実績紹介 AWSテクニカルアドバイザー


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AWSの本を技術評論社から出たのが2010年6月だから、結構時間が経っているけど、ありがたいことにいまだにAWSにからむ案件の問い合わせがある。

今まで複数のAWSテクニカルアドバイザーの案件を行っている。

業務内容は主に「クラウドを活用したシステムを構築したいが、AWSがよくわからないので教えてほしい」というもの。

期間はだいたい3ヶ月間くらいが多い。

依頼主はシステム構築会社でそのエンドユーザーに対するシステム提案だったり構築だったりをしている。

AWSテクニカルアドバイザーとは

主にAWSに関する情報提供、参考意見の提示などを行うことと思っている。

契約を結ぶ前の段階では、「AWSの詳しい方にアドバイスいただければ事態が進む」という状況の説明を受けるので、AWSの理解を深めてもらうための情報提供をやることのメインに据える。

新しいシステムで使いそうなAWSサービスを紹介したり、ポイントとなりそうなサービス仕様を伝えたり、応用編でアプリでやっている処理をAWSでやらせる場合に利用できそうなサービスを紹介した。

大体Webベースのシステムなので、EC2/ECS, ALB, S3, RDS を基本にして、外部処理で Lambda, API Gateway, SQS, SNS などを絡めるような構成になりやすい。

あとは現状のシステムの特異的な仕様の部分に合わせて考える感じ。

エンジニアリングは含まない

結構気をつけていることとして、エンジニアリングではなくてアドバイザーなので、コミットする内容が違ってくる点。

システム設計や実際の構築・開発などのエンジニアリングも含む場合、アウトプットに責任を持つ。

アドバイザーは、エンジニアリングは依頼主が行うので、あくまで情報提供に徹する。

エンジニアリングは作業量が多くなるし、コミットも高くなる。アドバイザーはシステムに対するコミットはなく、比較的コミットは低い。ということで、金額も安くなる。

依頼主は得た情報を元にあるべきシステムの姿を自由に描いてほしいし、描くための情報は提供していく。

実はアドバイスだけでは足りない状況がわかったり

業務を進めていき、活用できそうな情報量も十分になり、そろそろラフなシステム構成図が出てきそうだなと思っていると、そこでで止まってしまうことが多かった。

実は、依頼主はシステムの構築・開発経験が乏しかったりして、要件をまとめてラフなシステム構成図を描く経験が少なかったことがわかる。 経験だけではなく、今どきなWeb API の連携方法も知識として知らなかったりという事態もあったり。

で、自体が進まないでいるとシステム構成図を書いてくれないかとそれとなく依頼をされたりするが、それはエンジニアリングの範囲なので、現状の契約ではできないとお断りした。

やっぱりエンジニアリングとアドバイザーは違うので、システム設計をやるなら描いたものに責任を持ちたいし、それに応じた契約内容と金額にしたい。

システム開発は人間がやることなので、曖昧になりやすいけど、やっぱりそこはちゃんとしたいところ。

せめてシステム基本設計まで依頼してほしいところ

この場合、依頼内容はアドバイザーではなく、「AWSを活用した新規システムの設計」としてくれればよかったのにと思う。(金額は上がるけど)

アドバイザーの場合の金額は比較的安くなるので、安く済ませたかったのかもしれないし、自分のスキルを過信していたのかもしれないし。いずれせよ正しい認識を持って依頼しないと後から困ることになる。

予算が厳しければ基本設計図を作るところまでを依頼して、そこから先の細かい部分は自分たちで頑張ってみる。不安ならそのフェーズからはアドバイザーで入ってもらう。とか工夫できると思う。

オンプレがいよいよ消える時が来たかな

案件の様子はそんな感じだが、AWS活用を前提としたシステムは今はオンプレでいよいよ限界。という状況が多い。

AWSに出会って10年以上経つが、ようやくオンプレで動いてきたシステムがリプレイスの必要に迫られてクラウドに代わる時になったと実感する。

クラウドがほとんどすべてのシステムで利用される時まではもう少しかかりそう、ということで、まだまだクラウドへの乗り換え案件はありそうな予感。

ということでお仕事募集中です

AWSテクニカルアドバイザーとしてはこんな感じでやってきました。

もしご相談あればコンタクトフォームからいつでもご連絡ください。

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