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これからは技術者であると同時にいつも時代のすう勢を見極める経営者の才能を備えた人でなければ、事業を進めることは不可能である。自分は技術者だ、自分は工員だといってはいられないのだ。これは、営業マンも同じである。
(snip)
うかうかしていると、社会にも仕事にもとり残されてしまうだろう。

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やっぱり、自分の根本的なスタイルは常識に安住することを否定したこの言葉なのだろう。このスタイルを貫いた存在へのあこがれをいつも持ち続けている。

1回目のスタートアップを終わりにしました。

一部の方にはお伝えしていましたが、やはり対外的にちゃんとお伝えしないとと思い書くことにしました。

fluxflex inc. は現在も存在しサービス提供を続けておりますので、会社がなくなった訳ではなく個人的なことであることを最初に記しておきます。

1月末日付で fluxflex inc. の取締役を辞任しました。持っていた株式の大半も譲渡したので、現在は少数株主としての関わりになっています。

fluxflex はシリコンバレースタートアップをやりたくてアメリカに登記した、自分にとっては初めてのスタートアップでした。デラウエア州に登記したのが2010年3月、サンノゼのオフィスをスタートしたのが2010年6月、登記から2年が経過してました。

スタートアップは独特な世界でとにかく初めての経験ばかりだと思ったので、今まで経験に固執することなく一回リセットし、まずやってみるというスタンスで始めました。ノウハウもないのでストレートに進めずに紆余曲折もあるだろうから、とにかく時間を確保する必要があることも想定して、個人会社である ShakeSoul での仕事を止め、すべての時間をかける環境を作り取り組みました。

やってみるとうまくいった部分といかなかった部分があって、個人的にはうまくいかなかった部分が大きくなり、負担が大きくなりすぎてしまいました。

要因の一つは経済的負担で、ある期間身を削ることを想定していたものが、想定より期間が伸びてそれだけ傷が大きくなり、結果的に家族への負担も大きくしてしまいました。自分の中のルールとして、多少傷をつくことは想定しつつ傷つきすぎて死んでしまわないようにすると決めていましたが、結果的にかなり傷ついてしまって、そのことに気づかないように過ごしてきてしまっていました。

もうひとつの要因は当初掲げた実現したいコンセプトやモデルが変わってしまったことが大きいと思います。新しいものに対して情熱を見出すことは難しかった。

一方、得たことも大きく、多くのスタートアップの創業者やそれを支えるエンジェル、インキュベータ、VCなどの方々とつながれたことは、今後の大きな財産になりました。私のパーソナリティを知ってもらえたことも大きかった。

また、サービスを語ったりピッチしたりする際に、重視する項目や必要な構成要素が何かを学べました。ビジネスモデル、ターゲット、ユースケースなどをどう定義してサービスをつくり上げるか、思考方法というか頭の巡らせ方のようなものを掴んだ気がしています。この学びは2回目以降に生かせるはずで、迷いなく進める重要なノウハウになります。

振り返ると、焦ってやりすぎた。という気がしています。確かにスピード勝負な世界なのですが、色々な側面のロジックを作ることや判断する時期を作って地道にステップを踏んだほうが、結果的にまっすぐな道を進めていることになる。ということが教訓だったと思います。このことは今まで事業を作る際に実践してきた手法と合致していて、実はそのノウハウがそのまま使って良かったと思える意外な発見となりました。

これからはじっくりスタートアップの流れ、世の中の流れを見つつ少し充電して、2回目の準備をできたらいいなぁと思っています。

今は経済的損出を補うために個人会社を復活させて売上をあげています。幸い、人脈から良い案件(レベル的にも)に巡りあえて、新しいこともチャレンジできる環境にいます。売り上げ的にはfluxflexの給料の3倍程度なので、一度見失いつつあった自分の価値を再確認したり、損出がなくなりつつあり、これはこれでとても大事な時間を過ごしています。

自分にとっては最初のスタートアップのチャレンジはステップアップのための大事な経験になりました。今までの模索していた状態を終え、今後は模索しながら得たものを信じて進む段階に入れたらと思っています。かなり曲がりくねり戻ることもあった歩み方から今後はストレートに1/4くらいの距離で進める気がしています。

今後もスタートアップの世界は注視していきたいと思っていますので、イベントなどでお会いするかもしれません。では、またその時に。

Instagram 買収にみる売る側の戦略戦術を考えてみる

Facebook による Instagram 買収はスタートアップ業界にとって驚愕だったし、シリコンバレーはこれだけ大きな買収額の案件が出る特別な場所だと改めて思うところだった。確かに3000万ユーザの価値は高いが、売上がない状態で $1B(800億円)の売却額は素直に納得するには大きすぎる金額だなと思っていた。何かからくりというか、戦略戦術があるはずだと思ってちょっと調べてみた。

Instagram の CrunchBase を見てみると色々見えてきた。あくまで想像ではあるが考察してみる。

買収確定直前の資金調達

Facebookによる買収の記事は4/9に出ている*1。実はその数日前の4/5にシリーズBの資金調達記事が出ている*2。実際シリーズBが行使された日付は分からないが、記事になる数カ月前ということはないだろう。シリーズBの調達金額は$50Mで、バリエーション$500Mということが明らかになっている。記事公開の日付をそのまま鵜呑みにすると数日間でバリエーションが倍になっていることになる。

その14ヶ月前に行ったシリーズAのバリエーションは憶測だけど$20Mと言われていて*3、それを考えるとシリーズBのバリエーション$500Mは上がり過ぎだろうと思える。

Facebookのマーク・ザッカーバーグが3日間で交渉を成立させたという情報がある*4。ただ、18ヶ月前にFacebookとGoogleがアプローチしていたという情報もある*5。おそらく、3日間で行ったのは最終的な決断の部分であって、最初のゆるい段階でのコンタクトは18ヶ月前に始まっていたことを考えると、具体的売却条件の提示はすでに行われていたと考えるほうが普通だろう。

考察

シリーズBの調達がなければ$1Bという金額にはならなかったはず。むしろ、売却金額を大幅に上げるためのシリーズBを行ったといえる。シリーズBが行われたことによって、売却金額のスタートはシリーズAのバリエーション$20Mから$500Mに跳ね上がって、Facebook はそれ以上の提示をする必要があったことになる。

つまり、VCは Facebook との売却交渉を知っていて、売却益を自分たちも得るためにシリーズBを仕掛けた。特にシリーズBで初めてInstagram に投資した Sequoia Capital にとっては仕掛ける価値のある大きなチャンスだったに違いない。

Facebook上場前のタイミングでの売却

Instagram の CrunchBase を見るに、売却金額$1Bの内訳は株式とキャッシュになっている。株式は上場前のFacebook株だ。Facebook はまだ上場していないので、$1B分のキャッシュは用意しないだろうし、株を混ぜるのは普通の発想。実際、上場申請より純利益は$1Bなので、1年分の純利益が吹っ飛んでしまう*6

どの程度の株式交換比率がわからないが、確実に言えることは、Facebook株は上場後に必ず金額が跳ね上がるだろうから売れば利益が出る。と言うことは、キャッシュよりもむしろFacebook株の方が、Instagram側にとってはゲインが確実視出来るので良い。

考察

この戦術は Instagram 創業者が持っていたというより、VC が提示して Instagram 創業者の同意者と実行され、狙い通りに実行できたと考えたほうが普通だろう。

Facebook上場前にFacebook株をどうやって手に入れるか、というのはコックでもいいから雇ってほしいと思う個人から VC からみんな同じだろう。この観点からいけば Instagram 売却はVCにとっては上場前のFacebook株を得るベストな方法だった。

Facebook側も上場前の株が上がることを考慮した株式交換比率を提示できるだろうから、純粋に$1B出すことにはならずに提示しやすかっただろう。もし、株式上場後だったらこの金額を提示するのは難しいだろう。実際、争っていた Google にはこの金額はキツかったのではないか。

まとめ

こうやって見てみると、VCの戦略性の高さ、戦術のしたたかさを感じざるを得ない。

彼らは実にシンプルに、

  • 売却金額をどれだけ大きくするか
  • Facebook株を得てさらに上場後のゲインを出す

これにフォーカスして、実際ものにした。

ここまでの戦術を日本で打てるVCはいるのだろうか、いないだろうなぁ。戦術がダイナミックすぎるのと絶妙なタイミング(上場前という時間制約がありつつ、有利な条件を引き出したいというバランス)で結果を出す。これを実践する高いスキルが必要なことも想像できる。

シリコンバレーの力というのは、創業者の優秀さは確かにあるけど、それにも増して投資側であるVCの強烈な力がエコシステムを作ってくれるのだと思う。

実際、Facebook上場という一つのビックウエーブに対して、狙いを定めちゃんと乗ることが出来きたのだから、うーんさすがシリコンバレーパワーや、と思ったのでした。

売却直前の資金調達のようなテクニックがグレーゾーンであるのか、あまり売却金額をどう大きくしたのか、のような観点で解説した記事がなかったもので書いてみたのもある。多分まだそういう段階に日本は来ていないので、お金の戦略性のような話題はあまり飛び交わないが、それくらい考えてやっている人達がいることを起業家、VCは知っておいていいと思う。

Titanium Mobile で開発した iPhone アプリに AdMob を導入する

バージョンアップ開発中のすき間iPhoneアプリDM@chatにAdmobを表示したくて調べたけれど、あまりきれいにまとまった手順がなかったので、自分のためにも残しておく。

Titanium Mobile の提供元である Appcelerator から AdMob 用のモジュールも提供されたので、それを iPhone アプリに導入するための手順です。

Appcelerator Developer Blogよりmodules提供のお知らせのポストだと手順がわかりづらかったので、それより新しめのAndroid導入用のポストの動画を参考にさせてもらった。

1. Appcelerator の github から AdMob modules をダウンロードする

いくつかのmodulesがgithubで公開されている

  1. 今回必要なのはiPhone用のAdMobモジュールなので、この階層(admob/mobile/ios)まで移動する。
  2. このディレクトリ内にある、「ti.admob-iphone-***.zip」というファイル名を見つける。
    • 自分が確認したときは ti.admob-iphone-1.0.zip と ti.admob-iphone-1.1.zip が置かれていた。
    • このファイルはビルドされた時に生成されるべきzipファイルだと思うけど、すでにが置かれていたのでビルドの必要はなかった。
  3. zipファイル名をクリックする。
    • 今回の場合、「ti.admob-iphone-1.1.zip」にした。
  4. 次に表示された画面にて「raw」リンクをクリックする。ダウンロードできるので適当な場所に保存する。
2. Titanium Mobile プロジェクト内へ配置する
  1. ダウンロードしたzipファイルをプロジェクトディレクトリ直下(Resourcesやtiapp.xmlと同じ階層)に移動する。
  2. zipファイルを開き解凍する
  3. modulesディレクトリが作成される。
    • 中身は今回の場合、iphone/ti.admob/1.1/… のようになっている。
  4. 不要になったzipファイルを削除する。

以下のように、Resourcesディレクトリとtiapp.xmlファイルと同じ階層に「modules」ディレクトリが置かれればOK。

f:id:d_sea:20120124112355p:image

3. tiapp.xml を編集する
  1. tiapp.xml を適当なエディタソフトで開く。
  2. の部分記述を変える。
    • 今回はバージョン1.1なので、以下のように記述した。

twitterのユースケースを考える

最近メール以外の手法として、twitter, facebookで連絡を取り合うケースが増えている。twitterでフォローしあっていればDMを送る。もしくはfacebookのフレンドになっていればMessageを送る。という具合で、face to faceで会ってお互いのプロフィールが分かっていて、それなりに関係が継続できている人に使っていると思う。多分、スマホにtwitterクライアントアプリやfacebookアプリを入れていれば、push通知よりリアルタイム性の高いやり取りが取れることを期待してる面もある。

半年くらい前までiPhoneのtwitterクライアントアプリとして、Echofonを使っていた。Echofonが買収された後はフリー版でもMentionやDMもpush通知してくれるようになり、通知が来るたびにEchofonを立ち上げて確認していた。

しかし、ある時Echofonを起動する時にすごいストレスを感じていることを自覚した。その理由はアプリ起動時にタイムラインも読み込むので、たった1つのMention or DMを確認するために無駄なトラフィックが流れている、またタイムラインの未読部分がずれてしまう。ためだと分かった。

Echofonのいいところは、タイムラインをどこまで読んだか情報を保持して異なる端末間でも同期してくれることだ。例えば、iPhoneで読み終わったタイムラインは、その後起動したPC上のEchofonでは表示されないので、未読から読むことができる。今回の場合、タイムラインを読むつもりがないのに、起動するたびに読み込まれ既読扱いにされて、本当の自分の未読部分がずれてしまう。

Echofonはtwitterが提供する機能をすべて網羅している素晴らしいアプリケーションなのだけど、Mention/DMだけをやり取りするアプリには向いていない or 想定していない事がわかった。

なぜこういうことが起きるのか考えたところ、twitterを中心としたユースケースに問題がある気がして、簡単な図を作ってみた。

f:id:d_sea:20111027161903p:image

twitterにはタイムライン、Mention、DMと主な機能があるが、やり取りする相手はタイムラインの場合は全てのユーザとなり、逆にMention/DMは特定のユーザに対してコミュニケーションする。同じサービス上に対象者の規模が大きく異なる手段が混在している。コミュニケーションの形態として、対象が不特定多数の場合は言いっ放しになり、リアルタイム性は低くなる。だからタイムラインは暇な時に見る場合が多い。一方、対象が特定の一人の場合は会話形式になり、リアルタイム性が高くなる特徴がある。twitterの場合文字数制限があるので、チャットのように短めの文章で何回かやりとりしてコミュニケーションを進めるため、この特徴は強くなる。

全く特徴の異なるユースケースなので、この場合コミュニケーションを取る対象者で分けることができる。タイムラインとMention/DMは分離できる。むしろ分けないとEchofonのような不都合が生じた。

スマホアプリとpush通知機能のおかげでリアルタイム性の高いコミュニケーションが可能になった。だから、ユースケースとして異なる特徴を持つ機能は分けてアプリを提供する方がユーザビリティが高まると言える。これはPCとは異なる常時身につけるデバイスならではの特徴なのだろう。facebookがMessenger機能だけを持つiPhoneアプリをリリースしたのは、今までの話にそっており、理解しやすい出来事だ。

http://cdn.iphonehacks.com/wp-content/uploads/2011/08/facebook-messenger-logo.jpg?w=830

では、twitterではどうか?と考えると、有名なtwitterクライアントは数多くあれど、ほとんどがタイムラインとMention/DMを1つのアプリで取り扱う「全部のせ」に近い機能を持っている。

ということで、ないなら作るかというノリで、自分のプライベートカンパニーで、Mention/DMのやり取りだけに特化したtwitterクライアントアプリ「DM@chat」を作った。

http://www.shakesoul.net/wp-content/uploads/2011/08/dmatchat.png?w=150

スマホならではのユースケースを満たすために、あえて機能を削ってしまうというアプローチが成果を出せるか、という実験の意味もあって、ほとんど宣伝もしていないけれど、いろんな国から地味にじわじわダウンロードされていて、方向性としてはOKだったと思っている。今後、1:1コミュニケーションを行う上で便利な機能を充実させて行こうと思っているところ。良かったら使ってみてフィードバックください。

ということで、考察から始まって結局自分のアプリの宣伝で終わってしまった。。。

心を整える。 長谷部誠

イビチャ・オシムの本を読んでからサッカーの奥深さを感じられるようになり、プレミアリーグやセリAの試合を見ながら、「勝つために必要な要素ってなんだろう」と素人ながらに考えたりする。また、サッカー選手と仕事をする自分自身の振る舞いを重ねあわせて、共通項をつくろうとするようになった。最近では、高いレベルで仕事をするにはアスリートのような振る舞いが必要だと思っていて、かなりサッカーから学べることは深いと思っているところだった。

勝つための要素としてよく言われるのがメンタルという単語で確かに必要だとは思うが、じゃあメンタルをどのように身につけ発揮していくのか。というところまで話は行かない。精神主義は好きではないので根性論はナンセンスに思えていた。そこで「心を整える」という言葉、自分の中でしっくりした気がした。読者に聞けば自己啓発本のようだということで読んでみたいと思っていた。

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

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この本は、長谷部誠選手が自分自身の経験を通じて守っている生活する上でのルール、ノウハウなどを解説している。

普段は知ることができない、監督や選手との会話、チームの練習風景、プライベートなど単純にへぇ~と思う新たな発見がある。と同時に、選手もサッカーという職業を仕事にする人間であって、仕事へのスタンスや自己管理について共通項は多いと気づく。むしろ、体を使う仕事なので、お酒は基本的に飲まない、食事の栄養バランスを気にするなど、派手に勘違いされやすいサッカー選手の振る舞いは実は堅実で、自らを律する強い意志やルールの元、行われていることに気付いた。

普段、これはっと思う点にポストイットを貼っているが、貼った箇所のタイトルだけ載せておく。

  • マイナス発言は自分を後退させる。
  • お酒のチカラを利用しない。
  • 組織の穴を埋める。
  • 勇気を持って進言すべきときもある。
  • 読書は自分の考えを進化させてくれる。
  • 遅刻が努力を無駄にする。
  • 正論を振りかざさない。

読み終わって思ったことは、メンタルはその時々の状況で変わっていってしまうものではなく、自分自身で常に意識的に整えようとするものだと思えた。不安定な情緒やパフォーマンスの幅がある人は、やはりプロフェッショナルとしての要素が不足しているということだろう。

やはりアスリートのような自己管理意識やパフォーマンス重視なスタンスが、今後自分が仕事をする上でさらに向上する際に助けてくれる要素になると思えた。

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一日の過ごし方 2011年10月編

サラリーマンを辞め自分の会社を始めた時に、一日のスケジュールを見なおしたことをブログに書いた

あれから2年が経過して自分の会社でも仕事をしてきた実績があり、去年3月からはfluxflexをスタートして環境は変わったので改めて見直してみようと思った。

今一日の過ごし方はこんな感じ。

6:00 起床、朝食、仕度
6:30 子どもに算数/理科を教える(最近なくした)
7:00 今日一日のTODOをリストアップして、順番を決める
7:30 work time1 (4.0h)
11:30 昼食、休憩 (1.0h)
12:30 work time2 (4.0h)
16:30 休憩 (1.0h) : 散歩 or 本読む or RSS読む
17:30 work time3 (1.5h)
19:00 残業 or 自由時間 (2.0h)
21:00 夕食、休憩、風呂 (1.5h)
22:30 private time (1.0h) : study or blog書く
23:30くらい 寝る

2009.02時点ではwork time が合計10.5h、work timeの間の休憩が2hくらい。今は work time 合計が9.5-11.5h、休憩は2hくらい。仕事できる時間はそんなに変わっていないし、これ以上多く設けることは難しいだろう。

最近は外出が多めだけど基本的にはこの枠に収まるようにスケジュールしている。夜の会食とか懇親会とかが入ると一気に夜のスケジュールが崩れて拘束時間も多くなるので、あまりたくさん入れないようにしている。完全プライベートで飲むことはほとんどなくなった。

土日は家族と一緒にリフレッシュするために完全に仕事から離れることにしている。PC全く触らない時もある。と言ってもどうしてもの時は土曜の午前中から夕方でやるときもある。

2008年のサラリーマン時代の時間の過ごし方を円グラフで示したブログを書いたが、同じように書いてみるとこんな感じ。

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一番変わった点は基本自宅で仕事するので出勤時間がなくなり、仕事時間を増やせるようになった。ただ、今以上仕事時間を増やすと睡眠不足や集中しにくくなり次の日以降に悪影響が出るので、やはり仕事時間のMaxは12時間だと見ている。1日のタスク処理の量もこの時間で収まるよう、朝一のTODOリストアップ時に考慮している。

土日も含めた1週間でみると以下になった。

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睡眠と仕事でかなりの割合を占めるのは前と変わらないところ。やっぱり家族で過ごす時間が少ないよなぁ。朝食を家族一緒に取ることを決めているが、短い時間だけど大事な事だということが分かる。

時間の使い方を客観視するのは、自分の環境変化に影響を受けていることが分かるし、マネージメントしやすくなるので、今後もふとした時にまとめてみたいと思う。

Titanium Developerで開発したiPhoneアプリをAppStoreに登録する方法

Titanium Developer はもう古くて TitaniumStudio だとは思うのだけど、一応メモしておいたので公開。

事前に以下のことが終わっていること

  • 実機でのテストが終わっていること
  • iOS Dev Center, iTunes Connectへのログインが出来ること
    • ¥10,800の支払いがが終わっていること

参考にしたページ: http://blog.livedoor.jp/tattyamm/archives/2957285.html

1. Distribution Certificate作成用CSRファイルの作成
  1. 手元のMacのキーチェーンアクセスから作成する
  2. Distribution用フォルダに保存する
  3. ファイル名: CertificateSigningRequest.certSigningRequest
2. iOS Provisioning PortalにてDistribution用Certificateを作りダウンロード
  1. ローカルに保存したCSRファイルをアップロードする
  2. Distribution用フォルダに保存する
  3. ファイル名: distribution_identity.cer
  4. 同じページより、AppleWWDRCA.cerもダウンロードする
  5. 2つのファイルをダブルクリックして実行し、キーチェーンアクセスに登録する
3. Distribution用Provisioningファイルを作成する
  1. developmentと同じprofile nameは使えないので変える</p>
    • どうやら大文字小文字区別は付けていないようだ
  2. Distribution用ファルダに保存する
    • 参考 ファイル名: dmatchat_distribution.mobileprovision
  3. ダウンロードしたファイルを実行し、Xcode上に登録する
4. Titaniumでパッケージを作る

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ここからの参考: http://webtech-walker.com/archive/2011/02/22130853.html

  1. Test & Package – Distributeより、Distribution用Provisioningファイルを指定する
  2. Select Distribution Locationで適当なフォルダを指定する
  3. Provisioningファイルを置いたDistribution用フォルダにした
  4. Packageボタンを押す、エラーがなければXcodeのArchivesに表示される
5. iTunes Connect にてアプリ登録する

ここからの参考 http://blog.livedoor.jp/tattyamm/archives/1177705.html

  1. iTunes Connectにログイン
  2. Manage Your Applications – Add New App
  3. Ready to Upload Binary を押して No を選ぶ
  4. statusがWaiting For UploadになったらOK
6. XcodeのArchivesからSubmitする

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  1. 該当のアプリを選択して、Submitボタンを押す
  2. iTunes Connectへのログイン情報を入れる
  3. 証明書をdistributionを選択をする
  4. しばらく待つと完了
7. iTunes Connect上のステータスを確認
  1. Waiting For Review になっていればOK
  2. 完了

ダントツ経営

テレビでコマツが世界規模での販売やサーポートを展開しているグローバル企業として紹介されていて、そんなイメージが今までなく結構意外に思った。あるブログでこの本を紹介していて、コマツが世界的に展開する際の視点やノウハウをもっと知ってみたくなって買ってみた。

ダントツ経営―コマツが目指す「日本国籍グローバル企業」

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コマツ 現会長 板根氏が長いコマツの社歴の中で経験したことを交え、世界の中で勝負するために何を考えてきたかが分かる。

読んで気づいたことは、世界で展開するためには割り切りが必要で、日本標準もしくは常識と思われがちな基準を一度捨て、世界的な基準に変えていること。具体的に文章内では以下のような実践があった。

  • 2010年春から新入社員の研修に中国語の授業を取り入れ</p>
    • それまでは英語の研修だったが、今時の学生はTOEICでも高い点数をとれるので
  • 子会社を1.5年で300社から110社減らす
  • 他国と比較しての日本の強味と弱味を把握している
    • ものづくりにおける日本の力は突き抜けており、アメリカとは比べものにならない
    • 生産技術者を日本でじっくり育て、世界の工場に送り込むのが早道
  • 社内システムを独自システムから汎用ソフトに一本化する
    • 仕事のやり方をシステムに合わせる
  • これからはアジアの時代

これらの根幹となる意識の持ち方で、日本の現状を指摘している文章があった。

少子高齢化などさまざまな背景がありますが、私は「日本人の誰もが傍観者になってしまっている」ことが根本の理由に思われてなりません。

日本の現状にある程度の危機感は持っているものの、明確な処方箋が示されないので、何をどうすればいいかわからず、呆然と事態を見守っている、という感じでしょうか。

「グローバル企業」という何となくなイメージで進んでいるわけでは決してなく、世界を舞台に競合や市場を相手に実践し続けてきた成果と実績が確かにあり、この実践主義がコマツをグローバル企業にしていることがわかる。やはり実践しながら進めていくことでしか前進はありえない、ということをコマツは示してくれているのだと思う。

文章としては事実に基づいて意外とあっさり書かれている。もう少し深い考察や洞察、論理的な解説があると、読者が他の場所で試してみるような、普遍的動きが作りやすくなると思うけど。その点が唯一残念な点で、内容は実践的なのでとても参考になった。

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