイデアと熱意とこのゲームに耐えうる人柄かどうかがあればあとは VC が用意してくれる。日本だと資金調達から人集め、セールス、資金のやりくりまですべて創業者がやらなくてはならず、本来サービスの成長に必要な開発やマネージメントに割く時間がなくなり疲弊して本来のスキルを発揮できないで終わってしまうケースに陥りやすい。
人の集め方、扱い方
ベンチャーは exit することが目標なので、人の扱い方もいたってシンプル。基本的に会社が望む能力や人柄かどうかかどうか判断のすべて。
会社としての機能は セールス、人事(でもせいぜい二人くらい)、エンジニア くらいしかなくて、日本によくある経営企画とかマーケティングの存在感は薄い。募集する職種は複雑化しない。
採用方法も論理性を主体に見たかったらテストを受けさせパスすればOK。入社後期待したパフォーマンスが出せなかったり、人間性に問題があればすぐ辞めてもらう。このすぐ辞めてもらう部分が日本では難しいと思う。ただ、首を切られたほうとしてもあまり悲壮感はなく、まぁしょうがないと思ってまた職を探すらしい。この部分はよき楽観主義 + シリコンバレーの人が循環する仕組み の中でうまく吸収できていると思う。
日本に残る感覚的な違い
その他こまごました感覚的な違いを並べてみる。
-
大金持ちになる = 成功 というイメージ</p>
- 日本では大金持ちになるとマスコミ含め周りからネガティブなイメージで見られやすい
-
エンジニアがすべてを作ることができるという感覚
- 実際作るのはエンジニアなので、シリコンバレーではエンジニアへの尊敬が強く、エンジニアが働きやすい環境を提供するのが当たり前になっている
-
会社への忠誠心
- ベンチャーとしてその会社のゲームに乗った感覚のほうが近いと思う
- 結局は会社は exit を目指した確率の低いゲームをしてる訳で、つぶれてしまうリスクも持っているから忠誠心など求められないし、そもそも必要ない
-
やることをやっていれば OK だし、だから勤務形態や態度の自由度が高い
- 昼くらいに出社しても問題なし、服装もジーパンOK(むしろそっちのほうが多い)、おもちゃを持ち込むこともOK
いろいろ書いたあとのまとめ
いろいろ書いてみたが、違いについては
- 資本
- 環境
- 考え方
のいろんな方面での差があって、シリコンバレーでは exit するための環境がシステマチックに整っていて、それが行われるためのシンプルな考え方で統一されている。だから会社を作ったけど何をしていいか分からない。ということはなくて、このシステムに乗っかってベンチャーとして資本を得たら exit 目指して走るだけになる。
根本的な差としては、日本の経済が弱ってしまって、上場による成功や IT ベンチャーに対する投資が成り立たなくなってしまったことがあると思う。結局、大きな環境面でシリコンバレーのような exit を目指すゲームはすでに成り立たなくなってしまっていて、シリコンバレーのようになろうというのは個人のレベルではもう難しくなってしまっているのは明らかかと思う。
じゃあどうすればいいかと思った訳だけど、やはり日本では資本の額が二桁くらい違うので二桁くらい下の規模で同じようなやり方を何とかがんばって小さな規模で作ってみることがせいぜいなものかと思う。
そうなると上場は exit としてはもう成り立たないので、事業売却のような小さな規模での利益を重ねていく考え方で、自分の会社の中としてはエンジニア中心の自由な風土を保つ。そう考えるとはてなとかカヤックが持っているスタンスがはまってきて、やはり 日本でいうところのベンチャー はそこら辺なのかなと思う。
ひとつ伝えたいことは、何を持って成功か ということであって、ライフカンパニーをするにしても、日本でいうところのベンチャーにいくにしても、シリコンバレーでベンチャーを立ち上げるにしても、日本だからダメという訳では全然なくて成功のレベルを個人としてどこに定めるかの違いだと思う。
自家用ジェット機が買えるような成功を目指すならシリコンバレーだし、自分力を最大限試してそこから得られる利益が本物の自分の価値だと思うならライフカンパニーを立ち上げればいいと思う(実は自分はこの考え方でShakeSoulを作った)。
今まではライフカンパニー(ShakeSoul)を作ってしっかり立つことを目指してきた訳だけど、シリコンバレーの成功を目指す強烈なゲームを目の当たりにして、やっぱりそのゲームに一度は乗ってみるべきだよね。と思ってしまっている今日この頃だったりしている。
# これはこれで困った話なので、戦略的な今後の計画に続けたいと思う
2009年の四半期について
2009年も3ヶ月が終わったところで、ちょっと振り返りたいと思う。
とにかくこの3ヶ月は今まで味わったことないくらいいろいろな大き目のことが続いていて、とても忙しいというかめまぐるしかった。
今後もそれくらいめまぐるしいことが起きるのかどうかは分からないが、今までの max であるとは思うのでまとめておく。
1月
- 退職まで残り1ヶ月 1月末トランスコスモス退職予定
-
meet-me でお付き合いのあった会社さんへ挨拶メールとついでに会社を作る旨を伝える 計20件くらい
- ついでにいくつかの会社を紹介いただく
- 2008年年末から続けている引越し先を正月明けから引き続き探す
- SVC09 参加者東京メンバと初顔合わせ1回目事前ミーティング参加
- そろそろリミットも近づいてきたので、思い切って新規一戸建てを買うことを決める
- 家の契約からローンの契約、引渡しまで2週間で行う
- 株式会社シェイクソウルの設立準備として定款作成、その他設立時に必要な書類作りを完了させる
- 定款 OK をもらう @公証人役場
- 家引渡し
- トランスコスモス退職 1/31
2月
- 2/2 法務局に会社登記 株式会社シェイクソウルを設立
-
今まで付き合いのある会社と紹介していただいたところへ会社紹介を開始
- この様子は会社ブログに書いてある
- 会社設立後に必要な申請のため書類を作成
- 丸1日かけて3箇所の役所を回り会社申請資料を提出
- タスクが多くなってきたので trac を自宅 PC に入れて管理し始める
- 娘の7歳の誕生日
- SVC09 東京メンバと2回目事前ミーティング参加
- iPhone Developer Group 懇親会に出席
-
SVC09 参加のための準備を始める
- 飛行機チケットを買う
- 地球の歩き方古本を買う
- 自分の 3/19-24までの過ごし方を決める
- 新居で必要な家具を洗い出し、引越し費用も含めた全体費用を算出
3月
- シェイクソウルの会社紹介を継続しつつ、案件提案を重ねる
- シェイクソウルでのパートナーを作りも継続して進める いくつかのサービスアイデアを固める
- SVC09 スーツケースを買う
-
3/15 購入した新築一戸建てへ引越し
- 天井にツッパれる本棚を作る with 義理弟
- ベッド作り 2つ with 義理弟
- フレッツ光ネクスト工事対応
- 3/19-25 SVC09 に参加
- 3/26 帰国した翌日に娘のヤマハ発表会に行く
- 久しぶりに愛三電機にLANケーブル造り用部材&工具を買いにいく
- 新居内の各部屋間LAN配線をする
実にめまぐるしい。。SVC09はもっと準備して望みたかった時間的にも無理だった。そのまとめはこれからじっくりやるとして、すぐにはちょっと手が出せそうにない。
新居購入、退職、会社設立、営業開始、引越し、シリコンバレーへ1週間行く、、、これだけよく詰め込んだな。こうなると一つ一つがおろそかになってしまうし、もう少し緩やかにしなくてはだった。
しかし逆に今年の残りの時間があっという間に過ぎないように、密度濃く手ごたえを感じながらやって行きたいと思っている。SVC09では最高の体験をしてこれたのだから、それを生かすためにも今年の残りの時間はより面白くしなくては。
JTPAシリコンバレーカンファレンス 当日メモリンク集
帰国してから数日たって、今まで大量にインプットしすぎてちょっとクラクラしていたのを解消すべく、二日間で一気にアウトプットした。とりあえずシリコンバレーに行っていた間の出来事については書き終えた。これから後は思ったことやシリコンバレーと日本の違いについて分かったことを書いていく予定。
JTPAシリコンバレーカンファレンス当日とその前後の会社訪問や梅田望夫さんオフィス訪問などは、実際の日付に back date して記述しているので、このブログのトップページを見ていても更新されていないように思えたので分からなかった。という話を聞いたのでリンク集としてまとめておく。
3/19
3/20
-
3/20 梅田望夫さんのオフィスを訪ねる – つれづれなる・・・
-
3/20 会社訪問 Transcosmos Investments – つれづれなる・・・
-
JTPAシリコンバレーカンファレンス前 今日得たことメモ – つれづれなる・・・
- 梅田望夫さんオフィスでのミーティング、Transcosmos Investments永倉さんとのミーティングを通じて感じたことをまとめたもの
3/21
3/22
3/23
まとめ
-
JTPAシリコンバレーカンファレンスが終わって 書くことリスト – つれづれなる・・・
</p>
- なにを書きたいかをまとめたもの



