失敗学のすすめ – 畑村洋太郎


リーンスタートアップの取り組みでどうも上手くいかずにいろいろ考えていたら、「失敗するのが怖い」と思う自分がいることに気づいて、もっと失敗を肯定的に受け止められるようになりたいと思いこの本を買った。

2011年3.11 東日本大震災の事故調査委員会委員長として一気に認知が広まった「失敗学」の提唱者である畑村洋太郎氏の代表作。


失敗学のすすめ (講談社文庫)

この本は失敗の捉え方を単に「失敗 = 悪」ではなく、肯定的に捉えて「失敗に学ぶ」大切さを理解するための本で、失敗「学」と付いているように学問として失敗に対して客観的かつ科学的に解説している。

プロローグを読むだけで目からうろこなフレーズが並ぶ。

「創造的な設計をするためには、多くの失敗が必要だ」

いまの日本の教育現場を見てみますと、残念なことに「失敗は成功のもと」「失敗は成功の母」という考え方が、ほとんど取り入れられていないことに気づきます。

昨日までの成功は、今日の成功を意味しません。そのような時代に大切なのは、やはり創造力です。そして創造力とは新しいものを作り出す力を意味している以上、失敗を避けて培えるものではありません。

今、リーンスタートアップの手法を使って世の中にないサービス作ることへチャレンジしているが、これは新しいだけに必ず失敗が生じる。
プランAは必ず失敗してそれを修正したプランBが必要だと「プランB」にも書いてあったが、頭だけで分かっていて、ちゃんと実感を込めてどういうことかは分かっていなかった。ようやくしっかり理解できた気がした。

なぜアメリカでは起業のエコシステムがあり実績として大きく成長する企業を生み出せて、日本ではそれがしにくいのだろう?と考えていたが、日本の失敗に対して許容できない社会的風潮があるのは理由の一つとして大きいと思った。

自分の中にまだまだ「失敗 = ダメな人の烙印」の概念が根強くあることがよく自覚できた。
これは自分が過ごしてきた今までの教育環境や仕事上失敗は許されない作業などを数多くこなしてきたから、本当に根深いのだけど、失敗と上手く付き合っていければと思う。