逆転の競争戦略


逆転の競争戦略―競合企業の強みを弱みに変えるフレームワーク

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色々な業界でトップとなっているリーダー企業が競合によってトップから転落するケースがある。巨大なリソースとシェアを持つリーダー企業にやみくもに真正面から行ってはかなわないが、リーダー企業の強みを弱みに転換させることで、逆転することが可能になる。

この本はその逆転の戦略を描くための要因、スタンスなどを豊富な事例を紹介することで解説している。いろいろな業界のケーススタディとして具体的企業名や商品名など登場するので理解しやすい。マイクロソフト対グーグルの事例も紹介されているが、逆にネット系はこれくらいであまり深い解説やその他の事例は登場しない。

自分の場合であれば今Webサービスを立ち上げてエグジットを目指そうとしているが、それなりの成功を目指そうとするならば、やはりビジネスになるようにマーケットや競合への対策を考える必要があるし、それをビジネスプランで示して、外部の人の理解を促す必要がある。Webの世界も成熟してきているので競合がいないということはまずないので、先行者がいる中でどう差別化してシェアをあげていけるのか、この本を読んで競合側の視点にたって対策を考えることができた。

特に参考になった点は、リーダ企業がすでに資産を持っていることにより逆にやりたいけどもやれないジレンマが発生する部分がある。具体的にはメーカーであれば今まで営業チャンネルとして活用してきた系列店、チェインストアがあるだけに、ネット販売や量販店を優先させづらいジレンマがあるという。相手が取りづらいやり方をこちらが行なってしまうことはかなり効果的だとイメージできた。

ただ、実際自分がどう実践していくかはこの本には用意されているわけではなく、それは自分で答えを出していくことであるし、挑戦者にとっては当然必要なやるべきこと、ということはわきまえていないといけない。あくまでこの本は過去の事例から分類し法則性を見出し、概念的に理解しやすいようにフレームワーク化したまでだ。これらを理解した上で自分は何を発想するか、具体策として何を行っていくかが問われていく。

やはりこの部分は挑戦者としての醍醐味なのだし、誰かの責任にしてしまいたい心情かもしれないが、頭を悩ませつつ実際行動として打って出て、そのフィードバックを感じことができる。このことは挑戦者だけが味わうことができる贅沢なのだと思いたい。

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