日産 リーフ 2週間モニターレポート


leaf

日産 リーフ

今の車の車検が12月に切れるので買い換えようといくつかの車を試乗してきたけど、どうせ買うなら最先端な自動車を検討してみたい!と思い立ってリーフも候補に加えた。

家から徒歩5分の販売店に行き試乗もさせてもらって見積りも出してもらったら、2週間の無料モニターというのがキャンペーンがやっているとのこと。本格的に検討するには良い機会だしダメ元で申し込んでみたら当たってしまった。

2週間お借りして乗ってみたりしたので、このモニターキャンペーンの様子をレポートしたいと思う。

モニターキャンペーン

無料で2週間リーフが乗れるというもの。それに加えて自宅の充電設備の取付工事も無料で行ってくれる。かなり大盤振る舞いな内容。今乗っている車は販売店の駐車場に預けられるとのこと。

実質リーフは自宅に充電設備が設けられないときついので、このキャンペーンに当たる人も戸建ての人に絞っている気がする。

当たった後に簡単な誓約書(ぶつけちゃったら実費ねみたいな内容)にサインした。

受け入れ準備

すぐにリーフが来るわけではなく、まずは充電設備工事をして完了してからになる。

なんか本社の人が下見に来た

すぐに工事かと思ったら、日産販売本社のEV担当だとかいう人が営業の人と一緒に工事前の下見に来た。このキャンペーンは日産販売本社主導でやっているみたい。電源工事の業者のコストも販促費として処理するのだろう。

わざわざ本社の人が来て下見する理由は、

  • 営業だと電源周りのことは判断できない
  • 本社主導のキャンペーンだから
  • 業者がいきなり来て工事できないとかなるとムダにコストが出ちゃうから

だと思う。でも、こういうので懸念されるのは下見で日産側が言ったことと実際工事をする業者の言っていることが異なって、結局下見あまり意味無いじゃんみたいになること。

本社のEV担当のおじさんは工事をするのは大丈夫そうだけど、壁に穴を開けるから断熱材が入っているかどうかを家を作ったところに確認して返事くれとリクエストした。 そんなこと図面見ても分からないあなぁ。めんどくさいと思っていたら、妻が家を作った業者に電話して確認してくれた。

こちらからは家の壁の色と近い配管の色にして欲しいとリクエストしておいた。

業者による電源工事

下見の場でOKだったので、電源工事業者には土曜日の午前中から入ってもらうことにした。リーフも工事終了前に取りに行って、付いたばかりの充電設備で借りたリーフを充電してみて最終確認とする予定。

日産販売本社のおじさんも一緒に来た。ホントご苦労なことだ。この1件だけでどれだけコストかけるんだろう。

日産販売のおじさんには悪いが経由すると情報のやりとりがうまくいかないくなるので、工事に入る前に電源工事業者の方と直接話し合って配線ルートとか充電器の取り付け位置を確認した。壁から出た配管は地面に埋めて見えないように駐車スペースまで引っ張って欲しいと希望したのだけど、インターホンの線と混線するからとか雨降ったら濡れちゃうかもしれないからとか言って、壁をはわせるプランを主張された。んー、多分その理由は嘘だなと思いつつ妥協して受け入れた。

壁材の断熱材の話も聞かれなかったし、逆にこちらが気にしていた配管の色は伝わっていなかったようで、1色の配管しか持っていなかった。結果的にその色は許容範囲だったのでよかったが、やっぱり懸念した通りのことが起きたなぁ、下見意味なかったなぁと思ったが、まぁちゃんと工事が済めばいいからしっかりねと内心思いながら工事完了を待つ。

一応、壁に穴を開けるらしいと聞いていたので、妻が気を利かせてお隣さんに工事でうるさくなるかもしれないからごめんねと伝えておいてくれた。結果、ドリルで壁に穴を開ける時にかなり大きな音がしたので本当に妻のナイス気遣いだった。

工事途中に今乗っている車に乗って販売店へ行ってリーフと交換。それに乗って自宅へ。

充電設備設置終了。モノは Panasonic製の200V屋外コンセント。プラブを挿すとロックが掛かってプラグが重みで下に落ちてしまうのを防ぐ。

充電設備

電源工事がケーブルをリーフにつないで充電確認。OK。ということで無事終了。業者が来てからトータル3時間で終了。

ようやくリーフとご対面

モニターでお借りしたのは最上位グレードの “G”。ボディーカラーはブラック。

リーフのグレードは3つあって、下から順に S, X, G。グレードの差は機能やアクセサリーのみで、コア部分のバッテリーの出力や最大トルクは皆同じです。

正面

leaf-front

leaf-bottom

後ろ。全長が長い。道路に出ないギリギリに何とか駐められた。

leaf-back

充電設備はポストの裏側に付けた。表からも見えなくて良い。

home-chager

乗ってみる

乗り心地について。

これは革新だ!

乗ってアクセルを踏んだ瞬間に今までにない体験をする。ガソリン車に慣れきった感覚を大きなハンマーで壊された。

思ったよりも加速が良い。スムーズに力強く加速し 60km/hを過ぎたあたりから “シュイーン” というモーター音が聞こえるようになる。走りの感覚としては電車のよう。

response

抜群の吸収力

路面の吸収力も高い。細かいデコボコのある道路でもよく吸収して室内に振動を伝えない。それも乗っていて静かに感じる要因になっている。

balance

エンジンがないから構造的にもバランスが良い。

エンジンがないといろいろなくせる

エンジン、マフラー、ギアがない。ということは、エンジン音がない(わざわざ歩行者に気づいてもらうためにわざわざ音を出している)、加速時のギアの切り替りの振動がない、そして排気ガスは当然出ない、というより排出される出るものがない。

ハイブリット車は多くあれど、エンジンをなくすとこんな劇的なことになるのかと改めて実感させられる。もうこれは映画で見た未来だ。これほど静かな乗り物は初めてだろう。

スムーズで力強く、それでいて空気を汚さない。最もスマートな乗り物。

もっと良さが伝えられて良い気がする

体感してもう既に “これは買いだ!” と思ったのだけど、なぜかあまり良さが伝搬していない気がする。

今はハイブリッド車が全盛で、ようやくリーフを見かけるようになったかな。という感じ。

トヨタはどうやらハイブリッド車の次は燃料電池車をやりたいようで、電気自動車は二人乗りまでの小型車としてのアプローチにとどまっている。

ガソリンとか石油売っている会社の既得権を守るためなのか、とにかく電気自動車を一般的な乗用車の代わりにするようなアプローチは避けているように思える。

まぁそういう政治的なきな臭い理由があったとしても、古いものはそのうち淘汰されてしまうので、現状でここまで出来ている電気自動車のポテンシャルはやはり素晴らしいと思う。

見積り

電気自動車には補助金やら免税やらあるので実質価格が分かりづらい、その上最近流行りの残価設定のローンもあるのでなおさら。

実際見積もりを出してもらったので、少し整理できればと思う。

得になる部分

  • 補助金 Max53万円
    • のちのち振り込まれる、実質、値下げ分
  • 税金、免税
    • 余計に上乗せされるものがなくなる

残価設定

  • 残高設定できるが最終回支払額は固定
    • グレード G の場合
    • 48回 88.3万円
    • 60回 66.2万円
  • 金利は0.9%で低い
  • シュミレーションできる ただし、オプション入ってない

やってみると分かるが、実は月々の支払額は若干期間が長いほうが安くなるが、あまり変わらない。

乗り終わってみて

エンジンにこだわることは全くない

成長速度が鈍化してしまっているガソリン車と異なって、電気自動車はまだまだ発展途上の分野なので急速に良くなっていく。

今後の方向性は確実にバッテリー容量が増えて、バッテーリー単価が下がる。つまり、もっと買いやすくなるし、遠くまで行ける。とても今後に期待したいと思う。

高速道路を走るのには向いていない

フル充電で走れる距離の表示は150kmだった。理論値では228kmだが、夏場で暑かったしクーラーを使うとするとこのくらいだろう。

で、高速道路を走ってみたのだけど、80km/hを超えるとモーターがまわる音が聞こえるようになって明らかに電気の消費量が増えたのがわかる。高速は短時間で距離も走るからどんどん走行可能距離が減っていく。

電気の残量と充電スポットを気にする

残り走行可能距離が30kmを下回ると警告が出る。満タンで150kmだから意外と早く警告を聞くことになる。

走れる距離がやはり短い。こまめな充電が必要なのだけど、今の電池残量とこれから走ろうとする距離とそのルートの途中に急速充電設備があるかどうかを乗るたびに気にしなくてはいけない。

ちなみに本社のEV担当のおじさんに聞いた話では、高速道路のサービスエリアに急速充電設備が整っているところは東名で、今年の秋以降設置されるのが東北道だそうな。

設置されている東名でも海老名のような大きめなサービスエリアでは、急速充電設備が1つしかないために休日は並ぶハメになるそうな。ここらへんまだまだ発展途上という感じ。

付き合うために必要なこと

ガソリン車と同じように使えるわけではないので、この車と付き合っていく上で必要な手間・コストが発生する。

自宅の充電設備

充電スポットが増えていると行っても、毎回スポットを訪れるのは手間だったり夜は閉まったりして、そこだけを頼りにするのはリスクが高い。なので、購入者のほとんどは自宅に充電設備を設けると営業さんのお話。

設置料は15万程度で、今なら日産が負担してくれて実質無料になるとな。

200Vが必要だが戸建の場合は配電盤のところまで200Vで来ているので、特に電気事業者の契約変更は必要ない。配電盤の空きが1つ必要。

戸建ての人なら設置しやすいと思うが、問題はマンションに住んでいる人。新しいマンションだと充電設備を設けたりしているところもあるけど、古いマンションだとまずない。追加するにも他の住民の同意が必要なのでまず無理なのでは。

ただ、マンションに住んでいる購入者で毎回販売店へ充電しに来る強者もいるらしい。

月額1500円のプログラム

http://ev.nissan.co.jp/LEAF/ZESP/

ナビに最新の充電スポットを更新したり、メンテが入ったプログラム。6ヶ月点検+車検も付いているので、割安なのかもしれない。

オーナーは実質入ることになる。この月額コストを浮いたガソリン代でまかなえるかどうかは個人によるのだろう。

目指すは自宅でエコシステム

昼間はソーラーパネルで蓄電池にためる。夜にためた電気から寝ている間にリーフに給電。自宅で発電、消費が成り立てば、東京電力からは買わないですむ。やっぱりこれが理想的だと思う。

キモはソーラーパネルとバッテーリーの発展。現状ではまだ厳しいが未来には確実に実現できていると思えた。

で、結局買いなのか?

で、2週間プログラムが終わって営業さんにどうでしょう?と聞かれたのだけど、回答は「買いません。」となった。

いつくかの問題点があってそこが解消されないと厳しいなぁと家族会議の結論だった。問題点とは、

  • 高速走行時の電池の減りが激しい: 電池の容量がもう1.2倍欲しい。理想的には1.5倍
  • 全長が長い: 上部にあわせればあと30cmは短くできるはず
  • デザイン: これは好き好きだがもうちょっと何とかして欲しい

本当に走り自体は素晴らしい。多分この上ない最高の出来だと思う。だから、近所周辺だけを乗り回すのだけの用途ならおすすめする。ただ、うちの場合は実家やお墓参りなど時々遠出するので、行って帰ってきて分くらいは1回の充電で走って欲しい。充電池の容量が現状だと足りない。

今後、充電池の容量は技術の進歩によって確実に増えてくるので、その時が我が家にとっての買いどきかと思う。

その時は多分リーフじゃなくて新型EVが出ていると思われるから、そのデザインやサイズにも大いに期待している。

チェックしたカー雑誌など

日産リーフとBMW i3 [ フォーイン ]

00年代国産車のすべて

CARTOP MOOK ニューカー速報プラス 第8弾 BMW i3 & i8…

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