スタンフォードの自分を変える教室


元々は新聞で紹介されて気になっていた本で、店頭にあったので少し立ち読みして買うことを決めた。


スタンフォードの自分を変える教室

脳内を科学するということは結構興味があった。仕事をしているとどうしても怠ける自分が出てきたり、妥協しようと思ったりする自分が出てくる。それは単なる性格ということではなくて、ある傾向のような気がしていたことと、それらの現象をちゃんと理論的に捉えて対処出来ればもっと自分のパフォーマンスがあがると思ったので、読んでみた。

この本は人が持つ意志の力について科学的に説明していて、ダイエット中にジャンクフードを食べてしまうようなよくある意志の弱さとしての現象に対して、脳の働きを示しそれを生じさせないためのやり方を提示している。

人間がその昔狩りをしていた時の本能的自己防衛の仕組みが、カロリーの高いスイーツを見ると無性に食べたくなることにつながってしまうのは面白い発見だし、今までそういった説明がされたことがないことから、この本は最近の脳科学の研究成果が日常的な問題をとても科学的に説明してくれる貴重さがある。

意志力は鍛えることが出来ることや、誘惑に負けないための考え方などの説明もあるが、実際日常で変化を起こせるように1章ずつ実験方法が紹介されていて、これを1週間毎に行うように勧めている。

実際自分がやってみたのは以下、

  • 誘惑に流されてしまう自分に名前をつける : 「ホモサピエンス」と名付けて、他のことをしてしまいそうになる時に呼びかけた
  • お腹がすいた時はお菓子を満腹になるまで食べてしまうのではなく、ナッツを食べるようにした
  • 朝仕事を始める時、気分がのっていない時は5分間タイマーをかけて瞑想するようにした
  • 誘惑に負けて違うことを始めそうになってしまう時は、「これをやってしまうと、未来になりたい自分に近づけない」と思うようにした

効果の程はあまり自覚できていないのだけど、今まで無意識に流されてしまっていたのが、傾向を知ることで誘惑に負けそうな時にふと「自分は今こういう傾向にはまりつつある」と意識できて、じゃあ止めるためにこう考えよう。という手立てが打てるようになった。これは今までの現状に比べればだいぶ改善されたと思う。なにより、自分への落胆とか弱さのせいにしてネガティブになっていたところから、人間はそういうもんだ、という割り切りができたことで自分を責めなくなったのが健康的な心理状態を保てていることが大きいと思う。

最近は思ったとおりのパフォーマンスが出せていないと思う時は、本を読み返して対処法を決めたりしている。

自分を律してくれる身近な本ができた。