スマートWordPress はどんな課題を解決するのか


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せっかくのチャレンジの機会なので開発中の スマートWordPress の取り組みをタイムリーに伝えてみるものいいかと思い、なるべく書いていこうと思っています。

スマートWordPress は WordPress デザイナーさんのための簡単自由な WordPress クラウドで、WordPress デザイナーさんが使いたくなるようなサービスを目指しています。
今は本格的に作り始める前にターゲットにとって課題が大きく、それを解決するための価値(売上)が十分ありそうかという検証をしています。
具体的アプローチ方法は RUNNING LEAN を大いに参考に(ほとんど真似して)います。

WordPress デザイナーさんにインタビューをして、想定と合っている部分・異なっている部分を確認しながらサービスにフィードバックしています。初期に行うインタビューは1:1の形式で計10名からお話を聞いて、検証し結果をもとに次のアクションを決める予定です。あと5名にインタビューしていく必要がありますので、お知り合いで WordPress デザインの受託をお仕事にされているような方がいらっしゃれば是非サービスを紹介いただければ!

  • サービス紹介ページ : http://www.shakesoul.net/smartwordpress

興味を示していただいたらインタビュー&デモしに行きますが、サービスを修正するのが目的なので売り込みはしませんので、どうぞお気軽に会っていただければと思います。

さて、まだ10名分のインタビューは終わっていませんが、現在のところ基本的な課題は想定通りもしくは想定以上に大きいようなので、想定は外れていないことが分かりました。

前提として、WordPress デザイナーさんのお仕事は WordPress の見た目(テーマのカスタマイズ)、必要なプラグインの設定などを主に行って、Webサイトとして WordPress が機能するようにしてエンドユーザへ収めることを想定しています。
そして、WordPress はサーバ上で動作するので、どうしてもサーバをどうするか?という問いはついて回ります。インフラエンジニアにお願いするまでもない(コストが割に合わない)し、エンドユーザからついでにセットアップも頼まれるケースが生じます。

主に以下の課題が確認できています。

  • 主にレンタルサーバやAWS・VPSなどのサーバのどれかを選定しセットアップすることは、本業と異なるスキルセットが必要なので自信を持って取り組めない。何とかできても、チューニング・スケールの部分の考慮への対応はよくわからない。
  • サーバのセットアップは毎回同じような手順だが手間がかかる。
  • 運用に関しては、プラグインとテーマの更新が主で、一部のファイル更新だけ出来ればよいが、サーバ運用まで絡むと障害・モニタリング・スケールなど項目が多くなりとても大きなリスクを抱えてしまう。

インタビューしてわかったのは、セットアップへの不安の大きさで、いわゆる黒い画面(ターミナル)をなるべく使わないで済ませたいという気持ちが大きいことでした。Linux のコマンドライン操作を避けるために、共有ホスティングを選んだりしていてるのも結構新鮮な驚きでした。大きな規模になればDBバックアップなどの要求事項も出てきて、さすがにそこまでやれないという現状のようです。

つまり、WordPress デザイナーさんにとってサーバは鬼門で、本業と大きなギャップがあることを求められてしまう課題があります。
スマートWordPress はこのギャップを埋めて、この課題を解決するためのサービスと位置づけています。

そのため、

  1. クラウド上に WordPress をプリインストールした環境
  2. ターミナルを使わず、必要なファイルをアップロードすると自動的にサーバにデプロイされる
  3. オートスケーリング(対障害性の向上も兼ねる)
  4. DBバックアップ(回/日)、ファイル消失可能性がほとんどないストレージにコードを保存

を基本機能としています。今後、インタビューを続けることで追加されるものも出てくると思います。

今のところ、WordPress デザイナーさんにとって、サーバをセットアップして運用するという課題は大きく、そこを解決してほしいというニーズは大きいことが分かりました。

じゃあ、現状数多くあるサーバサービスでは解消できないのか?
次回はもう少しビジネス寄りな市場のポジションについてお話したいと思います。

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