ウェブ時代をゆく


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

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この本を読み終えてからレビューまでどれくらいに時間がかかってしまっただろう。安易に書いてしまいたくない思いから、時間がやみ雲に経過してしまった。それだけ色々な側面で書きたいことがあったし、自分自身のフィードバックが確実にあったのでそれらを書きこぼしたくない感があった。

この本は間違いなく今の自分に大きな影響を及ぼす1冊。今まで模索してきた自分の考え方とこの本で述べられていることがしっかり同期して、自分が新たなフィールドへいざなわれているような気になる。この本と出会えたことはウェブ進化論からのつながりで、ある意味偶然かもしれないがこの考え方の同期はいつかは自分が次のフィールドへ移る際の必然だったのかもしれない。

この本はインターネット上で起きているGoogleを中心とした、いわゆる web2.0 の潮流を紹介しつつその環境が既存の企業、経済圏、個人に及ぼす影響を紹介している。この環境変化/環境提供によって個人が個として確立していく生き方や考え方を強く提唱している。これは単なるインターネットで起きている無限の可能性についての解説ではなく、個人が個人として何を考え/信じ/意志として持つかという、生き方そのものを実践的に述べている非常に人間的テーマを扱っている。筆者自身「何を経験し実践してきた」と「何を思い/考えてきたか」を具体的に紹介しているので、単なる聞こえのいい言葉の羅列ではなく非常に高いレベルでの思想と実践を促している。それが読んでいる自分自身の思想/実践と照らして、「もっともっと」と刺激されるのである。

仕事上、今まで自分が模索してきた個としての仕事に対する考え方は時を経るごとに/転職を重ねるごとに変化してきている。NTTに新入社員として入社した1999年はまだ大企業=安定のイメージで、そこに勤めることが人生のステイタスだったと思う。その後3.5年して、「このままの自分では世の中に通用しない人間になってしまう」という危機感のもと縁あってインターネット総合研究所に転職してそこから個としての転職人生が始まるわけだが、どこかで「会社のため」と思いつつ仕事をしてきた意識が徐々に薄れてきている。今はっきり思うのは結局は自分が何を思い/どう振舞いたいかが全てで、結局個人のスキルやパフォーマンスが組み合わさってサービスや製品が作られている。それ以外の組織のためとか上司には心象良くのようなものは本当に大事なものでもなんでもなく、個が確立され自信を持って質の高いパフォーマンスできていればどうでもいい。

ただ、個として確立できるためにはトータル的なスキルセットが必要で、

  • 問題解決能力
  • 決断力(速さ)
  • コミュニケーション能力
  • 得意分野 : エンジニアであれば実践できる専門分野、マーケッターであれば詳しい業界

これが不足分なく持っているかが前提になる。

あとは本当に一人になった時に誰にも頼らず全てをかかいこめる覚悟とそれを解決しようとする強い意志が必要かとも思う。

こんなことを昨年から考え、また実際仕事で一人で判断し、実践してきた経験をもとに思ったことは、自分自身のスキルを全て使った時に何が起こせるか、何が得られるかやってみたいということだった。そのためにはインターネットで個人として自分自身をしっかり確立させる必要性を考え、このブログで深海寛信という実名とプロフィールとして職歴をオープンにした。

これからさらに自分自身の判断で生み出したモノをこの世界に出していこうと思う。その良し悪しや変えるべきものはインターネットの向こう側にいる人たちが教えてくれるかもしれない。そういうチャレンジと自分自身の全てをささげるためには次のフィールドに立つことがどうしても必要だという結論を出した。

それはあまり時間をかけずにそのフィールドに立ちたい。やはり思ったその時に手が動いていなければどんどん陳腐化してしまう世界なので。インターネットの世界で実践的にプレイできる年齢の制限はやはりあると思っているので、自分自身に残された時間は少ないといつも思う、いつも焦っている感覚が付きまとう。そういう意味でも最後のフィールドになるかもしれないこのチャレンジを楽しみつつやっていきたい。

この本は自分を完全に一人でパフォーマンスしていくことを決断させてくれたいざないの書。次のフィールドで生きていくための実践書。これからつまづいた時には何度もこの本を読み返し、自分の意識と行動を見つめなおすことになるだろう。

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